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五行説へ

気血水論を学んだ中で気になったのは「気滞」でした。
気滞は、私の症状に一番近い弁証でした。
私は20年前にガンを経験し、病気になった原因の一つはストレスだと気付きました。もっと早くにストレスを解消する方法を知っておけばよかったと思うこともありますが、幸いなことに病気はアロマやハーブに触れるきっかけをつくってくれました。
当時はまだアロマテラピーを知る人も少なかったようですが、たまたま私はガンがきっかけで出会うことができ、アロマテラピーに癒され、勇気をもらい、新しい生き方を見つけることができました。

漢方の学びは、ストレスは病気の原因になり(気滞)、具体的にどの部位にこんな不調がありますよ、食べ物はこんなものが良いですよ、と教えてくれました。食薬同源です。
中医学は4000年も前、それを土台とする日本独自の漢方薬学が導入されたのが5~6世紀と言われています。
そんな昔からストレスが身体に影響を与えることを、漢方がすでに説いていることに驚きと感銘を受け、けして漢方が伝説や言い伝えではなく今の医学にも通じる臨床に基づく薬学であることを実感しました。

思い起こせば、ガンになる前にもストレスが原因で急性肝炎になり入院したこともありました。
「肝」はストレスに弱い臓です。
そして「春」もストレスに注意する季節です。
私の急性肝炎は、たまたまかもしれませんが春に2年続きで起こりました。
また「風」にも弱く、皮膚トラブルを起こしやすかったのも「春」でした。
春・肝・風、どれも五行説の「木」のグループです。
私は春に気をつける体質なんだなと思いました。

画像はハブ茶の原料、決明子です。
決明子の種子を炒ったのがハブ茶、香ばしくて美味しいお茶です。肝の高ぶりに効果があり、目に良いと言われ、春のトラブルにお薦めのお茶です。

次からは、
自然との関わりや人間の身体との繋がりが楽しい五行説の話をします。







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