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血 #家族について語ろう

一時だけでも幸せになって欲しくて渡したお金を、丁寧に返された時には決別を意味するのかもしれない。

頻繁に連絡を取れる状況は距離感が掴めなくなるから、自分から連絡を絶って一年以上経つ。

その間に誰か死ぬかもしれないし、二度と会えなくなるほど溝が深まるかもしれないということは正直怖かったけれど、実際は自分の心が解き放たれた。

自分が楽になればなるほど増す罪悪感は、私が家族を「捨てた」自覚があるからなのか。自分だけ、たまたま今は恵まれた状況にあることを申し訳なく思うのは、家族を下に見ている証拠になるのか。

辛い、辛い、と自分を語りすぎる家族の前で私が「辛い」と言える機会は永久にない。
生きるか死ぬかギリギリの精神状態のところにいる家族の前で、下手なことを言えずに過ごす私に、安らぎはない。
自分の心と時間をつかって施したことは余計なお世話になる。「偽善者」と呼ばれる。
寄り添えず、自分を守ることに必死になれば恨まれる。

精神を病み、体に不調がある家族からは、何も害を与えていなくても「健常者」であることが最大の悪であるらしい。
健常者差別をする闇深き血縁。

「おまえに なにが わかる」

私も同じこと思ってるよ。気づいてる?
だけど血は切れないから。



家族とは。






#エッセイ

#家族について語ろう


※とても個人的な事情に関するつぶやきであることをご理解ください。
一時の感情を書き出したものです。






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