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20年後を想像したくなるような青春映画

『子猫をお願い 4Kリマスター版』(2001/韓国)監督:チョン・ジェウン 出演:ペ・ドゥナ、イ・ヨウォン、オク・チヨン


二十歳の春。
何だってできる、どこにだって行けると思っていたあの頃…
韓国公開から20年、5人の青春が再び始まる。
ヘジュは証券会社で働きながら、出世を夢見ている。ジヨンは芸術の才能があり、海外で勉強したいと夢見ている。いつも明るい双子ピリュとオンジョ。一方、テヒはボランティアで知り合った脳性麻痺を患った詩人を好きになる。
ある日、ジヨンは迷い猫ティティを拾う。ティティは20歳を迎える5人の人生に入りこんでいく。ティティと過ごすうちに5人の人生は思いがけない方向に進むが、そのうち彼女たちはそれぞれの問題に自分なりの解決策をみつけていく。
20才。子供じゃないし、大人にもなりきれない。まだ何者でもない私たちの物語。
2000年代初頭の韓国社会で奮闘する5人の女性の
夢や恋、挫折、拾った子猫との関係をセンセーショナルに描き、
国内外で高い評価を受けた青春映画の傑作

韓国の青春映画。時代が2000年だから20年前のまだ韓国が通貨危機の頃だろうか?格差社会の中で高校時代はそれほど差も感じなかった女子高生5人が卒業してからの社会変化の中で格差を感じていく。

ペ・ドゥナが銭湯(サウナ)の娘でのほほんとした大らかな性格でそれも魅力的な映画。証券会社に勤めたOLの有り様はまだ女子社員がお茶くみとか雑用させられていた時代で、それでも証券会社という外資系の中で生きがいを見出すOLと家が貧しくデザイナー志望なのだけど仕事がない女子との意見の対立。結局その子は少年院のようなところに入ってしまうのだ。

ペ・ドゥナが自由な自営業者の娘でその友達を助けるというストーリー。昨日見た『マイ・ブロークン・マリコ』の自殺する前のようなストーリーだが、20年後はどうなっているかは想像出来ない。その20年後を想像するのも楽しいかも。

ペ・ドゥナが演じていた娘は家を継いでスーパー銭湯化してそこの女社長になっていそう。双子もなんだかんだで楽しい人生だろうが、証券会社のOLは会社を辞めて結婚して不幸な主婦になっていそうだ。少年院に入った子は、まったく未来が見えないよな。イラストレーターとして成功しているのだろうか?

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