ガリア戦記I

カエサル『ガリア戦記I』第4回

 [1][2][3][4]

4.1-4.4 陰謀

 オルゲトリークスの野望の露見とヘルウェーティイー族の内部対立。
 (ここまでで一度区切りとする)。


4.1 Ea rēs est …

[4.1] Ea rēs est Helvētiīs per indicium ēnuntiāta. Mōribus suīs Orgetorīgem ex vinculīs causam dīcere coēgērunt; damnātum poenam sequī oportēbat, ut ignī cremārētur.

[4.1] その陰謀はヘルウェーティイー族に対し密告を通して知れ渡った。彼らは部族の慣習により、オルゲトリークスが鎖に繋がれたまま弁明することを強いた。有罪となれば火で燃やされる制裁が伴う決まりだった。

ここから先は

17,824字

¥ 200

もしサポートをいただければさらに励みになります。人気が出たらいずれ本の企画なども行いたいです。より良い記事や言語研究のために頑張ります(≧∇≦*)