とくべつ
好きだとか大切だとか言葉にするなんて馬鹿らしいほどの執着心をかくして隠して、自分の中で煮込む。
僕たちは地球と一緒、表だけは冷えていて、なかみはどろどろだ。
どろどろになってもなお、みせないように、みえないように、ひたすらに蓋をして、いつだって執着なんてしてないと、手放していくふりだけが上手くなる。
だって君には君の世界があることを、君の世界の中に特別があることを、僕は知っている。僕にとっての特別は君だけど、君の世界で僕が特別でないことを知ってしまったら、認めてしまったら、きっと何処かから溢れてしまうから、だから今日も現実に背を向けて。
僕の特別はどこにもいない。
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