山下雅洋(2023)『鈴の送り神修行ダイアリー』岩崎書店

表紙を描いている酒井以さんがすきで出会った本。

クラスメイトとうまくいかず、不登校になっていた鈴。
母の体調が悪くなったこともあり、はやめの夏休みということで、母の実家である神社へ帰ることに。

宿題でふるさとの歴史を調べていると、その神社には人柱伝説や死神伝説があるとわかる。
その伝説を調べようとするが、祖父はそのことを隠したい様子だった。
そこで、鈴はこっそり蔵に忍び込み、じぶんで調査を続けようとする。
そこで、死神修行について書かれた書物を見つける。

そのあと、沼に落ちてしまい、生と死の「あわいの世界」に来てしまう。
そこで、送り神をしているというご先祖様と少女に出会い、鈴も送り神の修行をすることに決める。

大切なひとを失うということ、ひとの命を制御することについて考えさせられる本。
生きている間、その大切なひとたちとどう接すればいいかについても触れられていて、物語の展開以外にもおもしろい点がたくさんある。

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