あおきしゅんたろう @ 福島県立医科大学

福島県立医科大学で医学教育と心理士をしています。 医学教育・臨床心理学・メンタルヘルス…

あおきしゅんたろう @ 福島県立医科大学

福島県立医科大学で医学教育と心理士をしています。 医学教育・臨床心理学・メンタルヘルスについてのわたしの日々の頭の中について書いてます。基本的に、科学的根拠を元に情報お伝えしてますが、たまに私情もはさみます。 かたくるしくなくよんでもらえるとうれしいですー。

マガジン

  • 研究者日記

    あおきが研究者としてや心理師としていろいろ考えているいまこの瞬間を切り取って思索したことをつらつらと書いていくnoteです。思考をまとめるために。

  • 【ラジオ】岩野・あおきのばっちこい心理学

    心理学おたくの岩野とあおきが、【ばっちこい】心理学の視点から、みなさんの日常の疑問に答えていくラジオ番組です。回答にはほぼ私情を挟んでます。 みなさんの質問や感想がないと番組が成り立たないという他力本願なラジオです。質問や感想を待ってます! 以下のGoogle formから入力してください。 https://forms.gle/J2XZGDatg5CRENww5 ※人生経験の浅い私たちですから、深ーい質問にはお答えできない場合もあります。 みなさんの質問が集まれば、 毎週金曜日17時に更新します。

  • 心理学とメンタルヘルス

    心理学とメンタルヘルスの記事について書いています!みなさんの日常に心理学を直結できるように頑張ります。

  • noteで行動活性化

    行動に注目してメンタルヘルスをキープする行動活性化をじぶんでやってみるためのnoteです。

  • 教育方法論再考

    教育に関する記事です!教育初心者が科学的成果に基づき、授業の方法論を学んでいます。実践方法についても随時公開します。

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じこしょうかい

このnoteを書いているのは青木俊太郎という者です(↓こいつ)。 福島県立医科大学で医学教育と臨床心理士/公認心理師をしています。 北海道函館市で生まれ、北海道札幌市で臨床心理学(特に認知行動療法)について学び、2018年から福島県福島市で医学教育(特に、コミュニケーション教育)を行っています。ゆるふわに生きてます。 このnoteでは、「臨床心理学×みなさま」「学生×教員」という2つのインタラクションを中心に書いています。 「臨床心理学×みなさま」臨床心理学って、ぶっ

    • 視野を広げる日常経験【研究者日記】

      名古屋で研修してきました。普段は人口規模がそんなに大きくない地方都市に住んでいるので、通勤電車に乗ることはなくて、車移動やバスで移動します。 そんなわたしなので、通勤電車に乗るのはなかなか新鮮な体験です。 朝の通勤ラッシュの時間に通勤電車に乗って横並びの座席に座っていると、いろいろな人がいるもんだなと思います。 通勤の人がほとんどだと思いますが、高そうな腕時計をしたサラリーマンのような人もいれば、イヤホンをつけてビジネス本を読む人もいれば、おそらく仕事が終わって帰るであ

      • 依存についてのあおき個人としての意見【研究者日記】

        ここ最近依存について記事に書いてきました。ばっちこい心理学の岩野さんと週に一度会話する機会があるのですが、彼は依存の専門家なので、依存についての知識や考え方を聴くことが多く、私も知らぬうちに膨大な知識を身に着けていたという背景があります。 聞くたびに、依存(依存症)についての誤解ってあまりに多いし、なんだか誤解によってうまくいかないことが山ほどあるなあと思って、わたしもなんとかなってほしいなと思っています。 自分の経験からしてもそうなのですが、人に言われたとて行動というの

        • #202 死にたいという友人になんて声をかける?【心理学ラジオ】

          【みなさまの質問に心理学の視点からお答えするラジオ】 心理学おたくの岩野とあおきが、みなさんの日常の疑問に心理学の視点からお答えします。みなさまからの質問をお待ちしてます!google formからお送りください。 <本日のおたより> ・ばれずに精神科通院できる? ・死にたいという友人への接し方 ・発達障害傾向で困っている人の働き方 ・カウンセラーならではのセルフケアとは? ・代替行動はどう作ったらいい? ・アルバイトのほうが税金を払わなくていい? *あまりに深い質問には人生経験が浅い我々には対応しきれない場合もあります。 【アーカイブ】 ラジオばっちこい心理学の過去回 https://note.com/aokishuntaro/m/m95d46e898758 【宣伝】 岩野のセミナー https://jacbc.org/reservation/course/641 認知行動療法専門カウンセラー養成コース B行動分析の基礎と技法 定員 35名 受講料 ¥20,000 対象:医師、看護師、公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士、社会福祉士、介護福祉士、教員などの医療・福祉・教育に携わる国家資格をお持ちの方。または心理系大学学部・大学院卒の方など。 --------------------------- ・会場:名古屋(愛知県名古屋市東区東桜2-14-7 CBT名古屋ビル2F)  ・日時:2024年5月18日(土)・19日(日) ・両日とも10時から16時,昼休憩60分の予定です。 ※オンライン視聴はありませんのでご注意ください。

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          アディクションと人間の生活、その意味。

          昨日の話の続きです。 依存やアディクションという言葉はしばしば私たちの生活の中で使用されますが、その意味や背景について深く考える機会は少ないかもしれません。 この記事では、依存の概念を探り、特に日常生活における依存行動の影響とその文化的・医学的境界を考察してみます。 日常的な依存の理解 依存という言葉は、何か特定の物事に強く引きつけられる心理的な状態を指します。 この状態は、基本的な生存行動から複雑な社会行動まで様々な形で現れます。 例えば、食事や水の摂取は生物学

          アディクションと人間の生活、その意味。

          依存って異常なの?【依存の心理学】

          昨日まで依存症についての話をしてきましたが、番外編として、今回の話題は「依存」という言葉についてです。 依存と聞くと、なんだか少しネガティブな響きがありますが、実は私たちの生活のいたるところに依存は存在しています。 また依存している自分っておかしいんじゃないか?そんなことを思う瞬間もあると思いますが、けっしてそんなことはないです。 依存って何? 依存とは、何か特定のものや行動に強く引きつけられ、それがないと困ると感じる状態のことを言います。例えば、毎朝飲むコーヒー、ゲ

          依存って異常なの?【依存の心理学】

          依存症へのカウンセリングと認知行動療法【依存の心理学】

          今回は、依存症へのカウンセリングと認知行動療法(CBT)に焦点を当て、これらの治療手法がどのように依存症の人々をサポートするかについて探ります。 これらのアプローチは、依存症の回復プロセスにおいて中心的な役割を果たし、再発予防にも重要です。 カウンセリングの役割 カウンセリングは、依存症の人々が自己理解を深め、問題解決の技術を獲得する手助けをします。 カウンセラーは、クライアントが依存症の根底にある問題や感情を探るのを支援し、それに対処する方法を一緒に考えます。 こ

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          依存症からの回復するプロセスとは?【依存の心理学】

          今回は、依存症の回復と再発予防について掘り下げていきます。 依存症からの回復は一つの大きなステップですが、その後も継続的な努力と対策が必要です。再発を予防するためには、具体的な戦略と支援が欠かせません。 回復のステージ 依存症の回復は、一般的にいくつかの段階を経て進行します。 初期の撤退段階での身体的な症状の管理から始まり、その後、長期的な心理的回復と行動の変化を促す段階へと移行します。 このプロセスには時間がかかるため、患者と支援者の双方に忍耐が求められます。

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          依存症からの回復に必須!自助グループ【依存の心理学】

          今回は、依存症の治療と回復における自助グループとコミュニティの役割について詳しく見ていきます。 これらのグループは、回復プロセスにおいて非常に重要な支えとなります。 自助グループとは? 自助グループは、同じ問題を抱える人々が集まり、お互いに経験を共有し、サポートし合う集まりです。 有名な例としては、アルコホリクス・アノニマス(AA)やナルコティクス・アノニマス(NA)があります。 これらのグループは、依存症からの回復を目指す人々にとって、匿名で、相互の支援を基盤とし

          依存症からの回復に必須!自助グループ【依存の心理学】

          依存症の治療とは?【依存の心理学】

          今回は、依存症の治療法について探り、どのようなアプローチがあるのか、そしてそれらがどのようにして人々を回復へと導くのかを見ていきましょう。 依存症の治療法は人によって違う 依存症の治療は一人ひとりに合わせてカスタマイズする必要があります。 なぜなら、依存症の原因、依存している物質や行動、個人の生活環境などが異なるからです。 治療法には、薬物療法、カウンセリング、自助グループ、またはこれらの組み合わせが含まれます。 薬物療法 特定の依存症、例えばアルコール依存症やオ

          依存症の治療とは?【依存の心理学】

          #201 悪夢を見る理由とは?【心理学ラジオ】

          【みなさまの質問に心理学の視点からお答えするラジオ】 心理学おたくの岩野とあおきが、みなさんの日常の疑問に心理学の視点からお答えします。みなさまからの質問をお待ちしてます!google formからお送りください。 <本日のおたより> ・自己研鑽はしたほうがいい? ・あおきはなぜフィンランドに? ・大学教員とはなんぞや? ・無料研修、持ち出しは大丈夫? ・悪夢を見る理由とは? *あまりに深い質問には人生経験が浅い我々には対応しきれない場合もあります。 【アーカイブ】 ラジオばっちこい心理学の過去回 https://note.com/aokishuntaro/m/m95d46e898758

          #201 悪夢を見る理由とは?【心理学ラジオ】

          #201 悪夢を見る理由とは?【心理学ラジオ】

          依存症の人に本当に必要なこととは?【依存の心理学】

          今回は、依存症が持つ社会的側面と、それが個人や社会に与える影響について探ります。 依存症は個人の問題だけでなく、家族、友人、職場、さらには社会全体に影響を及ぼすことがあります。 依存症の社会的スティグマ 依存症に対する社会的な偏見やスティグマは、依存症を持つ人々が直面する大きな問題の一つです。 依存症はしばしば、意志の弱さや個人の道徳的失敗と見なされがちです。 このようなスティグマは、依存症の人々が必要な助けを求めることを妨げる原因になります。 たとえば、友達や家

          依存症の人に本当に必要なこととは?【依存の心理学】

          依存症とこころの病気【依存の心理学】

          今回は、依存症とその他のこころの病気がどのように関連しているか、その併存(コモービディティ)について掘り下げていきます。 依存症を抱える人々が、他にもこころの問題を持っていることが少なくありません。 これらを理解することは、依存症のより良い治療に繋がります。 併存症とは? 併存症は、二つ以上の病気が同時に存在する状態を指します。 依存症の場合、不安症やうつ病、AD/HD(注意欠如・多動症)など、他の精神障害が共に発生していることがあります。 例えば、うつ病を持つ人

          依存症とこころの病気【依存の心理学】

          依存症の心理的メカニズム【依存の心理学】

          今回は、依存症の心理的メカニズムについて、さらに掘り下げていきましょう。 なぜ人は依存症になってしまうのか、その心の中で何が起きているのかを理解することは、依存症への理解を深める第一歩です。 報酬系の役割 人の脳には「報酬系」と呼ばれる部分があります。 これは、食事や運動、友達と遊ぶなど、生きていく上で大切な行動をしたときに快感を感じさせる仕組みです。 しかし、薬物やギャンブルなど、依存性の高い行動や物質は、この報酬系を通常以上に刺激します。 その結果、一時的に強

          依存症の心理的メカニズム【依存の心理学】

          なぜ依存症になる?【依存の心理学】

          今回は、依存症がなぜ起こるのか、その原因について詳しく見ていきましょう。 いちばんだいじなことは、「依存症の原因は一つではない」ということです。 人それぞれで、さまざまな要因が絡み合っています。 依存症の背景には、多くの場合、心理的な要因があります。 例えば、ストレスが多い環境にいる人や、孤独感を強く感じている人は、その感情から逃れるために、薬物やアルコール、あるいはギャンブルなどに手を出すことがあります。 これらは一時的には心の痛みを和らげるかもしれませんが、根本

          なぜ依存症になる?【依存の心理学】

          音がある、音がない【研究者日記】

          フィンランドに行って日本に帰ってきました。違う地に行って帰ってみると違いがよくわかるなと思いました。 まず日本は人が多いですね〜。フィンランドは広大な土地を持っているおかげで人口あたりの面積が広いんだそうです。 成田空港から入国したあとの日本の人の多さはなかなかすごいですな。。なんだかんだで馬力がある国だなぁと感じました。 あと日本は音が多いですね。アナウンスやBGM、雑踏の音など、いろいろなところから音が聴こえます。 まぁ関東だからっていうのはあるかもしれないですが

          音がある、音がない【研究者日記】