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妖精と休息 〜ステージⅣを生きる〜

7月に入って、暑さが増してきた。

梅雨のジメジメから、
カラッと晴れた陽射しは気持ちいいけれど
暑さが苦手なので、
毎年涼しい夏になって欲しいなと願いつつ。

今年もまた暑くなりそう。。

今週は病院に行ってきた。
血液データは、ほぼいつもと変わらず。

LD_IFCCの数値が少し上がっていたり
しこりの痛みも若干あるので、それが心配。

ただ、主治医はそんなに気にしなくていいと言ってくれたので、
気にしないようにしよう。

今、治療で服用している薬エスワン(TS-1)。
2週間服用して、1週間休薬で
予定では今週から服用期間だった。

けれど副作用で粘膜が弱って
腸の調子も悪かったし、
口内炎のような、
ほっぺの内側の粘膜が広く腫れて
痛みがまだ治っていない。

なので、もう1週休薬になった。
治ったら、また来週から再開することに。

副作用で辛くなってきたので
ラッキーと思って
ゆっくりのんびり、
好きなことをしようと思った。

病院に飾られていた
七夕の笹の短冊に願い事も書いてきた🎋

同じ乳がんで同じステージⅣ
抗がん剤治療中の妹は、
副作用など辛そうで
次のクールはパスしたいと言っていた。

これからどうなるのか
妹のことも、とても心配している。

主治医や血液内科の元主治医、
臨床心理士さんからは
まず自分のこと、自分の治療を
一番に考えるように言われて
いつも支えてもらっている。

共倒れにならないように。
姉妹だから心配になるのは当然だけど
まずは自分のことに集中するようにと。

とにかく私と妹
それぞれが最善の治療ができて
良くなることを願っている。

そんな訳で
しばらく休息できるので、なんか嬉しい。

また次のクールから頑張れるように
心と体に滋養を与えてあげたいなと。

それで自分へのご褒美に
長年の夢を叶えてあげようと思った。

ずっと以前から
いいなと思って憧れていた
クリサリスコレクションの妖精🧚を
迎えることができた。

後ろ姿も可愛い

英国のアーティスト
クリスティン・ハワースさんの絵を
フィギュアにした素敵な作品。

世界中の人たちに愛されていて
癒し、浄化、幸運をもたらすと言われている
美しいフィギュアリン。

その昔、20年前に患った白血病の退院後に
スピリチュアルや天使や妖精、宇宙など
精神世界に出会い癒されていく中で

当時見ていたブログで紹介されていて
クリサリスコレクションに出会った。

子どもの頃は、お人形遊びが好きで
リカちゃんやバービー人形、
こえだちゃんキキ&ララ、
シルバニアファミリーなど
妹と一緒に沢山集めて遊んでいた。

大人になってからは、
お人形の中に、
色々なエネルギーが入ってる感じがして
あまり得意ではなくなったけれど
このクリサリスコレクションのフィギュアには不思議とすごく惹かれた。

可愛くて、とても繊細に丁寧に作られている
フィギュアに一目惚れして
すごく欲しいなと思っていた。

ただ当時は手に入れることができずに
サイトなどを見ては
どの子がいいなとか思って憧れていた。

部屋には天使の絵を飾っていて
フィギュアもあれば
より癒される空間になるだろうなと
懐かしいフィギュアリンを色々と探していた。

昔、一目惚れした妖精や天使たちは
初期の頃の作品で、
今は販売されていなかったり
希少価値が上がって
プレミアが付いていたりして
手に入れることが難しくなっていた。

残念に思いながらも
サイトを眺めていると
この Lily of the Valley (リリー・オブ・バレー) のフェアリーにビビッときて
お迎えすることにした。

横顔も美人さん
羽根もドレスもキラキラして美しい


実物はやっぱりとても素敵で
テンションが上がって
記念撮影していた。

どの角度から見てもすごくリアルで
植物をバックに撮影していると
今にも話し出して、動き出しそうなくらい
本当に妖精そのものだなと思った。

好きなものに触れて
好きなことをしていると
めちゃくちゃ癒されて元気になった。

きっと免疫にも良くて
身体の調子も
良くなってくれるんじゃないかな。

とにかくやっぱり
私は天使や妖精が好き♡


最近思うこと。

サニージャーニーさんの
YouTubeやブログを読んで
自分もすごく共感したことがあった。

がん患者で、ステージⅣというだけで
世間一般では、
まだまだ悲劇のストーリーを
当てはめられるのだなと。

その人自身の姿ではなく
よくあるTVドラマや映画に出てくる
悲劇のストーリーの色眼鏡をかけて
見られているんだなと思うことがあった。

白血病を発症した当時は
世間ではセカチューブーム(『世界の中心で、愛をさけぶ』)もあって、
そのストーリーと重ねられているようで
めちゃくちゃ嫌だった。

実際、がんという病気は
死に至ることもある。

だけれど、現在は飛躍的に
治療薬も開発されて
昔とは比べ物にならないくらい
治癒率も上がってきている。

2人に1人が、がんに罹ると言われる時代。

そして、皆いつかは、
最期の時がくるということ。

生と死を身近に感じ
病気と向き合いながらも
みんな前向きに生きている。

けれど、残念ながら
まだまだ差別的な目で
見られているなと感じることもある。

今まですごく積極的に
私と関わろとしていた人が
元白血病患者だと打ち明けると
急に距離を取られたり。

あからさまに態度に出さなくても
その人から伝わってくる心の声。

私には敏感に感じとれるし
逆に、踏み絵のようにして
私もその人たちを見ている。

そんな経験を何度もしてきて
人間や人生に絶望することもあった。

私も20年前に白血病になった時は
まさか自分がそんな大病になるとは
思わなかったし、信じられなかった。

20代で白血病になって完治して、
そして今は乳がんになった。

人生の半分近くを
がん患者、がんサバイバーとして生きてきた。

ある日突然、
他人事だと思っていたことが
自分の人生に降りかかってくる。

その時に初めて
当事者がどんな気持ちで
毎日を生きているのか気づくのだと思う。

時々、そんな悔しさを感じながら
それでも自分らしくいたいと願う。

病気であってもなくても
誰にどう思われようとも
誰にも理解されなくても
ありのままの自分でいていいのだと。

自分だけは、どんな時も
自分の味方でいて、自分を信じてあげたい。

私は誰かに良く思われたくて
自分を犠牲にしたり
偽りの自分を生きるために
生まれてきたんじゃない。

自分らしく生きて
魂を輝かせたいんだと。

がんになっても
ステージⅣと言われても
どんなことがあっても、

私は私なのだと
自由に楽しく
誇りを持って生きていきたい。

天使の愛に包まれて
本当の自分を生きれますように

暗闇の中に光の花束を

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