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日々思うこと 首里城火災 物語の必要性

2019年10月31日、朝テレビをつけるとそこには真っ赤に燃える首里城が写し出されていた。これはすごいことになっているなと思って一瞬テレビに釘付けになったのだけれど、朝の忙しさには勝てず首里城が燃えているという事実のみが頭に残っていた。

その日の朝の挨拶は、「天気がいいですね。」の変わりに「首里城凄かったですね。」だった。皆、ワイドショーで得た情報からどのくらい燃えているだったり、いつ再建されただとかにわかな情報の話をしていた。「大変ですね。」の言葉はどこか他人事で首里城の火災と自分達の生活は地続きでないような、そんな軽さを帯びていた。

夕方になるとFacebook上で沖縄の知人達の投稿を目にした。そこには首里城とそれまであった日常。再建に従事していた人達の今までの苦労などが書かれていた。首里城が生活の一部であり、火災で混乱され、悲しみ、苦悩されている人を自分の中で少しだけリアルなものとして感じることができた。

哀しいかな、人は事実だけではなかなかリアルに物事を感じることができないのかもしれない(僕だけかもしれないけど)。物語が機能することで初めて人は感情を動かされ、離れた場所のことも地続きに感じることができるかもしれない。ふとそんなことを感じたのである。

そんなこんなで今のところ知人のFacebookにスタンプを押しただけで何もできていないのである。何かできないものかとただ悶々としているばかりである。



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