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モラルにしろ何にしろハラっちゅうモンは。

スンマセン、今回、とんでもない長文になってます。
結局、ハナシたいコト、書こう、思たら、こないなってまう。

時間の許す方のみ、お付き合いくださいマセ。


モラルハラスメント。

定義として掲げられているのは、
「道徳や倫理に反する、精神面に対する嫌がらせ」
だそう。

どーした、どーした。
コトバにした途端に小難しいやないケ。



モラハラにしても、その他のハラスメントに於いても、存在しているのは絶対的な上下関係。

立場が強い人間の社会通念に反する行いや言葉が、立場が弱い人の健全な生活を脅かし心身にダメージを与える状態を言うのかな?
とアタシは考えてます。
って、コレもまあ小難しいなぁ。



アナタはハラスメントって、特定の人に起こるって思いますか?

ハラスメントって遭いやすい性格や気質の人がいて、そういう人達が巻き込まれちゃう、ちょっと前までのアタシはそう思ってました。




もう10年くらい前になるかな?
ウチの作業場に、妹のお友達が勤務してた時のコトです。

妹とお友達から相談を持ちかけられます。

「この子サ、お給料、全部ダンナに巻き上げられてんの。
姉ちゃん、なんとかならないかな?」


ウチの職場は、食品加工担当職のみ、少々独特の給与形態を取っています。

週末締め翌週月曜日現金支給、完全出来高払い。

封筒に明細を印刷し、その中に現金を入れて手渡しする、というモノ。


お友達は、月曜日に家に帰ると、ダンナが待ち構えていて、封筒ゴト巻き上げられるんダト。

その封筒から、五千円札以上の紙幣を抜き取られて、
「残りが今週の食費ネ」
って言われ、返ってくる。

「ねえ、他に生活費をダンナからもらってるの?」
そう聞くと、

「もらってないデス」、と。

え?
待って、待って。

お給料によったら、千円札一枚も無いとかあるし…

4枚入ってても、週の食費が4千円、て。

夫婦2人にしても、1日に500円ちょっとある無しで、ろくなモン食べれるワケないじゃん!

聞けば、日用品代もその中から賄え、と言われてるらしく、どうにもならない時は彼女の実家に泣きついている状態、とのコト。


彼女は
「私は金銭感覚がバグってるから、お金の管理はオレがするって言われてて」
と言う。

「私に任せてたらお金、貯まらないからって」

でもでも、妹は
「何がお金貯まらない、ダヨ‼︎
てか、アイツに任せる方が絶対ヤバいに決まってんじゃん‼︎」
と怒る。

彼女は
「もうだいぶ貯まったかなーと思って、『いくら貯まった?』って聞いても濁されちゃって…」

ダンナは絶対に通帳を見せてくれないんだと。

妹は
「絶対にアイツ、ぜーんぶパチンコに注ぎ込んでるヨ‼︎
結婚前からそういうヤツだったじゃん‼︎
前に、アンタがやってた五百円玉貯金、ぜーんぶ勝手にパチに使われてたじゃん‼︎」


アタシは目眩が…

その当時はまだ平成ではありましたが、そんな絵に描いたようなクズ亭主がホンマに存在する、だなんて…


妹は
「だから私もアンタの両親も弟も、アイツとだけは絶対に結婚したらダメだ、って言ったじゃん‼︎」

彼女は
「えー、でも、私みたいな女を嫁にもらってくれる、だなんてカレしかいないし…」


あ、コリャ、典型的な「モラハラ」パターンにハマりおったナ…

アタシはそう思いました。



妹のお友達の場合、とにかく自己肯定感が低すぎる。

「私なんて…」

ソレが、ダンナのモラハラっぷりをさらに加速させる。




モラハラをしている人の中に多分ある感情、

「コイツは愚かな人間なんだから、オレ様の言う事聞いて当然だ」

相手を完全に下に見てるハズ。

要するに、自分よりも劣ってると見る相手を自分が思う方向に導いてやってるんだから、多少居丈高になってキツいコト言っても構わない、だって当たり前のコト言ってるダケだから!
そう考えているはずデス。


考えてみてね。

芯を持って理論的に物事を判断するコトができて、自分の意見に正当性を交えて賢く論破できる相手に対してヨ、

「オマエは愚かだから、オレ様の言う事聞けや」

などとは、言えない。


だから、お友達のダンナも、アタシや妹のように
「オマエの方が金銭感覚バグっとるやろが」
などと言い返される相手を好き好んで女房に選ぼうなどとしないハズ。

てか、妹ならあのクズを亭主にはそもそも選ばない。



自己肯定感が低い人が側にいるから居丈高になるのか、もともと人を下に置きたい人だから自己肯定感の低い人間を側に置きたがるのか。

その論争は、タマゴが先かニワトリが先か、ダヨな。



こうして、「なりやすい性格」の人が交じり合って「モラハラ」は起こる、アタシはそう考えてました。



アタシはとにかくキツい。
性格がキツい。
沸点は氷点下。
すぐにキレる。

そんな気質のアタシがモラハラ被害者になんて、なるハズもない。

自分は「モラハラ」とは全く縁がない人生を送ってきた。

…と、思ってたのだが…




妹とアタシの恥の多すぎる人生バナシで大盛り上がりしてた時のコト。

アタシの高校からの友人Yのハナシになる。

「アタシがさぁ、Yみたいにしっかりした強いオンナならサ、あんなコトも起きんやったんやろなぁ…」

そう言ったアタシに妹が言った。


「イヤイヤ、姉ちゃん、アンタとYさん、性格もやってるコトもほとんど一緒やったで?」


アレ?

確かに。

Yとアタシは、似すぎてるコトでタマに衝突さえしてきた。

Yと一緒に夜のお店に出る時に、ママに

「Yは2人も要らんで、ane、キャラ変せえ」

って言われたんやったなぁ?



妹に、

「姉ちゃん…
あのクソ妻子持ちにアンタ『モラハラ』されてたん、気づいとるか?」

と聞かれる。



え?

モラハラ?

「姉ちゃんのコトを勝手に自分の都合のええように全部決めて、自分の言う通りにさせて、姉ちゃんの自由を奪っとるやん。
そういうん、世間様では『モラハラ』言うねんヨ?」

うお?

えええぇーーーッッッ⁈

まさか、まさか、アタシがーーーッッッ⁈

アタシともあろうモンが、モラハラされてた、やとーーーッッッ⁈



アイツはアタシを自分の恋人にする為に、結婚まで決まってた彼氏とアタシの仲を無理矢理引き裂いた。

自分、妻子持ちで、アタシに対して責任なんか取れない、てか、取る気もサラサラ無いくせに。

「好き、大好き、アナタだけ」

そう言わないと機嫌が悪くなるから、思ってもないのに頑張って言ってた。

言わなかったら、すごく乱暴に扱われてしまい、言うまで許してもらえなかったから。
「好きって言えよ!」
マジで言うてはった。

怖い、と言うよりは面倒くさかった。

大好きアピールするだけで上機嫌になる。

アタシへの扱いが丁寧になる。

こんなコトですむならお安いご用で「だ〜い好き、ハート」を連発してた。


アイツは

「オマエみたいなオンナ、オレしか好きになってやれないだろ?
オマエはオレの言うコトだけ聞いてりゃいいんだヨ。
オレのコトだけ好きでいろ、そうすりゃ幸せになれっから」

って、平気で言ってた。

アタシは
「まあ、アタシはクズ人間だもんな、コイツの言う通りだよな、当たり前か」
って、アイツの言うコト、特にオカシイとも思わなかった。



そう、アタシは典型的な「モラハラ被害者」だったってワケ。

おお〜い、なんてこった〜い…

自分が一番「モラハラ被害者」なんて存在から遠い、そう確信して生きてきた47年間を、こうも簡単にひっくり返してくれる、とナ?


「姉ちゃんはあの時、他のハラスメントのせいで自己肯定感が全くない状態だったじゃん?
モラハラに遭いやすい典型的な状況になってたんだから、無理もないって」

さらに妹は言う。
「Yさんだって、姉ちゃんとまったく同じ状況になったら、モラハラ野郎に屈してしまうんだと思うよ。
素地の強い弱いは、まったく関係ないんだと思う」



結局、被害に遭いやすい性格だ、とかじゃなくて、置かれた状況によっては、どんな人間だってハラスメントを受ける可能性があるってコト。

アイツの言いなりになってて、ソレはアタシがバカで底辺の人間だから仕方ないヨネ〜、って、そもそもにその考え方が間違ってる、だなんてホントに思ってもなかったんだよ。

つまり、相手のモラハラにまったく気づいていないままに、モラハラ被害者になってたってワケ。

当時モラハラってコトバはまだ浸透してなかったと思うケド、冷静になった今なら、アイツの言動がイチイチ間違ってて、倫理に反してるコトに気づける。

なんか、いろんなチカラ?というか、なんか倫理とか道徳とかそういうまともな社会通念を捻じ曲げようとする強靭なチカラ、ソレって本当に巻き込まれた人の正しい感覚を麻痺させちゃうんダネ。

そう感じた。

強いチカラの前では、人のココロなんて簡単に折れちゃうみたい。

アタシは自分のコトをずっと
「アタシはキツい」
「アタシは強い」
「アタシはチカラになんか屈しない」
そう信じて来た。
アタシはそんなに簡単に折れちゃうような人間じゃないって。

でも、そんなコトは全然なくて、強いと思ってた自分だって簡単に折れちゃうようなビックリするコトだって起こっちゃうんだネ!

折れるワケないって思ってたから折れてたコトに、ホント気がつかなかったんダヨね〜。




ハラスメント。

日本語で言うとこの「嫌がらせ」や「いじめ」、だそう。

そんな理不尽な行動を取る人の前で、自分の矜持や正義感だけでなんとかするなんて難しい。

「そんなの辞めなヨ!」って声を上げてくれる第三者がいれば、ハラスメントを止めるコト、できるかしら?

イヤ、ソレだって絶対に止められるなんて言い切れない。

第三者の助けがあって、そのハラスメントをとりあえず応急処置的に一時回避できたとしても、根本の問題を解決しなければ、すぐに嫌がらせは再開するだろうし、なんなら加害者の不快感を煽ってしまい、もっとハラスメントが酷くなるかもしれない。



だってサ、「いじめ」だって、コレだけ世間様から「いじめは犯罪、絶対許さない!」なんてポスターがコンビニにまで貼られて、絶対にやったらいけない!って特別に義務教育に於いて授業として履修しなきゃならない時代になってても、未だなお、まったく無くなる気配無い、んだから。

尊い命が奪われる、などというとんでもない事態になって、ようやく、中立な立場の人が強制的に介入して初めて問題だと認識されるようなモノなのに。




コレはすべてのハラスメントの現場に共通するかもしれないコト、
「加害者側に相手に危害を与えてるって自覚がない」

ハラってるヤツらに「ワルいコトしてる」って感覚がまったくない、ってコト。

だから簡単には無くならないんだ。

例えばセクハラなら
「自分がこんなに相手を好きなんだから、コレは愛の行動なんだから受け止めて然るべき」

パワハラなら
「間違ってるのは相手、ならソレを正すためには、多少強く叱責、時には手を上げるコトは愛の鞭、必要なコトでしょう?」

モラハラなら、もう説明も要らないカモ。
「だってアイツがバカでダメなんだもん。だから正しい自分の言うコト聞かせるのは、当然のコトじゃん」

いじめの場合は
「イジってるだけじゃん」


間違った行動を取っているにも関わらず、ハラ加害者は自分が罪を犯してるって気がついてない。

だって、悪いのは、
自分を好きになってくれないヤツだし、
自分の言うコト聞かないヤツだし、
ダメなヤツ、
なんだもん、本気でそう思ってる。

そんな自分本位でしか考えられないヤツにつけるクスリなんて、なくない?



じゃあ、どうやってハラスメントを回避したらいい?

モラハラにしろセクハラにしろパワハラにしろ、遭わないようにする簡単な方法はネ、そんなヤツの近くに寄らない、ソレが一番!

でもネ、その相手が職場や学校のヒトだったり、配偶者だったり、パートナーだったり、親だったり、そんな簡単に離れられる相手じゃないから、みんな困ってんだよ。

近寄らなくて済む、離れりゃいい、そんなに簡単にできないから世の中でこんなに大問題になっちゃってんじゃん。



ハラスメントなんて無くなって欲しいナ。

ホント、ココロからそう思うヨ。

自分自身が、ハラスメントの被害者だったからこそ、ってセクハラもモラハラも全然気づいてなかったケド…
でも、やっぱりそんな悲しい出来事は、誰の身にも起きてほしくない。

特に大切な人達は絶対に巻き込まれてほしくない。

アタシにできるコトって何だろ?

そうだなぁ、まずは、大切な人達が間違った行動取りそうだったら止める、とかかなぁ。

被害に遭ってるかもしれないって感じたら、寄り添ってあげる…

結局はそんな当たり前のコトしかないんだよなぁ。

ヒトって案外、無力、ヨネ…




アレ?自分、もしかして、ハラ、されてるかも?って思ったら、物理的な距離を取るのが難しくても、精神的な距離を必ず取るコトをオススメします。

被害者本人じゃ気付きにくいかもだから、友達とか、親しいヒトとかが「あちゃー、あの子、もしかしたらハラられてんかもやワ〜」って気づいたら、それとな〜く、「ソレ、ハラかもよ〜。一旦、落ち着いて考えてみなよ」って薦めたげて。


俯瞰してみてほしいノ。
ハラされていい、そんなワケ絶対に無いコトに気づくから。

自分が立派な人間じゃなくても、賢い人間じゃなくても、だからと言って他人から馬鹿にされていい、他人から何をされたって仕方ない、そんな事絶対に無いんだもん。

自己肯定感が低いからといって、他人様からアレやコレや言われる筋合いなんて無い。

ましてや、無理矢理カラダ触られてどうにかされるとかサ、いきなり暴言吐かれたり、殴られるとかサ、そんなコトされていい人、絶対居るワケないじゃん!

ダメなモノはダメなの。
絶対、ダメ!

だからまずは、「ハラってるヤツが100%悪い!」、この事実に気づいてほしいノヨ、アタシは。




まずは、ハラスメントに気がついたら、然るべきトコへ相談してみてほしい。


セクハラの場合は周りに相談するのは少し待ったほうがいいかもしれない。

加害者が目上の人、特に周囲からは尊敬されてる存在だったりした時に、周りの人達から理解を得るのは難しいコトが多い。

「そんなコトされちゃうなんて、アナタが誘ってんじゃないの?」
なんて心無いコトバ言われちゃって、いわゆるセカンドレイプによってさらに傷ついてしまうコトもある。

だからといって泣き寝入りだなんて絶対間違ってるから、警察にも専門の窓口あるし、セクハラやレイプなどを専門に取り扱ってる精神科医などなど、性犯罪専門の相談窓口を利用するのが一番オススメ。



パワハラは殴る蹴るなどの暴力行為があるなら迷わず警察に相談すべき。
その前に必ず受診も忘れずに。
暴力行為でできた外傷は、病院側も必ず警察に通報しなきゃいけない義務があるから、暴力ありきのパワハラの場合は警察沙汰にしちゃった方が速く解決するから。

暴言などの場合にも、こちらも専門の精神科医がいらっしゃるから相談してみるのもいいかも。
モラハラやパワハラにチカラ入れて取り扱ってる法律事務所もたくさんあるから、ネットで検索して相談するのも手です。



とにかく、ハラスメントかもしれない…
そんな時は、1人で悩まずに、まずは専門家に相談してみて。

解決できるかどうかはわからないケド、気持ちだけでも少し楽にならないかなぁ。

アタシは誰にも絶対に言わず、相談するなんてしなかったから、自分がハラスメント被害者だってコトが24年っていう長きに渡ってわからなくて。
ハラスメント被害者って意識なかったケド、なんだろう、なんか、何かが少しオカシイよなぁってのは、ちゃんとわかってた。
でも、そのオカシイのは全部自分のせいって思ってた。
ずーっと自分が最低な人間だから、こんなオカシイ事ばっか起きちゃうんだろうなぁって、思い込んで来た。

ソレって、やっぱ、かなり不幸なコトだと思う。

アレ?なんか、オカシイかなぁ?
そう気づいたなら、勇気を出して相談してみてほしい。
思ったよりもちゃんと秘密を守ってくれる相談窓口、あるから!




アナタは生きてるだけで尊い存在なの。

生まれてこなければ良かった命なんて、この世に存在しない。

だから、何かできないコトあったって、誰からも非難されてイイ訳ないからネ。

自分自身が
「私が最低人間だから、バカにされても何されてもしょうがないんだもん…」
なんて絶対に責めないであげてネ。

自分を大事にしてあげて、アナタだけはアナタをうーーーんと甘やかしてオッケーだよ!

アナタは幸せになる価値がある。

アナタの毎日に幸せが溢れるコトを心からお祈りします。

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