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二月下旬 / 春。やっぱり、大作家の言葉はすごい。

14273文字・60min


二月十五日(木)晴れ。体重91.6kg 体調はふつう。歯痛は強い。執筆に影響が気になる。

九時半に起きて十時四十分までアプリゲー(sky)をやる。メモ:マッチングアプリでパートナーを探す男女は人生に伸び代がない。十時半シャワー。郵便局へ。十二時二十分より前橋市立図書館に。十三時半にパン。坂口安吾の「桜の森の満開の下」を読む。改めて感動する。語りかたが上手すぎる。芥川龍之介などこの時代の話の流暢な運びは圧巻だ。それと内容が面白すぎる。十四時半より十六時四十分まで執筆。とパラグラフの整理。十七時三十六分より執筆。十八時四十分まで。ある事業所の地下のシーン。ネズ(竹原)の描写。


二月十六日(金)くもり。体重93.8kg 体調はひどく悪い。前夜は雨。歯痛はひどい。

この日は十八時までダウンしていた。二月下旬の日程を組む。今日行けなかった精神医療センターに電話。主治医と話す。月曜日に薬の処方だけの来院でいいと言われる。歯痛が本格的になって明日歯医者を予約する。二十三日の九時に丸山健二先生のzoom文章教室。昨日は風が強く、寒暖の差は激しく感じる。春の入りの三寒四温だ。身体がついていけない。感じる。それでも十九時に軽トラでモス(駒形フィリオ)に出かけてパソコンを開く。執筆。この店に来るといつも居る母子がうるさい。母は金髪でノーメイクの老け顔のババアだ。娘は大学受験という年頃。ブスだ(僕はただブスだとだけ書いた。読者はさまざまなブスを想像するだろう。特大級のブスだ。その顔に内面の醜さが滲みでたブスだ。それは読者にお任せする)。座席にあぐらをかくブスの母親は「だからさぁ。いつも私にそう言うこと言ってくるわけよ」とでかい声で文句を垂れる。「お前が抱える、その程度の問題はすべて金で解決できるだろうが! 」と心のなかで毒づく。性格の卑屈が顔に滲みでるブスの娘は「この学校は英語がむずいんだよ」と電話中の母親にデカい声で訴える「母親に入試の英語をグチるんだったら黙って単語ひとつでも覚えろ。それがお前の唯一の解決策だろうが」と心のなかで毒づく。自分の文章に集中するまでに時間がかかる。長台詞(小説ではなるべく避けていた)を書いていて、ふと、思った。常に頭の中にある村上春樹の中編「羊をめぐる冒険」だ。あの世界観(「羊」と「羊に憑かれた男」が日本のマスコミを牛耳って日本を動かす世界)は、ほとんどが「黒服」が「僕」にしゃべる「長台詞」の章で構築されてる。主人公が歩く世界の描写はいたって普通の世界だ。黒服が「僕」に語る情報が「羊をめぐる冒険の世界」の裏世界の強度を補完している。それにいま気づいた。僕もどんどん登場人物のセリフで物語世界を構築していこう。銀の北陸事業所は死穢の種族の末裔が商う。いまでは「お上」と通ずるボスが死体を牛耳る。竹原、白井、辰吉、グシケン。二十一時半まで書いた。帰って寝る。


二月十七日(土)くもり。朝は寒い。体重92.8kg 寒い。歯痛は強烈だ。

六時に起きて七時に始動。七時五十分から執筆。九時四十分に十分休憩。十一時まで休憩(ねる)十二時二十分から執筆(三章の整理)。十四時四十分にシャワーを浴びる。上田歯科に歩いて行く。神経痛の話を聞く。どうやら虫歯らしい。レントゲンを撮って次回の予約をして帰る。歩いて帰ってくる。十六時五十分に屋根裏で猫が鳴いているのが聞こえる。そこから一、二時間、家中を猫探しをする。アップル製品のエアータグが役に立つ。猫の鳴き声からして、二階の屋根裏かと思ったが、猫が入りこんだのは一階と二階の間だった。風呂場で猫を洗う。猫は猫人生初のシャワーでひどい叫び声をあげた。二階の部屋で暖房をつけっぱなしにして猫を膝に抱いて執筆。〇時半に執筆を終える。メモ:明日は三章の整理。■読者にわかりやすく。ストーリーを一本の流れにすること。


二月十八日(日)晴れ。体重92.0kg 体調はわるい。?

十三時から一階北の第二書斎にて執筆。山とスキーのイノウエ(二章)十五時〜十六時四十分(昼寝)。十五時から十八時まで執筆(元医師・ユーチューバー橘田隆行についてのパラグラフ)夕飯は焼きうどん。十九時半〜二十時まで執筆。軽トラで気分転換。ドラクエウォーク。家にかえって寝る。


二月十九日(月)雲り。体重93.6kg 精神状態は悪い。美容院にヘアカラー(初白髪染め)

今日はダメな日。八時に起きてダウン。十二時に始動。猫のトイレシートなどを階に出るが、今の物か確証がつかめず。美容院は並んでいて一旦家に帰る。十三時より二階で執筆。メモ:「セナのいう誰もが傷つかない小説なんてこの世に存在しないと思うぜ」「なんで? 」セナは問うとリョウは答える。「胡散臭いんだよ。まるで『理想の未来』とか『幸福な家庭』とか『すり減らない金塊』とか『世界を幸せにする核爆弾』とか『美しいセックス』とかとおなじでさ。なんて言えばいいんだろう」リョウは呟くように言った。セナは黙っていた。「あ、悪気はないんだ。正直が口からぽろりしちゃった」十五時:目次を整理する。進捗状況(時系列でまだ書かれていないところ)がわかりやすい!十六時に再度、家を出る。猫のトイレシート、緑茶ワンケース、美容院(カットとヘアカラー:人生で初の白髪染め)美容院で坂口安吾「夜長姫と耳男」を読む。アイデアが四つでる。①青崎湖でセナは落雷を受ける(ブルマダグル星人と交流)②リョウは恋焦がれるセナを諦めるが、セナが日記で創作する尾形満汁に告白する。ハッピーエンド(伏線回収)③雄琴のソープランド:北陸タクシー魚津支店にて辰に電話をする銀。ソープランドに七海を監禁している。③”序章にて:浜に横たえる女を見つける銀と辰。七海は浜から連れ去られる。④いつもヘッドフォンを聴いている辰、銀の逆鱗に触れ両耳を削がれる(過去の事件)。冒頭からヘッドフォン:ヘッドフォンを外すと耳がない男。散髪、猫シート、緑茶ワンケースを買って家に帰る。夕飯はハンバーグとカボチャスープ。カボチャスープは手間をかけてあってレトルト感がしない。まるで高級レストランで出てくる濃厚なカボチャスープだった。それとは関係はないが、便通がすごく良かった。昨日食べたかき菜のせいだろうか? 二十時半から執筆。


二月二十日(火)。快晴。体重93.8kg 体調は朝はまずます。朝は歯痛はひどかった。

五時五十分。強烈な歯痛で目覚める。奥歯を噛みすぎか? アプリゲー。暖かい。もう春だと感じる。七時五十分に濡れクイックルワイパー、八時二十分より執筆(二階)。雑誌記者、時守なつみ、三、セナ、ブルマダグル星人と交信する。十時半に休憩。気温が暖かくなって急に猫の毛が抜けはじめる。十二時半〜十三時まで執筆、辰が運転する黒いプリウスのハイビーム、休憩(昼寝)十三時〜十四時半まで。■改変:三十八頁から四十七頁まで天候を雪に変える(雪崩を起こすために)、十五時、カイロ、十五時半、ゴスペル、十七時、ボットン便所、で筆を置く(パソコンを閉じる)。アプリゲー(Sky)をやって十八時に軽トラでドライブ。夜は肉じゃが。二十一時半に寝る。■後日メモ(翌日の朝):三月から「執筆の作業のなかに散歩」を組みこむ。散歩やドライブを「気分転換」ではなく「気分転換や運動や余暇も執筆の一部」にして一日の時間を按配する。執筆時間のペース配分を考える。


二月二十一日(水)小雨。体重93.4kg 体調は悪くない。歯痛は奥歯を噛みすぎか?

十時に起きる。導入剤は飲んでない。寝過ぎか。小雨だが体調は悪い方ではない。だが運動不足を感じる。朝に浮かんだメモは昨日の日記の最後に入れた。目覚めてすぐに執筆机に座るのはいかがなものか? 準備運動。ストレッチ。散歩(あるいは軽いランニング)などは必要だ。その生活が今後一生つづくのは良くない。直感する。⇦この健全な考えが頭に浮かぶのは現在は鬱ではない証拠だ。春になった良き兆候だ。執筆のための準備運動を実行するべきだ。明日でなく来月から組みこもう。問題は鬱になった時期どうすべきか? だがまずは「今ある期間で作品を完成させる」これに注力するべき。十時四十五から執筆(二階)。今日の日記は以下、写メがいい。二枚組です。


二月二十二日(木)雨。体重93.6kg 体調はふつう。朝は肌寒い。猫は毛が抜ける。

昨日の不眠はきつかった。不眠は地獄だ。十時三十八分、十一時四十分に起きる。母の難聴。父の怒鳴り。実家は地獄だ。親戚にお前はサラリーがない無能だと言われ。血縁は地獄だ。十二時半に執筆する。そういえばメモ:猫は拾い猫でもペットショップで買っても運命の系は一分の一。100%。だが恋愛は皆無。十二時五十二分〜十八時半まで執筆。六消えた母グマ(36頁)、七墜落した鋼鉄の巨鳥(37頁)。軽トラで夜の田んぼドライブ。アプリゲーをやる。明日は丸山健二先生の講義だ。導入剤をのむ。目ざまし時計をふたつセットする。寝る。眠れずに深夜にクイックルワイパーで部屋の掃除。寝る。


二月二十三日(金)雨。体重93.6kg 寒い。体調は疲労感でしんどい。歯痛は強烈だ。

七時に目覚ましで起きる。石油ファンヒーターを二階に上げてつける。髭剃り。カップ焼きそばを食べる。九時から丸山健二先生のZoom講座を受ける。以下十五分三千円の有料講座だ。いぬわし書房主催の丸山健二先生の有料個人レッスン(15分で3000円)五分押しで終了。

★まず、文章を第一に考えてください。あなたが胸の内に秘めている世間に訴えたいことは忘れなさい。じぶんの私情を文章にぶつけない。じぶんの怨みつらみを世間に叩きつけるという文学はここではやめてもらいたい。

■どこに目標を持つか?
じぶんの潜在意識の中、じぶんの知らないような文学を質の高い言葉によって紡ぎ出す。その方法をこの講座では教える。それだけ。
■あなたの才能はどこに潜んでいるか? あなた自身も丸山健二もわからない。それを丸山健二とあなたの短いことば(文章)のやりとりのなかで、あなたの才能がどこにあるかを丸山健二が探り当て、引き出していく。
■そのために短い文章が必要になる。
■あなたの思い出や体験とかは一切書かなくて良い。ただ「いい文章だなあ」と思う短い文章を作ってもらいたい。物語を作ってもらう必要は一切ない。
■文章が最優先です。
■文章を優先すれば、物語はあとから付いてくる。物語を優先するあまり文章がおろそかになってしまう。白々しい物語の流れになってしまう。それで充分な表現が出ないままに物語だけが先行してしまって失敗する。それを辞めて頂きたい。
■言葉を紡いだ物語が自然に出てくる。あなたが思いもよらない物語(言葉)が頭から出てくる(潜在意識)。
記憶の中でどうでもいいことが大事だ。あそこの階段は躓(つまづ)くなあ。線香花火を上げた夜。屋根裏。なんでもない記憶。思い出せない記憶の断片。文学はなんでもありだ。なにも文字で真実を語れとは誰も言っていないのだ。大っぴらにドーンと構えろ(僕への個人的なアドバイス)! まだ文字になっていないものに不安になる必要はない。そう大作家に言われて、僕は自分で自分を締め付けていた箍(たが)が解放された気分になった。
■丸山健二文章レッスンでは、物語として成立しなくていい。文章として成立しなくていい。
■丸山健二文章レッスンでは「美しい」と思える文章を書いていく。
■以下、丸山健二先生からの語彙の日課。言葉は道具だ。使いこなせ。
■「語彙日課」頭には浮かぶけれど実際にはじぶんの手で綴ったことのない「文字」を書き出す(無限にノートに書きだす)。そのなかで三つの言葉をえらび、さらにその言葉を使ってそれぞれ三つの短い文章を作る。ノートにちゃんと手書きして練習する。ノートに短い文章を書き溜めておく。三回書けば身についている証拠だ。
例)朝顔(読みも意味も知っているが、実際に書いたことがないとする)

①昨日見た朝顔は今日は枯れていた。
②朝顔の種をもらったけど、まだ蒔いていません。
③朝顔の蕾の柄の浴衣はあなたにとても似合う。

《語彙の三語三文日課:手書き帖》(A4ノートに手書きしたのをパソコンで文字起こしをした)後述メモ:起承転結を無理につけなくても良い。
【愛憐・あいれん】⑴隣ってどういう意味? 「アイレン? 」「愛するの愛にレンはとなりっていう漢字のこざとへんさ」結局ふたりは愛憐(あいれん)が判らなかった。⑵この小鳥には愛憐(あいれん)の念は無用だ。⑶この字を見てくれ、初めて見た字だ。どれどれ、愛憐か。でもなんとなく意味はわかるな。【隘路・あいろ】⑴ただの隘路だと思っていたその路地はぐわりとたゆんでナマズのように去って消えた。⑵隘路、遍路、狭路、山、炉端をあるく驢馬駱駝。⑶漠然と私は砂漠を歩く。岩間の狭路で山賊の待ち伏せに出遭った。【蘂・しべ】⑴私の名前は蘂と書いて「るい」。ですが日本語読みは「ずい」です。母は中国人です。⑵私は蘂(しべ)、弟は稭(しべ)。ふたりそろってしべしべ長者。⑶蘂はスコップで穴を掘る。それが仕事だ。この道は三十年だ。三十年月給は十五万と上がらずにこの町を出ることにした。蘂は仕事道具のスコップ朝市で売り払い手元に二十八円残った。「都会で頑張るんだよ」「何かあったらここに連絡するんだよ」と村人たちは名残惜しそうに蘂を励ました。万歳三唱の後、列車は出発した。九時五十分。丸山健二先生の出世作「夏の流れ」(二十二歳での芥川賞受賞作品)の裏舞台を聞いた(僕の初読したときのあまりの感動を作者本人に伝えてしまった。ぼくから水をむける格好になってしまったが丸山健二先生は気前よく話してくださった)。ネットでは書けない(丸山健二先生が情報ソースである明らかに有料記事の情報だ)。芥川賞受賞後に法務省から苦情(なぜ内部情報を知ったんだ?)との電話がきたそうだ。法務省にも秘密だそうだ(事情が事情なので当たり前だと思ったが)。個人的見解だがおそらく「夏の流れ」以後は日本の死刑制度(法務省内での)が変わった気がする。つまり、若くて血気盛んないわゆる息のいい死刑囚はなるべく死刑執行をさせない。死と向き合うのが未熟な若い死刑囚を死刑台に力で押さえつける刑務官などの問題のほかに、冤罪やら色々な諸問題も絡んでくるとはおもうが。当時の日本の死刑制度廃止の気運から、生殺し(老齢までずっと法務大臣が死刑のハンコを押さない)制度になったのでは? 国家反逆罪の麻原彰晃などは特別に死刑の執行は早めたが。当時(昭和四十から五十年代)は「破獄」(吉村昭)など脱獄小説やハードボイルド小説(獄中からの脱獄が英雄視された、漫画ルパン三世などのように)が隆盛した。令和のいまは獄中老人ホームだ。現在の日本にはその国土も国民にも刑務所にもあの頃のような人間の命の迸(ほとばし)りは感じられない。当時の元気のある日本の時代こそがあの若き作家丸山健二を生み出した。丸山健二には時代に合った運を感じる(当人も「夏の流れ」は運命の作品だと言った)丸山健二先生と同様に、村上龍、よしもとばなな、村上春樹、田辺聖子や山田詠美などの時代をえぐり取る生き証人のような特別な作家はその時代にマッチした運が必要だ)。十二時五十分まで丸山先生の個人レッスンのYouTube録画映像を見直す。復習。昨日まで十一日連続執筆だ。今日はガス抜きと思い机に座ってだらだらとすごす。寒い。猫は膝の上。十六時五十二分からまた休憩する。夕飯はカツとじ。ご飯とたべてカツ丼で食べる。二十二時まで寝る。また


二月二十四日(土)晴れ。体重92.2kg 体調はよくない。

六時十六分:今日はかける。体調が戻っている。九時四十五分:元気が出る。十時四十分:来月から執筆前に散歩を取り入れたい。階下の第二書斎へ移動。《語彙の三語三文日課:手書き帖》【贅沢・ぜいたく】⑴贅沢な晩餐だ。⑵贅を尽くす。⑶魚沼産コシヒカリは贅沢なコメだ。【生贄・いけにえ】⑴なぜ私が生贄にならねばいけないのか? ⑵生贄を食べるのになんの意味があるのか? ⑶この光り輝く肉が生贄か? 【燔祭・はんさい】⑴「先生この燔祭(はんさい)の儀はなんのお肉でしょうか?」⑵「オーブンで焼いても燔祭(はんさい)になりますか? 」⑶「うるさい! いま燔祭中だ!」十一時半より執筆。りんごを食べて眠い。「安全ベルト」まで書く。十三時二十分に気分転換にさんぽ。十六時に再開。十七時四十分に筆(パソコン)を置く。二階に移動。十九時三十七分にモスバーガー(駒形フィリオ店)に移動。二十一時まで「カン軍議官」「反物質」バックアップをとる。二十一時半まで読書をして帰る。

二月二十五日(日)雨だ。体重94.0kg 体調はふつう。

十時六分から一時間半ケータイアプリSkyをやる。十一時半から執筆。■橘田隆行の反物質考察の件:キムはうとうとした。(カン軍議官が何か言ってたな)。
「君は聞いたことがある? 」
「え? 」
十二時四十一分に《語彙の三語三文日課:手書き帖》をやる。【披露・ひろう】⑴私は君に手品を披露するだろう。⑵「その披露のやり方はずるいぞ! 」⑶披露の仕方にもほどがある。【唖然・あぜん】⑴一同が唖然としている。⑵唖然とした顔。⑶「いまから唖然としないで居ろ! 」【瓢箪・ひょうたん】⑴瓢箪からコマ。⑵ばかでかい瓢箪。⑶小石の詰まった瓢箪。十二時五十二分に執筆開始。十四時四十一分に休憩。十五時二十一分に執筆再開(二回目)。十六時二十五分まで。前編の三ページで第三庁舎にてカン軍議官の「反物質」の講義。ユ・スヒョンはそのヤバさに気づく。キムは居眠り。後編でようやく橘田隆行が反物質の恐ろしさに気づく。


家の敷地の座標(市役所の測量の)

二月二十六日(月)晴れ。体重93.6kg 体調は夕方まで酷い。歯痛が酷いが歯科に行けず。三時半に歯痛で目覚める。歯痛で眠れずに三時四十分から「雨のドラゴン」を読む。十時五十五分から執筆。ダメ。十五時半までベッドに伏せる。シャワー。十六時四十五分にモスバーガー伊勢崎店にて執筆。ワンオペらしくコーヒーがでてくるのが遅い(どうでも良い話だが)。《語彙の三語三文日課:手書き帖》【穿鑿・せんさく】⑴「以後、俺を穿鑿はするな! 」⑵「これは穿鑿する機機です」⑶猿は心を穿鑿を始めた。【なまくら】⑴「なまくらの漢字ってどう書くの? 」⑵「お前はなまくらだ! 」⑶「これはなまくらな刀だ」【怠惰】⑴「ああ、怠惰な生活がしたい」「もうしてるじゃないか」⑵怠惰党です。⑶怠惰バンザーイ。十八時二十二分■「切断された(空間)の形跡」まで執筆。二十時二十五分。アイデア:熊の群れ(意味不明だが小説らしい状況)がランドクルーザーを襲う。反物質核爆弾が練りこまれたスーツ(液体金属)がクマを誘き寄せるのか?(裏設定で書かない)雪崩。現時点で原稿用紙三百三枚。熊の大群、雪崩、光学迷彩の中国軍が山の上から雪崩で一緒に押し寄せてくる。二十一時半まで執筆した。■アイデア:北海道の液体金属の兵士たちが共食いを始める。弱点はハッキング。中国軍の光学迷彩の部隊は人だから指揮系統はブレない。液体金属の弱点を見つける。アイデアとは単純な常識(知識)の組み合わせだ。夜は歯痛(左側奥歯の上下)が猛烈で眠れなかった。

二月二十七日(火)快晴。体重93.6kg 体調は良くはない。歯が猛烈に痛い。
七時四十五に起きる。外は快晴だ。風がびゅうびゅうと吹く。八時に始動。部屋の掃除。濡れクイックルワイパー。YouTubeでツユを聴きながら。掃除の最中にふと気づく。インキャを世に広めた人物は「指原莉乃」だ。彼女が「笑っていいとも! 」でタモリにいじられインキャで良いのだ! と国民に支持されてインキャに市民権を与えた。インキャ文化のハシリか。八時四十五分。《語彙の三語三文日課:手書き帖》【丹念に】⑴丹念に探す。⑵丹念に見る。⑶丹念らしき仕草。【途端・とたん】⑴途端に雨が降りだした。⑵よそ見をした途端に転んだ。⑶途端に風は失せた【依然・いぜん】⑴依然からだはうごかない。⑵依然悪は悪だ。⑶台風は依然西から動かない。九時半まで三日分の日記を書く。休憩。ベッドで寝た。十三時三十分〜十五時三十分まで執筆。文脈(伏線と回収)がつながる「橘田は黒色のランドクルーザーは銀から貰った→「ええ、我々は死体が欲しんです」→車は快適だ→「橘田さん、その車で夜道を一人で走らないでください。非常に危険です」→車の内部は非常に心地よい→だが異様な匂いが鼻を突く→何か匂いませんか?→死臭だった→雪の森のクマや獣たちに襲われる→雪崩に遭う。階下に降りると舞ちゃん(神戸の文通相手)から手紙が届く。僕は昨日出した。行き違いだった。「お元気ですか? すみません名前の通りマイペースなもので… 」舞ちゃんの自虐ギャグに笑う。そんな子だったっけか? 笑。七年ぶりに友人の結婚式に出て幸せをもらって数日幸福感にズブズブに浸ってました。自分が親になると違う目線で式を見守っていました。親目線で式を見て涙を流しました。の一文が印象的だった。息子さんも三歳と二歳。文通は四年目か。僕は端午の犬の親子のミニ置物と昨年末に発見した十九歳の時の文通相手からの手紙を同封して渡した。十五時四十五分にシャワー、髭剃り、歯磨き、青豆歯科(仮名)に行く。待合室でアイデアが湧く:(上記の文脈の発案):ランドクルーザーに死臭がする。夜、その死臭に獣たちが寄ってくる。青豆歯科の治療方針に疑問を抱く。「治療ができないかもしれない」と言われる。(え? 令和六年のこの時代に? 癌のガンマ線治療とかある時代に? なぜ? )先生曰く、左側の奥の下の虫歯だが、歯の根本を削る際に、麻酔が効かないとそもそも痛みが激しすぎて歯は削れない。すると歯の周りの神経が死ぬのを待つしかない「どうすれば? 」そのまま家に帰る。五歳からの矯正歯科治療で世話になっている天吾歯科(仮名)に電話をする。電話に出た歯科助手の声が可愛い声だった。それも僕を知っているようなそぶりだ。病院になにか活気を感じる。それはともかく、事情を説明する。セカンドオピニオンとして。◉澤さんですね「大先生と若先生がいますけど、やはり大先生にしますか。明日が診療日です」といわれ、大先生といわれる歯科医師は天吾歯科の創業者で母より一つ年上だ。七十三歳か。僕が五歳から歯(矯正)を診てもらっていた。最後に行ったのは二○一七年だった。明日に予約をする。十八時より執筆再開。

二月二十八日(水)晴れ。体重93.4kg 体調は午前は悪い。

いつもの十一時半起き体制に戻った。これは季節性(春型)うつなのか?

九時四十分。十一時四十分。昨日の日記を書く。《語彙の三語三文日課:手書き帖》【甦り・よみがえり】⑴命の甦り。⑵時代が甦る。⑶記憶が甦る。【懈怠・けたい】⑴懈怠の心が生ずる⑵懈怠のとき。⑶懈怠を夢見る【芥帶・かいたい】⑴昨日のケンカのあと、また心に芥帶が残る。⑵芥帶が支える。⑶いま私の手に乗るのは芥帶ほどの目に見えぬ粒子だ。十二時から執筆。十三時三十六分「ジャンゴ・ラインハルト」橘田がじつはジャズが好きだというクダリ→「音楽は自由だ。体が勝手に動き出す。なぜ私はジャズ奏者ではなく医者になったんだ? 」十六時五十三分「ジプシージャズ」まで。シャワーを浴びる。天吾歯科に行く。十七時半に着く。新しくできた待合室で「雨のドラゴン」を読み、メモをとる。■全体的に外の風景描写をしっかりと描くべきだ。十八時五十六分。

(以下、Googleマップの口コミ用に再編集をした)


井田歯科医院について:2024年の18時の予約で17:30に行った。なぜなら2017年以来の再診で、問診票の記入が必要だったからだ。問診票には以下をかいた。

前日に青豆歯科(仮名)に行った。歩いて五分の歯科医院だ。右側の下奥歯の虫歯でレントゲンでは大きな虫歯の陰影が映った。レントゲン写真を指さして青豆医師は「治療ができないかもしれない」と言った。(え? 令和六年のこの時代に? 癌では内視鏡やガンマナイフなどの治療方法とかがあるいまの時代に? なぜ? )青豆先生曰く、左側の奥の下の虫歯のまわりの神経が問題だ。歯の根本を削る際に麻酔が効かないことが生じれば、そもそも痛みが激しすぎて歯のむし歯部分は削れない。すると、神経をぬくか歯のまわりの神経が死ぬのをまつしかない。(どうすれば? )心に疑問を抱いたまま僕はそのまま家に帰った。

それからすぐに井田歯科に電話した。僕が五歳からの矯正歯科治療で世話になっていた歯科だ。電話にでた歯科助手の声が可愛い声だった(それは個人的な感想なので、横へおき)。受付専門なのか、とにかく物腰が柔らかい。声は聞き手に安心感を与える。

思いだした。井田歯科は子どもがよく通う歯医者でいつも相手に話しかけるとき励ますような感じなのだ。事情を説明する。つまり僕はさきの青豆医師の治療方針に疑問を抱いたわけだ。セカンドオピニオンとして診察を申しこんだ。


「◉◉さんですね「大(おお)先生と若先生がいますけど、やはり大先生にしますか。明日が診療日です」といわれ、大先生といわれる歯科医師は井田歯科の創業者で母より一つ年上だ。73歳か。僕が5歳から歯(矯正)を診てもらっていた。最後に行ったのは2017年だった。明日に予約をする。それで当日の17時半にやってきた。外観は1年半ほどまえに新築された。敷地じたいは西へずれていて、そのぶん駐車場が広々となっている。となりに幼稚園があり、所在地は前橋へぬける県道からは外れており、閑静な住宅地にある。入口に階段はある。だがそれとは別にオールバリアフリーのゆるやかな坂道がつながっていて車椅子のかたでも問題なく入れる。それも車椅子の方への配慮なのか、処置室のなかまでがすべてが土足になっている。靴のまま診察台に乗っても、降りると歯科衛生医師が雑巾できちんと拭いている。衛生面は徹底している。金銭の授受もすべて機械でなされており、コロナやインフルエンザ感染などの対策にも徹底している。トイレには入らなかったのでお手洗い場は見ることはなかった。

天井におおきなサーキュレーターが回る。受付や待合室などによどんだ空気を感じない。開放感がある。あのでかいサーキュレーターはじぶんのへやにほしいなと思った。僕は問診票を書いて小説を読んでいると、呼ばれた。

「おお。ひさしぶり」から、大先生は診断表をちら見しながら、ゴム手袋をはめる。治療は電光石火で終わった。僕との問診も途中だった気がする。大(おお)先生は一角(ひとかど)の歯科医師ではない。と思う。先生は開けた口のなかを目視するとすぐに治療場所を五箇所を指さして、今日中に治療すべき所だけをものすごい勢いで処置し始める(最後の受付患者だったらしく施設を閉める予定を見据えていたのかは不明だが)非常に優れた外科的な見解をもち、その腕を、最新機器をつかってスピィーディに処置をする先生だ。そこいらの新米の歯科医師とは明らかにちがう。処置に迷いがない。語弊のないように受け取ってもらいたいが、白い巨塔(医療過誤の小説)の主人公の外科の名医である財前五郎のようなじぶんの腕に自信が満ち溢れた医者だ。そこには最新の医療設備を十全にあつかえる歯科医師の自身のようなものがうかがえる。設備のない歯科学会の雑誌も読まない老齢の町医者ではない。レントゲン検査はハンドガンだった。「ハンドガンなら放射能は部屋のX線より五千分の一だし。ほかの色々な問題もあるけど、早いよね」のひとことで、先生の診察方針がうかがえる。以下は、個人的な見解だ。邪推も贔屓もはいるので話半分で読んでほしい。患者と医師に最適された診療を考え、どこに資本投下をすべきかを己を知ってそれをじぶんの歯科医師のとしてライフワークとして実行してきたようだ。齢は七三を超える。腕はかなり熟しきっている。まだまだ頑張ってっほしいが。歯科衛生士たちも大医師との仕事を楽しんでいるようだった。特にいいのは僕が五歳の時から変わらずに、患者に声をかけてくれることだ。「痛い? 痛かったら言って。手をあげて(僕はすでに手をあげてる。笑)でも頑張って! ほらもう少しだから… 」当たり前だがどのような治療や処置でも痛みは伴う。痛みを感じない治療は宗教だ。ここでは、しっかりと治療するには痛みがある。痛みは治療の前提条件なのだと気付かされる。何かを得るためには何かを犠牲にする。処置や治療には痛みを伴うという当然のこととが大先生の治療では気付かされる。大先生の治療であるならば、痛みの壁をこの井田先生に預けてもいい。そう思わせる。診察の現場について少し書く。歯科衛生士はもとより診察室自体には活気があり、彼女らは先生が指示をだすより先に、先に、と俊敏に動く。新設された診察室は広く、近未来的な設計に感じる。ブレードランナーのような未来的な設計(あの映画は暗黒世界であるが)を感じる。診察室の真ん中には円形の巨大なナースステーション(それも東西南北を十字の通路で割られ、白色が基調とされており、ライトもあかるく雰囲気も医療関係者にも患者にもオープンで、清潔感があふれる空間になっている)がある。滞在時間は一時間だったがかけるのはここまでだ(書きすぎたかも。笑)。

■さいごに、問診票に書いてあって、書こうと思ってやめた疑問がある。

大病院や人気歯科にありがちなことだ。その医院の診察は順番が詰まっている。それも時間が非常にタイトだ。そこで「時間厳守」というのがはっきり書かれている。

じぶんは重度のそう鬱だ。病に伏せる時は起きられない。そもそも医者に行けない。ことがある。身体障害者は、診てわかりやすい。「他の健常者から優先されるべきだ」という常識まで世間にある。だが我々は、緘黙症、自閉症、強迫観念症、うつ病、躁うつなど、一見普通に見えて「時間が守れない」「行こうと思うと、それが気になって急にお腹を下してしまう」「家(車)の鍵をかけ忘れたか、心配になる(途中で家に引き返す)」などのさまざまな見えない原因がある。「五分以内まで」とかの厳しすぎる予約制。「二度三度、予約時刻に来られなかった場合、今後の診察は取りやめにさせていただきます」の警句。心の患者へのバリアフリー問題を考えていただければと思う。


二月二十九日(木)晴れ。体重91.6kg 体調は。。

《語彙の三語三文日課:手書き帖》【充溢・じゅういつ】⑴我ら兵士の戦闘への闘志は充溢する。⑵夜に闇が充溢する。⑶充溢した気力【玄妙・げんみょう】⑴玄妙な技でこしらえた木製の脚立⑵よくよくみてみると、その仏像の顔には玄妙さが顕れた。⑶「玄妙な味だ!」【交々・こもごも】⑴この橋を渡ったあの神社につながるあの階段から白い犬たちは一匹ずつこもごも顕れた。⑵穴から鬼の形相をした小人がこもごも現れる。⑶死ぬ間際に、過去がこもごも浮かんできた。十四時すぎまで、Googleマップの「井田歯科医院の口コミ」を書く。これ(十四時半)から本稿を書く。

■メモ:「上陸者たち(前編)」のラストのクライマックスシーン日本海沖での消えた原爆の爆風の説明の回収(解明)を橘田隆行にやらせる→が結局、橘田がキムに音楽を聴かせ、リラックスさせることに成功する。キムは自ら寓話で事情を話すことに。「十人の測量技師たち」「十人の被験者たち」寓話。二十時まで執筆した。雪崩のシーンの直前まで書いた。(写メを載せる)


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