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雲の上を夜に駆ける〜連載企画③

8月も終わろうかという日曜日のお昼、私は友人と成田空港にいた。

その日早く起きた私は、高速バスに乗るため、友人とターミナル駅で待ち合わせをしていた。

新しく買ったスーツケースと大学通学時に使うショルダーバッグを高速バスに持ち込んだ私は、忘れ物がないか確認していた。ひと通りチェックした後、バスの中から外の景色を見ながら、ふと気づいたことがあった。

もう旅は始まってるじゃん!

すでに頭の中ではもうこの曲が流れていた。

テンションはガンガンに上がっていた。水曜どうでしょうのテーマソングが頭の中で駆け巡っていた。(ちなみに現地で乗り物に乗るときには、これから必ず流れるようになる。)

海外旅行は家族と行ったことはあったけれど、それは小学生になったばかりの頃。だから10年ぶりくらい。

自分で行きたい場所を決め、めんどくさいパスポート作りもこなし、もっとめんどくさいスーツケースの荷造りをして、やっとこの日を迎えた。

私はズボラな人間で、今回の留学の準備もギリギリまでやらず、心配した親がパスポートの申請用紙を持ってきたほどだった。家の近くのスーパーの前に置いてある証明写真機で写真を撮ったその足で、パスポートセンターに車で行ったのが、わずか1ヶ月前の出来事だ。

こんな人間が海外に行くというんだから、恐ろしい話だ。治安の悪い国だったらヤバかったかもしれない。

それにしても空港は広い。そして店が多い。

不二家のレストランがあった

夕方頃に飛行機に乗り込んだ。

ボーディングブリッジが気分を高揚させる

これから乗り継ぎ1回、半日以上の時間をかけて、いよいよ目的の国に到着する。

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