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THE DARJEERING

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先日、新百合ヶ丘駅近くのビルを入ってすぐのところにある、「日本紅茶協会認定おいしい紅茶の店」の1つ、THE DARJEERINGさんを訪れましたので、レポします🫖🎀

オシャレに大きく主張する店名の下には可愛い紅茶缶やキラキラのケーキたちがショーケースに並び、入口すぐということもあって、建物に入ってくる多くの若い女性が「可愛い!」「美味しそう!」と話題にして、足を止めていました😊

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入店待ち

ちょうどお昼過ぎの混雑時に行ってしまったようで、お店の前で、名前を書いて待つこと20分、ようやく店内へ。

待ってる間ずーっとキラキラのショーケースを眺めていましたので、その時点で注文は決めていました。
席へ案内され、一応ぐるっとメニューを眺め、すぐに心に決めていたケーキセットを注文!
ワクワクです❤️

ドリンクメニュー

店名の通り、ダージリンがメインのお店で、お紅茶はほとんどがダージリン。

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フードメニュー

フードメニューは、店頭のショーケースのケーキの他に、サンドイッチやキッシュなどの軽食と、パンケーキ。

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気になるケーキはいくつもあったけれど、一際輝いていた期間限定の清見オレンジのタルトに即決!
オレンジは絶対ダージリンにも合うはず❤️

提供まで…

しかし、大混雑の店内はどうやらオペレーションが回しきれていないようで、遠くから聞こえる店員さんたちのやりとり(聞こえちゃいました😊💧)によると、洗い物が滞っている様子。

私の前に入った他のお客さんたちにも店員さんが「大変遅くなり申し訳ございません」と一言添えてお紅茶を運んでいる様子が5〜10分に1回、待ってる間に3〜4回見受けられました💦
別件の待ち合わせ前に立ち寄ったので、すぐに来そうなメニュー…と思って選んだつもりでしたが、わたしも提供していただけるまで30分弱待ちました💧

ちょうど緊急事態宣言が発令される前日でどこも人出が凄かったとニュースになっていたので、この日は特別だったかもしれません😣💧

待望のケーキセット!

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テイスティングカップで提供されるなんて、初めての経験です…!
お紅茶は、ダージリン・オリジナルブレンドをチョイス。

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「香りをお楽しみください」
と、カップにお紅茶が注がれた後は、テイスティングカップの蓋を少し開けて置いてくださりました。
ソファー席に深めに座っていたので、テーブルから少し距離がありましたが、お紅茶の香りががふわぁっと香ってきます🫖💕
こんな素敵な楽しみ方もあったなんて…✨

その後、店員さんから驚きの一言。
「2杯目もご用意しておりますので、お声がけください」
…ん?どういうことだ??

とりあえず、あまり時間もないので、オレンジのタルトとお紅茶、いただきまーす❤️

お紅茶を一口飲んで、驚きました。
今まで飲んだどのダージリンよりも美味しい!!!
いろんな農園さんのダージリンをいただいてきましたが、これがブレンドの強さ…!!
ダージリン特有のマスカテルフレーバーが、お上品に香り、けっして主張し過ぎない。
今までダージリンというとかなり軽やかなイメージでしたが、後味に心地良い渋味があって、重みや深みを感じる味。

目の前のテイスティングカップと手に持ったカップ、双方からとても爽やかな「お紅茶の香り」。
フレーバーティー大好き党な私ですが、着香では生み出せない「お紅茶そのものの香り」にこんなにも心がときめいたことは今までありませんでした。
ダージリンのみをブレンドしたお紅茶ですが、よくあるマスカテルフレーバーがばーーーん!っていう、「ダージリンの香り」ではないんです。
マスカテルフレーバーは口に含む瞬間にスッとそよ風のように、妖精のように、鼻を吹き抜けていき、心に溶け込んでいくよう。
例えるならまさにオレンジのような、爽やかな、「お紅茶の香り」が私を包み込みます。

清見オレンジのタルトも、甘いオレンジと柔らかめのタルト生地がとても美味しいハーモニー。
そこに、このオレンジを連想させるダージリンブレンドが合わないはずもなく、ペアリング的にはマリアージュというよりも、仲良く連れ添う親友のような親和性。

ダージリンって、あのマスカテルフレーバーや、他にない軽やかさから、かなり特徴的なお紅茶で、ペアリングを考えるとき、「これは合わなそうだなぁ」というものも多いのですが、これだけの重みがあれば、塩気のあるお食事にも、チョコレートのように強い甘味にも、爽やかなフルーツにも、合わせられそう…。

そんなことを考えていると1杯のお紅茶はあっという間。
先程、店員さんから気になる一言があったので、お呼びしてみました。

まさかの2煎目

「あの、このお紅茶ってもう1杯いただけるんですか??」
「2杯目ですね、すぐにお持ちします」

店員さんが持ってきたのは、ステンレスの保温ポットに入れられたお湯と砂時計。
そして、そのポットのお湯を、先程のテイスティングカップに注いだのです…!!!

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「こちらの砂時計が落ちきりましたら、茶漉しで漉してお召し上がりください」

!!!???

え、え、私の中の常識では、お紅茶は一煎しか楽しめないはず…
え、そのテイスティングカップの茶葉はたしかにまだ素敵な香りが漂っていたけど、出涸らしでしょ!?

とりあえず、言われた通りに、3分待って、注いでみたのがこちら。

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なんだか、水色も香りも、1煎目より薄く感じる…。
(口紅跡拭けば良かった💧)

ドキドキしながら、飲んでみました。
んーーー…美味しい…けれど、最初に口に含んだ時ほどの感動はなく、飲めないものではないけれど、最初にあの感動を味わってしまった直後にいただくと、まるであまり紅茶にこだわっていないお店で適当に出されたダージリンのような、スーパーで買った特売のダージリンのような、安っぽい印象。

こだわりのない人なら、気にならないレベル…なのでしょうか?

特にお紅茶に関する知識が浅く「ティーバッグを1杯分しか使わないなんてもったいないわよ!」とか、「この茶葉の残ってるポットにお湯足してくれないかしら」なんて言うご婦人も多いですから(恥ずかしながらうちの母はまさに💔)…
まだ美味しく飲めることを考えるともう1杯サービスした方が喜ぶお客様は多いでしょう。

しかし、美味しいお紅茶を期待してきた私個人の感想として言えば、1杯目のあの感動のままお店を出たかったかな…。

販売コーナー

さて、そんなもやった気持ちを抱えながらもレジ方面へ。

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農園別のお紅茶がずらり。
そんな中に、1stフラッシュ・2ndフラッシュ、それぞれの農園別飲み比べセットも✨

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ダージリン初心者さんや飲み比べたことのない方には是非試していただきたいです!

ダージリンのお話

ヒマラヤ山麓に位置するダージリン地方は、かなり標高差があるので、農園ごとに、さらに言えば同じ農園内でも2000m近い標高差があるので、一口に「ダージリン」と言っても、生育環境や使っている茶の木の品種などの違いがとても大きく現れます。

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例えば、キャッスルトンは2ndフラッシュがとても高く評価されていることで有名で、ダージリンの中でも特に高級感のあるお茶。
私的には『King of Darjeering』といったイメージで、ダージリンの個性を全てバーーーン!!とゴージャスに表現されるような印象。

対して、マーガレッツホープはダージリンの中では、比較的クセが少なく、まるで中国茶のようにどんなスイーツにもお料理にも合わせられそうな万能さを感じるお茶。ほうじ茶のような香ばしさも感じます。

サングマは、2ndフラッシュでも、重厚感のある不思議なダージリン。
基本的には「ミルクは合わない」とされるダージリンですが、「サングマなら…」という意見も耳にするほどです。

上記は、私の飲み比べたイメージですが、お茶は植物=生物ですので、その年の天候などによってその特徴も大きく左右されます。

また、クオリティシーズンと呼ばれる主な収穫時期が、3回あります。
1stフラッシュ(春摘み)・2ndフラッシュ(夏)・オータムナル(秋)
最近になって、2ndフラッシュとオータムナルの間のモンスーンによる影響を大きく受けた「レイニィシーズン」というものも注目を集めています。

一般的に「ダージリン」と呼ばれ出回っているのは、主に2ndフラッシュ。
「紅茶のシャンパン」なんて呼ばれるくらい、軽やかで、マスカットのような独特のフレーバー、マスカテルフレーバーが強く香ります。
春の新芽を味わう1stフラッシュは、緑茶のような青々しい味わい。
オータムナルは、熟成された甘味を感じるものが多く、水色も赤みを増した美しい橙色に変わり、「紅茶のロゼ」と呼ばれます。

いかがでしょう?
他の地域のお茶に比べ、ダージリンはその土地の特性上、農園ごとでも、収穫時期でも、全然違う味わいを発揮する、とても奥の深い紅茶です。

そんな、特徴ある数々の農園のダージリンをブレンドして作られた、「THE DARJEERING」さんのオリジナルブレンドは、本当に感動的でした。

最後に

帰り際、レジのお姉さんに、少しだけ質問してみました。

「お紅茶は1煎しか味わえないもの、という認識でしたので、2杯目をいただけたのには驚きました。最近では何煎も淹れられる特別な茶葉も作られていると耳にしますが、こちらのお茶はそういった特別な茶葉を使っていらっしゃるんですか?」

店員さん(バイトのお若いお姉さんでした😇💦)のお答えとしては、
「茶葉について詳しくはわかりませんが、テイスティングカップには6gの茶葉を入れていて、1杯目は2分半、2杯目は3分蒸らすようにしてお出ししています」
というものでした。

つまり、1杯用のテイスティングカップに2杯分の茶葉を入れて、2回に分けて出している。ということなんですね。
だから、1杯目は茶葉の特徴が200%発揮されていて、2杯目にいただいたのは、70%くらい…といった感じでしょうか?

美味しい紅茶を飲む為に「茶葉はケチるな」とよく言われますが、きっとこちらのオーナーさんは、通常の2倍(2杯分)の茶葉を使った、この200%美味しいダージリンを提供したいと思われたのでしょうね😊

駅近くでとても行きやすかったので、また訪れたいと思います🫖❤️

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今後もお教室に通うような記事、雑誌を楽しむような記事を書いていきたいと思います。大変励みになりますので、もしよかったらサポートよろしくお願い致します。