見出し画像

BREAKFASTは生ごみのにおい

アムステルダムに関する一番衝撃的な出来事と言えば
前述した風俗店でもマリファナでもなく 「ゴミ収集車」だ。


アムステルダムに到着した翌朝、事前に調べておいた運河沿いのカフェ
"Green Woods swingel"へ。
イギリス式のBREAKFASTが食べられるお店で、
ビーンズが大好物な私は迷わずに注文を済ませる。

店内は混みあっていたので、天気もいいし、川のよく見えるテラス席に案内してもらった。

料理が出てくる直前、1台のごみ収集車が近くで作業を始めた。
「朝の時間帯だし、住宅街だからしょうがないか」と特に気にしていなかったのだが、このごみ収集車、何分経ってもその場から動こうとしないのだ。


イングリッシュブレックファーストをホットのチャイティーと。


食事を食べ始めてからものろのろと近くを移動しながら作業は続き、あたりにはひどい汚臭が漂い始める。

はじめは笑っていたテラス席の人たちもドン引きの表情で店内の空席を確認し、避難し始める。
食事をテーブルに置いたまま、橋の向こう側まで走って一時避難する若者たちもいた。

テラス席には私一人きりになり、
店内の席は完全に埋まってしまったし、
一人なのにテーブルにご飯を置いて逃げるわけにもいかないし、
そもそもあとどのくらいで作業が終わるのかもわからない。

ぐるぐる頭の中で考えながらも、ありえないにおいの中素知らぬ顔で
BREAKFASTを完食した。
ひとりでリアクションを取るわけにもいかないので(全然とってもいいんだろうけど!)最高にクールな表情をしながらソーセージをむしゃむしゃしてたあの時の私。
確かに味は最高だったのだろうけど、とにかく鼻を衝くにおいが強烈すぎて不快感しか残らない朝食だった。

消化不良だったので、日本に帰ってからこの話は散々こすってすっきりするまでネタにさせてもらった。

海外ではやたらめったらテラス席に座るもんじゃないなと思った。
恐らく私は二度と行かない気がするけど、もし機会があったらゴミ収集の無い時間を狙ってぜひ訪れてほしいお店ですね、!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?