終戦記念日に:誰がどうやって伝えていくのか
今日は終戦記念日です。
終戦の日は1945年8月15日、77年前です。
決して忘れてはいけないという自戒を込めて、
ある美術館の紹介をしたいと思います。
丸木美術館
丸木位里、俊夫妻の私設美術館です。
場所はちょっと不便なところなのですが。
埼玉県東松山市、東武東上線森林公園駅より約3.5キロです。
丸木位里・丸木俊夫妻とは
その作品の大きさに圧倒されます。
横7.2メートル×縦1.8メートルの8枚の屏風。
画面いっぱいに書かれたたくさんの人、人。
そこには、二人が見た光景をそのまま、
「絶対にこの光景を伝えるんだ」という強い意志が伝わってきます。
写真よりも何よりも、強く私たちに語りかけてきます。
原爆の図
丸木美術館では《原爆の図》1部から14部を常設展示しています。
(第15部〈長崎〉は長崎原爆資料館が所蔵しています。)
図録にはこのような一節があります。
「南京大虐殺の図」「アウシュビッツの図」など
一貫して戦争や公害問題など、
人間がもたらすあらゆる惨禍を描き続けました。
以前こちらに書きました。
戦争も、時間がたてば忘れるのもやむなし、でしょうか?
強烈な意志と、手段を持つ一部の人にしか、
歴史を伝えていくことは出来ないのかもしれません。
時間がたち色褪せていくことを止めてくれる
このような作品の存在は貴重です。
絶対に忘れてはいけないことがある。
そう私たちに、教えてくれます。
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