蛇口

喪女らしい妄想小説書いて喜んでます

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  • 日々のことをつらつらと

    ブログやりたかったけど面倒くさくて。

  • デート日和

  • 駄洒落をいうのは

    駄洒落をテーマにしていくつかのお話を書きました。駄洒落って字面おしゃれですよね

最近の記事

ペンフレンド

今どき珍しく、 私にはペンフレンドがいた。顔は分からない。声も知らない。ペンフレンドといえば聞こえはいいけれど、ネットで出来た友人とそう変わらない。ただ、私のペンフレンドはとても字が綺麗だった。更に、文体からも優しさがにじみ出ていた。悩みも、考えもすべて話してしまいたくなるような(実際、かなり話していた)雰囲気を持った文章を書く人だった。すごく素敵で、会いたいと何度も思ったけれど彼は私に会うことを望んでいないようだった。 ある日、彼から届いた手紙には珍しく彼の弱音が吐露され

    • 先生その背中についてるの…… そんなに驚かないで。君だって同じものを持っているんですよ。 そうなんですか? はい、これはみんな持っているのです。ただ表面に現れるか現れないかというだけです。先生は忘れ物を取りに行ってきます。 はあ、わかりました。それではまた。 さようなら

      • 運動ができない(というかやらない)人に贈る

        運動ができない人というのは、いつの時も一定数いるものですが、私は最近「運動神経の悪さを根気でカバーできる人もいる」のではないかと思っております。 幼い頃、といっても小学校時代ですが私は運動神経や動きがとても悪かったです。のろまで、学校でスキーに行った時に1人だけスキー板が付けられずに泣いたこともありました。マラソン大会では毎回したから数えて10番以内、縄跳び大会は前跳び20回もいかずリタイア、鉄棒は豚の丸焼きをやるのがやっとで逆上がりなんて出来る気配もなく、一輪車も一漕

        • 語尾に、知らんけどをつけると便利です

          こんにちは。黄色い蛇口です。 今考えたのですが、私には苦手なものが三つあります。友達の友達、自分に似ている人、夜のしまむらです。 友達の友達は嫌いです。自分の友達と仲良くしている、それだけで腹が立ちませんか?早い話、嫉妬ですね。嫉妬しない人間というのはあまりいません。みんな何かしらで嫉妬します。私は友達の友達に嫉妬します。やめていただきたく思ってしまいます。友達の友達が嫌いな理由はもう一つあって。30%くらいの確率で自分に似ているのですよ。私と仲良く出来るのだから、私に似

        ペンフレンド

        • 先生その背中についてるの…… そんなに驚かないで。君だって同じものを持っているんですよ。 そうなんですか? はい、これはみんな持っているのです。ただ表面に現れるか現れないかというだけです。先生は忘れ物を取りに行ってきます。 はあ、わかりました。それではまた。 さようなら

        • 運動ができない(というかやらない)人に贈る

        • 語尾に、知らんけどをつけると便利です

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          1本

        記事

          じゃがりこが教えてくれた大切なこと

          とてつもなく久しぶりにじゃがりこを食べました。別にそんなにじゃがりこを好きだと思ったことはなかったのだけれど、久しぶりに食べるとそのあまりの美味具合に卒倒しそうなほどでした。じゃがりこもそうですけど、大概久しぶりに食べるととても美味しく感じますよね。 余談ですが、なにかの種類の食べ物を、久しぶりに食べて美味しくてガツガツ食べているところをうちの祖母に見られるともう終わりです。しばらくそれを私のために買ってきます。正直ずっと同じものを食べていると飽きます。昔、反抗期娘だった頃

          じゃがりこが教えてくれた大切なこと

          パクチーブームがわからない

          私はパクチーを食べたことがありません。パクチーがどんな味なのか、全く予備知識を持たぬままにBAKEのパクチー味?を買いました。「美味しかったら困るから」と二つ購入したのですが、一緒にいた後輩には「美味しくなかったらもっと困ったことになりますよね」と呆れ顔で言われてしまいました。 味の感想は、「ほんのり苦い抹茶みたいな風味で美味しい」といった感じ。正直もっとまずいのを期待していたのにほとんど普通のBAKEと変わらず、一番コメントしづらい結果となりました。パクチーを食べたことが

          パクチーブームがわからない

          ご飯を食べるだけの簡易デート

          たまには気分を変えて学校で勉強でもしようと、その日は教室に一人で残っていた。黙々とシャーペンを走らせ、気づけば外は日が沈み始めていた。 「帰るかぁ…」 筆記用具を筆箱に入れる時特有のカタカタという音を鳴らして片付けをしていると、背後でドアが開く音がした。 「あ、」 その声にほんの少しだけ驚いて振り向くと、そこには彼が立っていた。 「あっ………びっくりしたぁ。どうしたの?」 「筆箱忘れちゃってさ。まぁ持って帰っても使わないだろうけど」 「いや使いなよ」 ふふっと2人の笑い

          ご飯を食べるだけの簡易デート

          私とあなたの初デート

          明日は私とあの人の初デートの日だ。 「今度の水曜、学校休みだしどこか行かない?」なんていうあなたの一言から始まって、私達は映画に行くことになった。まだ付き合ってない学生アベックには最適な場所である。 実を言うと私はずっと彼のことが好きだったので、誘いを受けてとても舞い上がっていた。今は、もしかしたらあの人も私のこと……?いやいやただの気まぐれかも………でも………なんて自問自答を繰り返しながらタンスの引き出しをひっくり返している。ワンピース、スカート、ズボン、シャツ、パーカー

          私とあなたの初デート

          恋の障害

          例えば学校で。クラス内恋愛だとか、部内恋愛だとか、そういうのっていろいろと面倒なことが起きる。例えば会社で。社内恋愛、オフィスラブ、だとか。そういうのも周りに疎まれがちだ。もしかしたら家庭内恋愛だとか。そんなのだってあるかもしれない。あぁ、内部で行われる恋愛は何かと障害がつきものなんだな。じゃあ外部の恋愛は………?家庭外恋愛。ダメだ、不倫の匂いがする。県外恋愛。遠距離だ。辛いだろうなあ。社外恋愛。距離を縮めるのが、大変そう。クラス外恋愛、部活外恋愛、学校外恋愛?外部での恋愛っ

          恋の障害

          レモンのいれもん🍋

          「なあ、レモンの中って何が入ってると思う?」 彼がレモンを人差し指でつつきながら言うと彼女は顔をしかめて、 「レモンじゃないの?」 と答えた。彼は、つまんねえやつだな、と呟いたきり、すっかり興味を失ったようにテレビに目を向けた。一方彼女はレモンの中身を考えていた。彼につまらないやつだと言われたのが気に障った。レモンの中身、それはなんだろうか。果実、種、もっとほかの何か。彼女はふと、自分の中には何が入っているのだろうかと考えた。血液、心臓、筋肉、もっとほかの何か。彼女は、

          レモンのいれもん🍋