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「体に気を付ける」を「筋肉に気を付ける」と読み替える

私の母はもうすぐ87歳で、青森で一人暮らしをしています。
私は、年末年始の2週間ほど帰省してきました。
母の「身体」から、皆さんにぜひ知ってほしいことを書きたいと思います。


医療は発達しても


医療の発達により、平均寿命は伸び続けていますね。
医療の研究は、当然ながら命にかかわる病気が優先されます。

高齢期の「不具合」
「認知症」に関しては最近治療薬が開発され、「高額」と話題になりました。
ほかにも、命にはかかわらないけれど、重大な不具合はあります。


ちょっとくらいでは、老化に打ち勝てない


私の母は、60代半ばで骨粗しょう症を発症しました。
薬による治療をし続けたものの、圧迫骨折を繰り返し、
身長は10センチほども縮んでしまいました。

圧迫骨折した時は「痛かった」けれど、今は「痛くはない」そうです。
しかし20年以上、ずっと背中が重い、苦しいと訴え続けています。
10センチも身長が縮まるくらいですから、血流は滞り筋肉は固まりますよね。
肩こりの激しい状態かなと、想像します。

医療が発達した今の時代、何か方法はあるんじゃないの?
そう思いますよね?

病院は沢山回りました。
背骨をセメントで固める手術があるらしいと、
大病院にも行ってみました。

しかし、結果的には骨粗しょう薬(おもにカルシウムとビタミンE )を飲み、骨を少しずつ強化するしかないということでした。

母は、体は元に戻りませんでしたが、まだいい方です。
60代半ばで、寝たきりになってもおかしくなかったのですから。

母は若い時にはダンス、その後もラジオ体操やウォーキングをかかさず、
人一倍体には気を付けている人でした。

私が今、「想像以上に」身体を鍛える必要性を訴える理由は、ここにあります。
「ちょっと体を動かす」「ウォーキングをする」程度では、
老化による「下降」には打ち勝てません。


病気はないけれど、、


母は、内臓疾患などはありません。
もうすぐ87歳になる今も、食事は私とほぼ同量を食べています。
目はだいぶ悪くなったものの、耳も頭もはっきりしています。

その母がこの数か月、いままでとは違った「体の不調」を訴えるようになりました。

「手の震え」「眠気、だるさ」「脚が前に出ない」「動作が極端に遅い」。。

はたから見ると「老化」です。
しかし本人は、「病気じゃないか」と言うのです。

今までの「背中のカーブ」に加えて、
「首が下に下がった」のは、割に最近かも。。
首を圧迫骨折しているのかな、、
こんなにカーブしていたら、神経とか圧迫されてそう。。
関係あるのかな?

すると、兄が「これじゃない?」と。


「首下がり症」って知っていますか?


「首下がり症」って、聞いたことはありますか?

https://tmuortho.net/sekitsuiblog/%E9%A6%96%E4%B8%8B%E3%81%8C%E3%82%8A%E7%97%87/

首下がり症は、首から背中をつなげる筋肉の筋力低下によって発症します。
頚椎を支える後ろの筋肉と靭帯の力が弱くなるため、後の骨と骨との間が広がってしまっています。

症状自体は、おそらく昔からあったと思うのですが、
長寿命化により研究が進み、「名前がついた」のでしょうね。

電車で1時間半かけ(田舎なので、汗)、「整形外科」に行ってみました。

病院の先生の話はこうでした。

・「首下がり症」はある。しかし、「手の震え」や「だるさ」など他の症状との関連性はない。
・「首下がり症」あるいは「他の症状」の「原因」が、神経系の病気から来ている場合もある。
・首の圧迫骨折はしていない。「首下がり症」は「首の筋力低下」により、頭が支えられなくなり起こることが多い。
・「首下がり症」には、首と背中周りの筋肉を鍛えるリハビリが有効。

「神経系の病気が起因している可能性」については、
母曰く、すでに検査し異常なしだったとのこと。
そうなると、「他の症状」はおそらく「老化」によるもの。

「首下がり症」に関しては、「筋肉を強化する薬はない」ため、リハビリが中心。
特に、自分でするセルフリハビリが最も大事とのことでした。

母は、全ての症状の原因がわかり「直る」ことを夢見ていたので、
かなりがっかりしたようでした。

「首下がり症」については、実家から通える病院で、リハビリをすることになりました。
合わせて「本」を買い、出来ることから始めることにしました。

※首というより、「肩甲骨を動かす」ことが大事なようです。
予防が何より。皆さんの親御さんの参考にもしてみてくださいね。


これからは「筋肉に気を付ける」


この首下がり症、若い人でもなるようです。
「ストレートネック」は、現代病としてすでに周知のとおりですから、
想像に難くありません。

スマホが生活にこれだけ浸透している中での長寿命化。
高齢期の「首下がり症」は、ますます増えますよね。

また、医療がこれだけ発達した今でも、「筋肉を強化する薬はない」

自分が80歳、90歳、100歳になったとき。
今からは想像もつかないことが起こるのかもしれません。
病気は治療方法があるかもしれないけれど、骨は?筋肉は?

今から備えたいですね。

これからは「体に気を付ける」「筋肉に気を付ける」と読み替えましょう。
自分の体と暮らしは、自分で守りましょうね!


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