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それでもぼくは、お店を続けたい。

こんにちは、あおみどろです。
今日もぼくの「つぶやき」をひとつ(笑)

大学生から社会人へ

ぼくは大学生のころコーヒー屋さんを始めました。右も左もわからず、多くの人に頼りながらお店を作りました。学生起業なんてカッコよく言ってくださる方もいたけれど、実際そんな大したことはやっていません。夢を見る調子に乗った大学生そのものです。店舗を構えられたのはちょびっと誇りには思っていますが、お金を払えばだれでもできます。家賃を払えば基本的に貸してくれますから、その先が大切です。

学生時代のイベント出店風景

時は流れ、大学を卒業。運よく転がり込んだのは金融業界。なぜぼくを採用してくれたのか未だにわかりませんが、まあ現在はサラリーマンをしております。毎日スーツを着て、土日にはコーヒー屋さんをやって。こんな生活が成り立つのかと自分でも驚きながら生きています(笑)

卒業式


ほぼ、土日のみの営業となって

さて、働き始めたということはお店は基本的にお休みの土日のみの営業ということになります。幸い、大学の「先輩兼後輩さん」(詳細はまたいつか)が大学生としてお手伝いしてくれているので、月曜日と金曜日もかろうじて営業はできております。
とはいえ、昨年度と比べれば大幅に売り上げが落ち込みました。正直4月はやっていくのもやっと、というかやめたほうが良いのではないだろうかと思ったほどでした。

でもやめられない。やめたくない。その思いで今日もお店は何とか続けることができています。これは本当にお客さんと友だちのおかげです。毎週貴重なお休み(社会人となって痛感しました)を使ってご来店くださる常連さんたち。「久しぶりー」と実は久しぶりでもないのに顔を出しまくってくれる友だち、遠くから来てくれる大学時代の友だち。みんなのおかげです。「この空間をなくすのは勿体無い」なんだかそう言われているような気がして、とても励まされるのです。


しかしお金は大事だぞ

上では少しきれいなお話、というか精神面のお話をさせていただきました。しかし現実はそれほど甘くないものです。お金がなければ続けられないし、良い豆も仕入れられない。これは紛れもない事実です。

昨日の投稿で「おもしろい豆」を買い付けたと書きましたが、これもある程度余裕がなければできません。
では、どうやってその余力として、活力としての『売り上げを作る』のか。これは汚いお金の話でもなんでもありません。むしろ逆です。お店を好きで通ってくれるお客さんの気持ちを裏切らないためにも、絶対に、必死になって考えなければなりません。

作戦1
イベント出店

イベントは本当に貴重な機会です。普段店舗では『お客さんを待つ』ことになりますが、イベントでは『お客さんのいる場所に行く』からです。これはその日の売り上げだけではなく、お店を知ってもらって、今後通ってもらえるかもしれません。実際にそうやってお店を訪ねてきてくださる方は非常に多いのです。

イベント風景

お声をかけてくだされば、できる限りイベントには参加するようにしています。もちろん店舗あってのコーヒー屋ですが、その店舗を守るためにイベントはとても大切です。

作戦2
ネットの宣伝と販売に力を入れる

今や当たり前となったネット販売とSNS等を活用した宣伝。こんなのどの店もやっています。うちのお店でもネットでの売り上げや、インスタグラムを中心とした集客によってぎりぎり何とかなっているのは事実です。

ネット通販用の写真

ネットはすごいです。彦根市でお店をやっていたら、来たくても来れない方も多いでしょう。しかしネット販売であれば、興味を持ってくれればどんなに遠くからでもご注文を頂けます。このnoteを見て、応援してくださっている皆様に出会えたのも、ネットのおかげ、本当に感謝です!!

しかし、ネット販売において、先ほどの距離が関係ないというのはメリットになるものの、デメリットも大きいです。全国から注文できる場所で勝負するというのは、全国の大きな有名店と勝負をするということです。厳密には勝負をするというより、勝負をさせられるというイメージですけれど(笑)

なんとか勝ちたいものです。ここは努力あるのみ頑張ります。


なぜこの店舗を守りたいのか

では、最後になぜここまでしてお店を続けていきたいのかということを少しお話して終わろうかと思います。
『平日お仕事、土日にお店』言葉にすると簡単です。でもいざ続けると難しい。今週も来週も、来月も再来月も。変わらぬリズム、変わらぬ空間でなければいけません。また、先ほど、売り上げを上げるための作戦を2つ公開しましたが、この2つは店舗が関係していません。ということは店舗を畳んでしまってイベントとネット販売に注力すれば実は結構儲けられるということです(笑)でもここの儲けには興味がありません。やっぱりぼくは「いちから」一人で作って、みんなで育てたこのお店を何とか続けたいのです。

工事中
焙煎機がぽつり

何もなかった部屋に焙煎機械がひとつ。ここから始まりました。
「いつもいつも同じリズムでお迎えする」「お客さんの自由のために、ぼくらは不自由を受け入れる」この2つはぼくの人生で出会った大好きな本に書いてありました。この道をもう少し進んでみようと思います。きっと何かつかめると信じて。

あ、ということでもしよろしければ、応援する気持ちで
当店のサイト覗きに来てくださいませ~(笑)


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