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ニセコクラシック2023 準備編

こんばんは、自称脚質ロングライダーのAnnaです。

早速ですが、先週末の6/18にニセコクラシック150kmに参加してきたのでその振り返りを記録として残したいと思います。
今年もレースは途中までしかできなかったのであくまでも記録です。
とか言いつつ今までレースができたことがあるのかと言われると微妙なところですが…

今年のニセコクラシックは計らずともディフェンディングチャンピオンとなってしまい、正直完走できるかも不安が残る中での参加となりました。
結果は3位でしたが、悔しい思いの残る結果となりました。
それでも出走して本当に良かったです。

書き出したら長くなってしまったのでひとまず準備編です。
荷物の準備…ではなく心と体の準備のことです。

準備

去年のニセコクラシックに向けての準備といえばひたすらロングライドをしまくり、周りの方々にひきずり倒してもらった上で自走で集合地点まで往復して距離を稼ぐスタイルでCTLを積み上げていました。
こうして去年のニセコ前にはCTLは150を超えており、ひたすら体力で走り切ったレースでした。
こうして去年は運よく優勝してしまいましたが、今年は全く違う展開でした。

そもそも、2022年の夏に日本縦断ギネス記録更新という、自転車を始めて以来持っていた1番大きな目標を達成してしまい、少し自転車界隈に疲れてしまいました。

転機がおとづれたのは日本縦断中、新潟の水族館の駐車場で働かない頭でエントリーしてしまっていた11月のツールド沖縄に出走した時。
100kmくらいなら走り切れるだろうと思っていましたが、想像していたよりもずっとキツかったです。そんな沈んでいた私と引き換え、頑張っていた仲間を見ていたらやる気がだんだん戻ってきました。
12月に入る頃にはCTLは40まで下がってしまいっていましたが、まずは毎日自重トレーニングか軽いジョギングをすることから運動習慣を取り戻そうと運動を開始しました。

しかし、12月の頭にいきなり10km走ったら両膝を負傷。
気合と根性だけはありますが、それに体が耐えられなかったみたいです。
後からMRIを撮って判明したのは、両足の脛骨を疲労骨折していたこと。

膝が痛む間は水泳と自重トレーニングに励み、1月に入ってようやくZwiftを開始。
初めは15分からスタートして、徐々に30分、45分と時間を伸ばして行きました。
同時に燃えカス期間中に落ちた筋肉とついた脂肪を是正するために筋トレと減量を開始しました。

今年の目標である、
「8月のPBPに参加し、ニセコクラシックで入賞、ツールド沖縄で最後まで踏み切る」
を達成するためには、まずはPBPのために可能な限り4月中にSRを獲得しなければならなかったため、気持ちはとても焦っていました。

それとは裏腹に膝(と思っていたが実は骨)も、長く使っていなかった筋肉も心肺も言うことを聞かず、もどかしい気持ちでいっぱいでした。
焦る私が無理しすぎないように、なだめすかしながら励ましてくれたコーチや仲間たちには感謝してもしきれません。

結果的に3月中旬から4月にかけて200, 400, 400, 600kmブルベと、念願のフレッシュを走り切ることができ、無事にPBPへの出場権を獲得することができました。
しかしここでも気合と根性を発揮しすぎて、4/8~9のフレッシュで左膝を痛め、4/22の600kmブルベまでほぼ走らずに膝の療養に努めることになりました。
結局再び走り出したのは600kmブルベが終わって1週間以上経った5/3のこと。
ニセコクラシックまで残り1ヶ月半しかありませんでした。

120くらいまで戻したCTLは再び90台になってしまい、走ってみても体力の低下を実感していましたが、もうベースを積む時間はないのでここからは無理しすぎない範囲で高強度の練習を入れて行きました。
仲間に房総でひきずり倒してもらい、アミノバイタルカップに限界まで踏むために参加し、チームメイト以外が主催する房総練でローテーションの練習をさせていただきました。

ニセコ1週間前にはCTLを111まで戻しながら高強度の割合を増やすことはできましたが、昨年のおよそ2/3のCTLでニセコに突入することに不安しかありませんでした。
何よりも直近の練習は高強度を意識していたため、最長が140kmまでしかなく、しかも最後の方は私は力尽きていたので150km果たして走り切れるのか自信はありませんでした。

それでも無情にもレースの日は刻々と近づき、ついにレース1週間前に。
こんな状態なのに一応ディフェンディングチャンピオンであり、ギネスホルダーであり、完走すら出来なかったらと思うと夜もうまく寝れませんでした。

そんな寝れない夜には、この半年でできることは全部したのかと自問自答していました。
強い人々は絶対もっと練習していると知りながら、膝を慮るとこれ以上できないことに悩み焦り、カロリー計算をしているのに一向に減ろうとしない体重と理解できない空腹に苦しんだ日々を反芻していました。
自分で頑張ったとかいう人は本当には頑張っていないとかなんとかいう名言を思い出しながら、努力量も才能も足りない自分を冷静に眺めている自分がいました。

ニセコへ

こうして金曜日の朝にニセコに発った。
今年は4人のチームメイトと行動を共にしました。
みんなは85kmのレースに出走し、私だけ150km。
レース前々日にはみんなが85kmのコースを試走している間に、私は150kmのコースの登り部分の8割がたを試走し、レース前日にはみんなは85kmにも関わらず、全員で車で150kmコースの下見に連れて行ってもらい、絶対にゴールをくぐる決意を新たにしました。
受付を済ませたらもうできることはほとんど何もなくて、チームメイトにマッサージをしてもらって無理やり早めに就寝しました。

ニセコクラシック当日

当日編へ続く



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