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髙森美由紀(2023)『お直しで大解決! ダーニングヒーローズ』

穴があいたら、新しいものを買ってもらえばいい。
そう思っていた小学生の乙葉。

クラスメイトが、ペンケースの穴を布でふさいで使い続けているところを見て、貧乏でかわいそうだとおもっていた。

しかし、その子の家はダーニングをするお店だったのだ。
そこで、布製品を繕うことをダーニングということを知る。気に入っているものを、なおしながらずっと使い続けることのよさに気がつき始める乙葉。じぶんでもダーニングができるようになりたくて、縫物の練習をはじめた。

その店に通ううち、ふしぎなお客さんと出会う。
うさぎの女の子や、山の妖精だというひとたち。

しかも、その山の精たちが言うには、沼の水があふれて乙葉たちの町が沈みそうだとか。
じぶんの町を守るため、洪水をせきとめたという伝説がある布をなおしながら、水をせき止める手伝いをする決心をする。

この事件を通じて、乙葉はものを大切におもうことができるように成長する。そして、ペンケースを繕って使っていたクラスメイトとの仲も深まる。

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