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職人さんの働き方からワークアズライフを考える。

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

お正月に友達のお父さんが亡くなったって話を聞いて、病気が見つかった頃にはもう治療が難しいところだったみたいです。わたしも会ったことがあって、お世話になっていましたので、残念だったなあと思ったし、悲しいなと感じました。

亡くなる直前まで自営業をされていて、お肉屋さんをしてるお父さんと、氷屋さんをしているお父さんでした。

やっぱり亡くなる直前までお父さんのところに、なじみのお客さんから仕事関係での連絡が来ていたみたいで、そこはやっぱり何とかしたいみたいな感じで亡くなる直前まで動いていたみたいなんです。

そういう仕事ですから、友達もお父さんのためを思って、最後にお店の手伝いをしてという感じだったようです。

職人さんって日本でいっぱいいて、やっぱり必要な存在だっただろうなと思うんです。で、「だった」っていうのは今必要か必要じゃないかっていう話じゃなくて、その当時の価値観を考えると、そういう人たちがいてこそ、そのコミュニティが回ってたんだろうなって思うわけなんです。

その分野に特化した圧倒的な仕事をきっちりして、だからこそいい氷を届けられたりとか、いいお肉を届けられたりとかがあったと思うんです(どっちもめっちゃおいしかった)。

プラスアルファで学ばなければいけないのは、そこから人間関係をしっかり作り上げてお客さんとの繋がりを作ってお仕事をしていることです。必要なだけのお金をもらって、必要なだけのお仕事をして、つながりのなかで仕事をしていくモデルは必要だったのかなと思う訳です。

これからの時代に何が言えかなっていう考えたときに、お父さんたちのことを僕は本当に尊敬していて、その時代を代表して頑張ってやっていたモデルだなと思います。

今の時代を考えると、朝から晩まで働いてみたいなモデルとか、その労働の対価が得られないとか、そういうのってやりたいことだなと思われるようなことではなくなってきています。

一方、ワークアズライフの一種かなとも思ったりするんですけど、お父さんたちのやってたことって、生活の中に仕事が埋め込まれててで、それをするのが当たり前で、朝起きて、職場に行って、お得意先と電話応対して、コミュニケーションを取って、そのコミュニケーションの中でお互いに癒されたりすることもあったし、嫌だなと思うこともきっとあったと思うんです。

そういう中で生活とともに働いていくっていうのも専門職のあり方だったのかなと思うんです。ただ、それをこれからの仕事のモデルに当てはめると、ちょっとしんどいよねみたいなこととかもあって、どうしてもオートメーション化されてくると、そういう仕事っていうのは薄らいでいく訳ですし、そういうことがなくてもやれていくこととかっていうのもあると思うんです。

そこまで考えたときに、これからの時代に必要だなと思うのは、自分の意志でそれをやりたいかどうかだよなって思います。私としては、友達のお父さんたちは絶対にこれをやりたくないと思って、仕事としてた訳ではないと思うんです。

もしかしたら、これしかないっていう風に思ってたかもしれないですけど、やりたいって思う気持ちでやってただろうし、そのぶん、外のこととか趣味とか副業とかそういうものには目が向かなかったってこともあるのかなと思います。

今これから仕事をしていくってなると、そのモデルでは厳しいところはあると思いますけど、それでも何かにかけて、いわゆる思いみたいなのはめちゃくちゃあったと思うんですよね。そういう思いがあるからこそ続けていけたし、友達もちゃんと社会人になれるまで生活することができて、今はちゃんと社会人として立派に暮らしているっていうところもあると思うんです。

働き方のモデルとしては、プロフェッショナルにあこがれる自分もいるし、生活の中に根差してワークアズライフする、コミュニティのなかで働くということには魅力を感じますが、その中で使えるテクノロジーは使う、労働に見合う対価をもらうというところは今後も考えないとなあと思うところでした。

それでは最後までお付き合いいただいてありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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