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特許庁「AI関連発明の出願状況調査」

「知財情報を組織の力に®」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。

先月末に特許庁の「AI関連発明の出願状況調査」がアップデートされました。

アップデート対象は、

このたび、2021年までの出願データをもとに調査結果を更新しましたので以下のとおり報告いたします。

とのことです。報告書概要や報告書本体の他にExcelデータも提供されていて、グラフの元データやリストも公開されています。

「AI関連発明の出願状況調査」本調査のバックデータ

この報告書ではAI関連特許を特定するための以下のような概念図の他、


調査対象としたAI関連発明の集合(計70,861件)

報告書の別添として、

  • 別添1(AI関連FI)

  • 別添2(AIコアキーワード)

  • 別添3(深層学習関連キーワード)

  • 別添4(深層学習関連キーワード各国語)

のように関連特許分類やキーワードについても掲載されているので、AI関連の特許分析母集団検索式を作成する際にも役に立ちます。

ただし、以下のAI関連FIでも分かるように

エキスパートシステムや推論・ファジィなど、第3次AIブーム以前のAI技術についても含まれているので、分析対象のAIをしっかりと定義する必要があります(第3次AIブーム以降の機械学習や深層学習などを対象にするか?など)。

ちなみに、AI関連の特許分析母集団を作成する上では、上記特許庁ウェブサイトの参考情報にも掲載されていますが、WIPOの「WIPO Technology Trends – Artificial Intelligence」も参考になります。


このページの下部に「Methodology」がありますが、分析母集団作成の考え方や実際に用いた検索式を掲載しています。

なお、本noteでは過去に以下のようなAI関連特許分析記事を投稿していますので、合わせて参考にしていただければ幸いです。



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