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心のサプリメント

森沢明夫さんの「エミリの小さな包丁」を読みました。

今ならkindle unlimitedで読めるとあって、すぐに読みました。

都会で何もかも失ってしまったエミリがおじいちゃんの住む
龍浦に身を寄せる話。

おじいちゃんの作る料理一つ一つが地味だけど滋味に溢れる料理で
どれもこれも心にまで染み入るような、
重くて固い心の塊をほぐしてくれるような料理でした。
エミリが毎回、美味しすぎて「うーん」と言葉にならない様が
読んでて、涎が出そうになりました笑。

心がささくれだらけのエミリに、不器用で言葉少なのおじいちゃんの
一言一言が心に染みて、自分の心もじわじわとほぐれました。


幸せになることより、満足することの方が大事だよ

おじいちゃんの言葉。すごく印象的でした。
自分が幸せでもなく満たされてもないと、周りのせいにしがちだけど
自分を受け入れて、愛してあげない事には進めないんだよね。
そう気づかせてくれた一言でした。

エミリが救われたように、きっとおじいちゃんもこの夏に救われたんだろうな。そうだといいなぁ。
エピローグは必読です。私はぼろぼろと泣いてしまいました。

じーんと染み入る心のサプリメントそうだといいな。のような一冊でした。
森沢さん、ありがとうございました。


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