碧 | ao

Webデザイナー歴5年目。ライターとしての実績を積むために奮闘中。 ある程度稼いで、好…

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Webデザイナー歴5年目。ライターとしての実績を積むために奮闘中。 ある程度稼いで、好きなことをして、美味しいお酒が飲めればそれが一番幸せ。

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  • ハイボール劇場

    ハイボールが呼び寄せる素敵な素敵な出来事のこと

最近の記事

読書感想 #2「三匹の子豚」

三匹の子豚と聞いて真っ先に思いつくのは、世界的に有名な童話の方のお話だと思います。しかし今回読んだのは、イヤミス女王の真梨幸子が書く、ミステリー小説。Pinterestで表紙デザインの参考を探していたときにみつけて目が留まり、帯をみた瞬間にメルカリでポチりました。 背面の帯にはあらすじが書いてあったけど、この内容からは想像できないラストが待っていてかなり衝撃的でした。 拗れた三姉妹の人生 冒頭は、童話である三匹の子豚をベースにしたお話から始まります。 三姉妹が幼少期に何

    • 十一月「諦めたもので溢れかえる、言葉や想いや洗濯物」

      服が分厚くなって、洗濯物が増えた。 週に一度だけ回していたら溢れてきたけれど、 それでも困らないくらいに服がある。良きか悪きか。 朝早く起きて、洗濯をしてから会社にくる一人暮らしの女の子をみて、朝活の素晴らしさは大変よくわかっているけれど、 そう簡単に夜更かしをやめて早起きするには至らず、今日も時間ギリギリに起きては身支度をするので精一杯の慌ただしい出社をする。 よろしくはないけど、困るわけでもないので習慣はそうそう変わらない。 SNSには、文章だったり、絵や動画だったり、

      • 十月「小さい思い出、大切なもの、それと12番」

        出勤の途中でコンビニに入る。レジに直行して「12番一つください」と言い慣れた定形文を口にした。朝は混むし急いでいるから、店に入る前からあらかじめPayPayの画面を開きながらそう言うのに、店員はこういう時に限って私に年齢確認をする。この店員からタバコ買うのはもう3回目なのに。嫌がらせだなとか考えながらふとレジ横のおでんと目が合った。もうそんな季節か。 長らく入荷待ちだった秋が緊急入荷した。 遅れを取り戻すように急いでやってきた季節は、少し張り切りすぎているみたいな。10月の

        • ハイボール劇場〜ミナミ編〜

          どこへ行ってもハイボール。何を食べる時もハイボール。 わたしがハイボールを飲めるようになったのは、どの居酒屋に行ってもハイボールは置いてあるから。飲み放題にも、なんのウイスキーが入っているのかわからないハイボールが必ず入っているからだった。 甘いお酒は食べ物には合わないし好きではないから、何を食べる時でもハイボールで不便したことはない。気になることといえば「とりあえず生」を人生でまだ言ったことがないことくらいか。 心斎橋パルコの地下に飲み屋が集結しているのが便利でよく行っ

        読書感想 #2「三匹の子豚」

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        • ハイボール劇場
          3本

        記事

          ハイボール劇場 〜十三編〜

          磯丸水産をみると、店に入らなくても口と鼻の間のところに記憶が呼び覚まされる。 服にこびりつく魚の匂いと、濃いハイボールの味と、それから100円の味噌汁の熱さ。 そんな記憶を振り切りながら、今日は絶対に磯丸には入らないぞと心に決める。駅前にこうもでかでかとあると、そそのかされそうになってしまう。 時刻は16時を過ぎた頃。それでも人通りの多い交差点を渡って商店街の方を少し歩くと、真新しいもんじゃやさんがあるのを見つけ、今日の一軒目はここにしようと決めた。 絶対入店するから、と

          ハイボール劇場 〜十三編〜

          ハイボール劇場〜福島編〜

          駅のこちら側も向こう側も栄えている場所に行くと、どちらを駅の表側にするか決めたくなる。 お気に入りの居酒屋が大体こちら側にあるから、中之島美術館がこちら側にあるから、だからわたしの表側はこちら。 何度かこの地にくるうち、自然とそれがわたしの中で決まりつつあった。 ただ、駅から一番近い喫煙所はわたしが思う表側とは反対にある。だからわたしはこの駅に着くと、まずは裏側から攻めることになってしまう。 駅の裏側にあるタバコ屋の前で傘をさしながら一服をかましていた。店前に一本役目を終え

          ハイボール劇場〜福島編〜

          読書感想 #1 「殺戮にいたる病」

          Kindle Unlimitedで小説を漁っていた時に見つけた一冊。 作者の苗字(我孫子)と同名の地名が大阪にあり、私は初めて一人暮らしをした時その近くに住んでいたことがある。この漢字を一発で読めてしまった自分から、生粋の大阪の田舎者の香りが若干したことはさておき。 今回は面白い叙述トリックのミステリー小説を読了したので感想や見解をまとめていきたいと思います。 ※本内容はネタバレを含みます。 まず目を引くのはそのセンセーショナルな殺人方法。 主人公である蒲生稔は死体とつな

          読書感想 #1 「殺戮にいたる病」

          七月 「ようやく夕方が涼しくなったよ」

          久しぶりに熱が出て、体調を崩した。熱を出すのはいつぶりだろうか。そういえばこんな感覚だったなぁと思い返しながら、ロキソニンの威力を思い知った。 病院に行ってコロナ検査もしたが陰性で、葛根湯と解熱剤をもらって帰ったあとに一週間お腹を壊して、熱が出たのは食あたりのせいだったことがわかった。 Netflixで見たマッシュルというアニメの影響でシュークリームが突発的に食べたくなり、買ったはいいが普段甘いものを食べる習慣がないおかげで二日ほど賞味期限を切らしたのが悪かった。 酒の飲

          七月 「ようやく夕方が涼しくなったよ」