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なんでも自分のせいにすると疲れる【心理学】

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

体調不良の時には、「何が原因なんだろう?」と考えることがよくあります。様々な仮説を立てることができるものの、一度過ぎ去ってしまった事象については検証が難しいものです。ガチ凸し過ぎたことが原因の一つとして考えられることもあります。

体が疲れている実感があるのに、それを我慢してガチ凸で無理している状態は、なかなか大変です。

全体的に活動をゆったりとしたペースにシフトしなければ、体やメンタルに問題を引き起こすかもしれないというのは、わたしの体が感じていることなのでしょう。

すでに活動を減らすよう努めてはいるものの、過去の疲れがまだ完全には解消されていないため、現在の疲れに繋がっていると考えられます。

加えて、冬の寒さや日照時間の減少がうつ状態を引き起こすというのは、確よく言われることです。

光の量と気分は関連しているとされており、12月になると活動性が低下し、めんどうを感じやすくなりがちで、季節の変わり目に体調を崩しやすいというのは一般的な傾向ですね。

今のところ体はまだ持ちこたえていますが、メランコリックな気分になりやすい時期であることは確かです。

秋の切なさや寒さを感じる時期が好きであっても、それによって感傷に浸ることが少なくなっているのかもしれません。

そして、体調不良の原因を自分自身に帰属させないようにするというのは、ストレスを減らすための良い方針かもしれません。

自分のせいにばかりせず、外的要因や避けられない状況を受け入れることが、精神的な健康を保つために役立つことがありますね。

寒くなってきたからとか、気圧のせいで体調が悪くなるとか、そういった理由をつけることがあるけれど、本当のところははっきりしないんですよね。

でも、「今日は爆弾低気圧が来てるから」という情報を見た後だと、何となく「だから調子悪かったのか」と思っちゃう日が結構あるんです。

これはきっと思い込みなんですけど、そうやって何かのせいにすると、心が少し楽になるんですよね。

だから、根拠がないとしても、そういった思い込みが気休めになるなら、それもいいのかなって思っています。

自分のせいばかりにしちゃうと、うつっぽくなることもあるので、外的な要因、例えば「運が悪かった」や「今日は天気が良くない」とかに帰属させる方がいいんじゃないかと思うんですよ。

そういう風に原因帰属のことを考えると、調子が悪いときに全てを自分のせいにしてしまうと、かなりしんどくなってきますからね。

この間、父と話したときも、「自分に能力がある反面、自分のせいにしがちだよね」と言われました。それ聞いて、自分のコントロール感が高いから、他のことも自分のせいに見えがちだと気づいたんです。

だから、もう少し気楽に、「コントロールできないことは仕方がない」と思うようにしています。

たとえば、私が「こんなふうに思っているんだけど、どう思いますか?」とChatGPTに尋ねると、色々な可能性を提示してくれるんですよね。その中には自分のせいについても書かれてきますが、

それだけでなく、外的な要因など、様々な可能性を提示してくれるので、それは確かに考えを広げるのに役立ちますし、人には言いにくい悩みでも、機械だからこそ話しやすいのかもしれません。

ですから、原因を探る練習として、ChatGPTに「こんなことがあったんだけど、どう思う?」と聞いて、その原因にどんな可能性があるのか広く見てみるのは、大事なことだと感じました。

特に、気分が落ち込んできて自己批判的になりがちなときは、自分のせいにするのではなく、他の何か原因を見つけてみるといいかもしれないですね。人に相談するのもいいし、ChatGPTに相談するのも一つの方法です。

とにかく、様々な可能性を探ってみることが大切です。理由をつけることはいくらでもできますが、単一の理由が全てというわけではなく、多くのことが組み合わさって事象は起こるものです。

はい、ということで原因帰属についてのお話でした。

原因帰属(Cause Attribution)は、心理学の領域において、個人がある事象や行動の原因をどのように解釈するか、そのプロセスや結果を指します。これは帰属理論(Attribution Theory)に基づいており、人々がなぜある行動をしたのか、そしてその行動の結果にどのような意味を与えるかに関する理解を深めるために用いられます。
帰属の種類: 帰属は大きく二つに分けられます。
内的帰属(内因性帰属): これは、行動の原因を個人の内部にある要因、例えば性格、気質、能力、感情などに帰属させることです。
外的帰属(外因性帰属): これは、行動の原因を個人の外部にある要因、例えば他人の影響、環境、運、偶然などに帰属させることです。
原因帰属は人の感情やモチベーション、期待に深く影響を与えます。たとえば、学生が試験で悪い成績を取ったときに、その原因を自身の能力の不足(内的帰属)と捉えると、自信喪失や動機減退を招くかもしれません。一方で、その原因を勉強不足(外的かつ制御可能)と捉えると、次回はもっと勉強をしようという動機づけにつながるかもしれません。

ChatGPT先生より

それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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