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読書記録・ドイツにいた時から目を付けていたドイツの本

Hallo!

今日も読書記録。
ドイツにいた頃から、気になる本はAmazonでほしいものリストに登録していたという話は前回も書いたけれど、今回紹介する本も、そんな登録してあった本のうちの1つ。

・『笑え!ドイツ民主共和国』

ドイツはドイツでも、私が住んでいたのは旧東ドイツ地域で、夫の家族もみんな旧東ドイツ出身だったこともあり、旧東ドイツにはずっと興味があった。
結婚前に日本国内で旧東ドイツに関する本を読んだこともあったし、ベルリンにあるDDR(東ドイツ)博物館にも行った。
私が自ら望んでこの博物館に行ったと聞いた夫家族は、ちょっと不思議そうに見ていたけれど。
夫家族にとってのあたりまえの日常風景だったものが、わざわざ日本から来て訪れる場所というのが不思議というのも分かる気がする。

とはいえそんな旧東ドイツが無くなって早30年、普通に暮らしている分には東ドイツだとか西ドイツだとかいったことを気にすることはないと思う。
でも、人生の半分もしくは半分以上を旧東ドイツという場所で暮らした夫家族にとっては、歴史の一側面として見ているだけの私とは違った見え方をしているんだろうなぁ。

日本語で書かれた旧東ドイツに関する本を読むと、監視社会の息苦しい国というイメージしかなかったけれど、DDR博物館を見たり、旧東ドイツで青春を過ごした夫家族を見ていると、そうはいっても普通の人が普通に暮らす国があった、という印象も同時に受けるようになった。
普通ではなかったかもしれないけれど、でも、再び分かれた西ドイツと一緒になれるくらいは普通に暮らせていたのではないかと思う。
色々あったとは思うけれど、もちろん。
たとえば朝鮮半島が再び統一されるとしたら、統一から30年経った時、今のドイツくらいになっているところを現時点では想像できない。
でも、東ドイツと西ドイツとしても、30年前はそういう気持ちだったかもしれないし、だから、あちらもどうなるかわからないだろうな。

そんな旧東ドイツでこっそり広がっていたジョークを集めたのがこちらの本。
ドイツ語の勉強にはならないかもしれないけれど、ドイツ語で書かれている部分も読んでいると、ドイツを思い出して懐かしい気持ちになった。
先日紹介した北欧やパリの本に比べると、全然面白くはないし、女性が楽しく手に取りたくなるような本ではないかもしれないけれど、歴史の勉強をジョークという観点からすると考えたら楽しめるかもしれない。
ドイツ人はあまり面白い人たちではないかもしれないけれど、いろいろうっぷんが貯まっていたんだなということが分かる一冊だ。

またドイツに行くときは、きっとまだ残っているだろう旧東ドイツの一面も見られるといいな。

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