見出し画像

闘鷲降臨~成長の一歩目は己を知ること(23-24Game34) #FE名古屋

認知する⇒意識する⇒改善しようと試みる⇒上手くいったところいかなかったところを振り返って認知する⇒正しい営みが無意識にできるようになるまで繰り返す

FE名古屋 79-73 川崎

  • 前節のインタビュー等で「ようやく全員が揃った」というコメント。果たして相馬がベンチに復帰。ここからどれだけチーム力を上げていけるか、勝負の後半戦

  • 一方の川崎もファジーカス離脱後の苦しい流れから前節連敗脱出。彼が戻ってくるまで現有戦力でなんとか踏ん張りたい、そんな中でのミッドウィークゲーム

  • ビッグ3かつヘンリーがスターターの形が続くFE名古屋。ヨーイドンで得点力不足で離されると厳しいので、最初から得点力をつぎ込んでついていけるようにします、みたいな。現状のJJのシュート不調を考えるとこの考えは正しいような気がする。一方の川崎は「ファジーカスがいない以上、腰を据えてハーフコートの質で殴りあうよりペースを上げてズレを作って殴るほうが効率がいい」「そして得点のペースを上げればFE名古屋はついてこれない」とみたか、かなり早いペースでシュートを打つ方向性

  • これが序盤は上手くいってこの日も最初の5分は川崎が13得点といいペース。それでもいつもと違ったのは苦しいながらもオマラとヘンリーのペイントアタックで対抗して1-2ポゼッション差でFEがついていけていたこと。そして、5分過ぎに川崎がヒースを、FE名古屋がルークをファウルトラブルで下げてセカンドユニットの出番になると、そこで出てきた佐土原杉本JJがきっちり得点して期待に応え、最後はヘンリーの1on1からの理不尽プルアップ3で逆転という、序盤の流れからみると理想的な形で1Qを終える

  • 2Qも序盤はやや川崎寄りの流れ。特に飯田の動きが良く、3連続得点でFEにタイムアウトを取らせることに成功。さらに明けたオフェンスで篠山の圧力に中村が屈してTOVを献上し、走られてこの日最大タイの6点ビハインドに。FEとしてはここで一気に行かれるのは避けたいところだったが、次のポゼッションでインサイドでなんとかかんとかゴールをねじ込むと、次のポゼッションも守ったうえに得点を積み、さらに守備を成功させたところでオフィシャルTOに入ることに成功。ここで攻守にギアをあげたのが佐土原。外を警戒する相手へのカウンタードライブで得点をもぎ取ると、速攻でダンクを撒餌にしたリバースレイアップを決めるなど躍動。粘り強く得点を重ねて43-39と4点リードで折り返す

  • 入るときはさすがと思える良いシュートの入り方をしている川崎だが、前半の攻撃回数はFE名古屋48に対し川崎42。FE名古屋のオフェンスリバウンドを抑えられておらず、外のシュートとロスコアレンのドライブでなんとかついて行っている、というのが内実だったのかもしれない。果たして、3Qはアレンと藤井に的を絞り、FE名古屋の守備が圧力を強める。川崎の得点が止まっている間に中外とバランスのいい攻撃で引き離し、得点差は最大の12点に。川崎はもう一つのFE名古屋の弱点であるフロントコートへのエントリーの問題を突くべくフルコートやコフィンコーナーを使った2-2-1のゾーンプレスを仕掛ける。ボール運びで時間を使わされて攻め直しがしづらくなったFE名古屋は攻撃がスローダウン。得点差は詰まっていはいくものの、この日は攻撃がしづらい状況まではいったものの上手くプレスを抜けたうえでしぶとく得点を重ねられ、逆に川崎も攻め手を欠いたことで流れは決定的なものにならず、7点リードで最終Qへ

  • 最終Qもお互いがお互いの良さを潰しに行きつつ、つぶしきれないところで点を重ねるような展開。こういう展開でも得点を重ねられる川崎の選手のスキルは大したものだが、この日については川崎の守備の仕掛けに対してFEの攻撃も負けていなかった。6点前後の点差で延々進んだ4Qだったが、残り3分から5-0のランで残1分13秒で川崎がタイムアウト。しかしここで篠山が根性で3Pをねじ込み、さらに次のポゼッションでFT2本を決めて残り43秒で3点差。時間を使って攻めるFE名古屋はJJがタフショットを打たされる形になったものの、ここでルークが値千金のオフェンスリバウンドをもぎとり、ボールをもらったヘンリーがファウルゲームのFT2本を揃えて5点差に。その後の攻撃も抑え切ったFE名古屋が久々の連勝を飾った

Rating

3 ルーク 6.5 PotG
最後のオフェンスリバウンドだけでも高採点待ったなし。試合通して良かったけど
6 根來 –
盛り上がってました
8 佐土原 6.5
4Qの3Pもだが、攻守で積極的なのが良かった。チーム最多の+/-13
10 杉本 6.0
インスタントスコアラーの面目躍如。守備は頑張ろう
11 ヘンリー 6.5
かなりチームシステムにフィットしてきた
13 中村 6.0
攻撃面で時計を頭の片隅に置けていたのは成長を感じる
15 川嶋 5.5
ややコンディション悪そう
16 満尾 -
12番目から出番をもらうには
18 相馬 -
お披露目ならずも、元気な姿は見せた。少しずつ上げていきたい
21 笹山 6.0
リバウンド中心に身体を張っていたし、ゲームメイクもさすが
22 JJ 5.5
良くはなかったけど、精神的には開き直りを感じたし、底は脱したかな
54 オマラ 6.0
オフェンスリバウンドでインサイドを荒らす。もう少し落ち着いてやってくれれば
HC 6.5
よく我慢させたと思う

Impression

  • 若手の、そしてチームとしての成長を感じた試合。ベンチから佐土原と杉本で合計20点は立派

  • 得点こそ伸びなかったけど、中村浩陸の、特にクロージングでのゲームメイクも褒めたい。残り時間、ショットクロックを意識しながら、強度に負けない必要なプレーが出来ていた

  • アシスト20でターンオーバー7。けして華麗なボールムーブのチームではないが、ミスも少なく、またそのミスも前向きなものが多くてとてもいいゲームだった

この記事が参加している募集

スポーツ観戦記

Bリーグ

サポートいただくと、現地レポートの割合が増えます。何卒。