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「ミッドナイト・ツルッパゲ」

リスナーの皆さんこんばんは。ロバート・ツルッパゲです。まだまだ寒い日が続きますが、風邪などひかれていませんでしょうか。まずは「大谷は悪くない」さんからのおハガキです。

ロバートさん、わんばんこ。昨日行ったレストランで70年前くらいに生まれたとおぼしき女性がモリモリと大きなお肉を食べているのを見ました。私はビーガンなんですが、あのエネルギッシュさを見習いたいと思ってビーガンをやめることにしました。流行に流されやすいので誰かから何かを聞くとすぐに影響されてしまう性格を直したいです。どうしたら自分をしっかり持って生きていけるのか、ロバートのマイアミバイスが欲しいです。

というお便りでした。「大谷は悪くない」さん、いつもお便りをありがとう。リスナーのみんなにも似たような悩みがあるんじゃないかな。流行とかブームに乗るのは悪いことじゃないと思うけど、そこに「自分」が残っていないと空っぽになってしまうと思うんだ。自分というコンビニ袋の中から他人の考えを取りだしていくと最後には何も残らない、では悲しいよね。

ちょっと厳しい言い方になっちゃうけど、たとえばそこにいた人は、70代の女性、でいいよね。何か変わった言い方をすればウケるんじゃないかという邪念だけが伝わってきちゃって話に集中できない。勘だけど、あなたは周囲の人から「少し面倒臭い人物」もしくは「可能な限り面倒臭い人」だと思われているんじゃないかな。どんな場でもつねに爪痕を残したいというハッスル・エキスが噴出しているんだ。首の横あたりから。そのバルブは本当に必要なときまでキュッと締めておかなくちゃいけない。ダダ漏れじゃダメだ。

僕が「大谷は悪くない」さんに何かマイアミバイスできるとしたら、すべてのことに対して等身大の素直な態度で生きること、これだけです。自分を大きく見せたいとか、変わっていると思われたいとか、そういう気持ちにブレーキをかけることです。他人は長期間の総合点であなたを判断しています。流行に飛びつくとか、影響されやすい浅はかな人間だとか、ストッキングの肌色がババ臭いとか、そういった長年積み重ねた全部の情報を客観的に見ていますから、何か一つを変えただけでは解決しません。「ビーガンぶっていたけど、やっぱりお肉は美味しいわ」くらいの素直さを前面と側面に押し出していきましょう。そうするうちにあなたの評価は「裏表のない素直な人」になっていきます。

さて、曲、いきましょう。aikoで『明日もいつも通りに』です。

(スタッフに)
ハッスル・エキスって、なんだよ。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。