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サツマイモを低温調理して甘さを引き出してみた話

 畑で採れたサツマイモを使ってあることをしようと思いついて、下準備のために低温調理をしてみました。
 今年の我家のサツマイモは紅はるかと安納芋ですので、そのまま調理しても充分に甘いのですが、どうせなら甘さを最大限に引き出したいという欲に駆られました。w

 実はサツマイモは70~80℃の温度帯をできるだけゆっくり通過させると甘くてねっとりした食感に仕上がるのです。なぜそうなるのかはこちらの記事をお読みください。⇊

 さて。ここで一番問題になるのはイモの外側と中心部分の温度差です。湯の温度が熱すぎるとイモの外側の温度だけが上がって80℃を超えてしまい、内部温度は低いままということが起こりますので、それらが同時に70~80℃の温度になるように調整せねばなりません。
 あ、私は昨今流行りの低温調理器などという便利な調理器具を持ち合わせてませんので、今回はすべて手探りです。^^;

まず、今回用意した5本のサツマイモのうち1本に、電動ドリルで中心まで穴を開けます。^^;
その穴に棒温度計を突っ込んで、イモの中心部分の内部温度が測れるようにしました。
ぬるま湯を張った鍋に、食品用ポリ袋に入れたサツマイモを菜箸で吊るして準備完了。
加熱しだしてから10分後。湯の温度はスマホで計り、内部温度は温度計で計るシステムです。
加熱しだしてから20分後。中火で加熱していたら湯の温度と内部温度の差が開いてしまいました。
このまま加熱して行くと差が広がりますので、火力を4のやや中火から2の弱火に落とします。
湯の温度が下がって内部温度とほぼ同じになりました。このままだと進まないので火力を3に。

 まあ、こんな感じで湯の温度と内部温度が乖離しないように微妙な火力調整を繰り返しながら加熱し続け、80分後にはとうとう両方が同時に70℃代まで到達しました。

加熱しだしてから80分後。やっとここまで来ました。(^^)

 さあ、ここからが正念場です。70~80℃の温度を保ちつつ、如何にゆっくりとこの温度帯を通過させることができるかが肝になります。

 この調子で記事を書いていると煩雑になりますので5分ごとの温度変化をグラフにしてみました。

スマホの赤外線センサーが湯気で挙動不審になって、お湯のデータなしのところが。www
お湯の中のサツマイモの様子。熱いお風呂にゆっくり浸かって甘くなれよ。(^^)

 結局、このあと1時間に渡ってこの状態を保って、もういいでしょうということで一気に加熱して仕上げました。

さあ、こうして出来上がったのがこちら。果たしてどんな感じでしょうか?

 調理をしながらずっと考えていたのですが、これって最初から湯の温度とイモの内部温度に差があるから大変なんですよね。例えば、予め70℃くらいのお湯を作っておいて、その中に冷たいサツマイモを投入し、しばらくして湯の温度とイモの内部温度が自然に同じになってから加熱していけば、こんなに苦労しなくてもいいのではないでしょうか?

 うん、次回はそうしてみましょう。
 続きます。(^^)


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