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【保存版】国際結婚の要注意ポイント


結婚する時には、いろいろとチェックすべきところがあると前回書いた。

これは国際結婚はもちろん、普通の結婚でも使える「チェックリスト」の例だと思う。

そして、「日本で日本人と結婚する」のと「海外で外国人と結婚する」のはやはりちょっと違うのかもしれないとも思う。

いざ結婚でワクワクしている最中に「これから結婚するのに夢が無い…」と思うかもしれないが、知識はいざという時の自分の身を守ることができる。

もし、国際結婚を考えている方がいれば、あくまでも「保険代わり」の参考までにこうしたことを知っておくべきだと思うので、今回は実際の国際結婚の背景や具体的な例を、参考までに挙げてみる。


国際結婚での制度的な注意点


日本では、結婚するのも離婚するのも、以下のように簡単だ。

結婚の場合、双方の合意のもとに「婚姻届」に相手と自分の名前を書いて、証人(親か友人)2名に証明してもらって提出すればOK
離婚の場合、双方の合意のもとに「離婚届」に相手と自分の名前を書いて、証人(協議離婚の場合のみ必要)2名の署名をもらって提出すれば終了

・・・と、他国に例を見ないぐらい、すごく簡単だ。


一方の海外では、それぞれの国のそれぞれの制度によっても違うが、かなり面倒な道筋を通らなければならない場合が多い。

通常のその国の者同士でも、結婚の際には各自の各種書類の準備と役所予約が必要になる程度がほとんどのようだ。

そして、国際結婚の場合のサンプルの一つとして挙げると、以下のような流れになる。(※国による違い有)

結婚するための各種書類を揃える(出自確認など多種類の場合も。)
※外国人の場合、国籍の証明や犯罪証明などを自国で出してもらう。
※国によっては自国と結婚する国での市民登録状況の証明なども必要。

戸籍関連や在留外国人関連の役所での面接
(偽装でないかをかなり厳し目に見られる)

結婚する宗教の教会または市役所に結婚許可(予約)を申し込む
(申請のお金必須)
※宗教婚なら、講習会参加や同じ宗教の証人を立てる必要がある場合も。

これで結婚手続きは完了。
その後、その国での長期居住関連の手続きに入る。(半年~1年かかる?)

そして、もしこの後離婚しようと思った時には、たとえ両者が離婚に同意していても、必ず弁護士を立てなければいけないという制度がある国も。

また、もし国際結婚で二人の間にお子さんがいたら「ハーグ条約」の関係で子連れでの単身帰国ができなくなったり…という事態も考えておく必要がある。

実は海外で日本人妻が離婚しようとした時、日本とのこういった制度の違いにびっくりすることが多いらしい。


国際結婚の法的な注意点


そして、ヨーロッパなどの国では、なんと「男性が浮気をした場合の、女性保護の観点は無い。」

要は、男も女も「浮気したこと」事体は、日本ほど非難されない。

離婚する際も同じだ。

子供がいる場合は、その環境を守るための養育に関する費用などは裁判所で決められたりして、支払い義務が発生する。

ただ、浮気された側などへの慰謝料は、特に無かったりする。それが離婚の事由になっていても、だ。

婚前契約などをしっかりと締結して、離婚に関しての条項(例えば、「もし片方が浮気したら慰謝料を払う」などの文言)があれば別だが、もしそういったものが無ければ、日本のように別に浮気された側に慰謝料が払われるなどの法的強制力はない。(※国にもよる違い有)

<< もし、「婚前契約」に関してざっくり知りたい場合は、こちらの映画が分かりやすくてオススメなので参考までに。>>

実は、日本のつもりで「浮気された側には慰謝料」「女性側に負担が少なくなるはず」といったのが常識だと思っていたら、海外では大間違いだったりする。(※国にもよる違い有)

もしどうしても…と言う場合、長期間にわたる離婚調停で戦わなければならず、戦っても確実に勝てる保証はもちろん無い。

なので、実は日本の法律は海外に比べて、基本的な「女性や母性に対する保護の観点」が強いと感じた。


想像を超える場合も・・・


元上司(女性)は、8年と長く付き合ったのんびりとしたアメリカ人男性と結婚したが、結婚後にうまくいかなくなってしまったそうだ。

元上司は、現地でも仕事をバリバリしていたので離婚を決めた時に簡単だと思っていたら、なんと弁護士を挟んで、先輩が築いてきた財産を巡っての財産分割の争いになったんだそうだ。

「あんなにいい人だったのに、人が変わってびっくりしたよ。。。」

・・・そう、8年かけてじっくり見てきても、そんなことが起こるのだ。

そして、海外で結婚してしまった以上、そんな事件にも真っ向からひとりで当たっていかなければならないこともあるのだ。


国際結婚の覚悟


もちろん、こんな悪いケースばかりではない。

実際に私は幸せだし、大変なことが起こった先輩方もその後幸せに暮らしていたりするので、悪いことばかりではないのは確かだ。

でも、ある程度「知って」「備えて」おくことで、最悪のことが避けられたり、心のゆとりが出来たりすることは確実だ。

ちなみに、以下の記事の最後に書いた「私なりのリスクヘッジ」を少しだけ紹介してみる。

私の万が一の備えは、以下のような妄想で足りている。

☑ もし夫と一緒にいれない状況になった時を妄想
もし大喧嘩などをして「一緒にいれない」と思った時には、ホテルに三日ぐらい泊まろうと思っている。(泊まるホテル・お金などを試算済)

☑ もし離婚になった時を妄想
「荷物は船便で送り、早急に日本帰国。ウィークリーに住んで、すぐ就職活動をする」と道順まで決めている。(それにかかる費用も試算済)

☑ もし夫と急な死別してしまった時を妄想
最初に義家族に連絡をして、準備すべきものをある程度想定。

☑ もし自分が急に死んでしまう時を妄想
「へそくり」のそばに、夫への感謝と自分の物の処分についての遺書を用意。(大体一年に一度、遺書はアップデートしている。)   

・・・などのような形で、軽く妄想しているだけでも、心のゆとりになる。

「いざという時」や「万が一の時」は、大抵動揺してしまうものだ。

実はこの習慣は、学生の頃、父が亡くなって以降ずっと癖になっていた。

ある程度の覚悟があるだけでも、違ってくると思っている。


お陰様で、今のところ、上記の妄想が活かされる場面は起こっていない。


さて、次回は「海外生活」についてちょっとだけ書いてみようと思う。



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