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冬、夜

どうしてかはわからないけど、泣いてただ泣いてすっきりしたい夜が私にはあって、そういう時は涙じゃなくて嗚咽が溢れて欲しい。私にとって人の前で泣くのはすごく珍しいことだけどそうしたいと思うときがあるし、多分そういう時は人のぬくもりだけを求めてる。誰でもいい、って言えるよ。自分のことが大事じゃないわけじゃない、でも、自分を保つためにそこでどうしても守りたいものなんてないんじゃないの?だから誰でもいい誰でもいい。わたしの負の感情が泣くこと以外によって発散されていくのならきっとこんなに苦しむことなんてなかったね。私であるということに役割がどうしても付随してしまうなら私なんていらないけれど、なんにもないわたしは一体なんなんだろうね。受けとめてくれる人なら誰でもいいけどわたしはあなたによって影響を受けたくないからさようなら。随分と自分勝手に楽しく生きてるね。楽しい、苦しい。夜は長いから泣いてるわたしに気づく人もいないね。

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