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ひきこもりいつまで続く猫の夢

昨日は午前中春の嵐で引きこもり。動画を見ながら寝ていたら肩が四十肩になった。すでに六十肩でもいいのだが、四十肩という言葉があって六十肩という言葉はなかった。五十肩はあるんだな。しかも、四十肩とは症状が違うとか。ほとんど一緒ってところが多いのだが、どうなんだろう。六十肩は何故無いのか?

治療法は運動不足というのが多いよな。ぶら下がり健康法とかいいのだが鉄棒が最近の公園には無いんだよな。何処にぶら下がればいいのか?今日は散歩してぶら下がれそうなところを探そう。

中国ドラマ『バッド・キッズ』を観る。『ゴールデン・ボーイ』の元ネタ映画なんだが、日本の「ゴールデン・ボーイ」はサイコパスな中学生の話で大人を手球に取るストーリーだが、中国の「バッド・キッズ」は小学生ぐらい(主人公が十歳ぐらいで、妹役の子は6歳だった)で大人が子供を守れない話なので、大人世代が見て面白いと感じるのかもしれない。けっこう同情を引くような作りなんだが、「キッズ」なんだよな。もう、「ボーイ」になると恐ろしくなる。最近の餓鬼はませているから、サイコパスな餓鬼が多いのかもしれない。

我らが子供時代は大人は絶対だというのがあって、そういうのに反抗していたのだが、どこか大人になった時点で折り合いを付けるもんなのかもしれない。そのまま大人になれなかったというのはあるのかもしれないが、廻りが従順過ぎるから考えてしまうのだと思う。それで世の中良くなっているとは思えず悪い方向にばかり向かっているような気がする。最終的には不条理な世界だと諦念しかないのかと思うのだが

それで『バッド・キッズ』は母親同士の喧嘩があり、それは子供をめぐるものだった。その前に男(父親)をめぐる争いがあったと思われる。そこも上手く出来ているんだよな。中国だと取っ組み合いのキャットファイトになるのだが、日本ではそうならかった。相手の家に、つまり元父に文句を言いに行くのだ。それで解決したわけではないが、結局子供が相手の両親を殺すことになる。中国のドラマでもそうなのかな?当事者同士で決着が付かないから、子供に投げ出される。そういう社会問題のドラマでもあると思うのだが、日本の映画ではサイコパスというエンタメになっているので、怖いとか笑ってしまうのだが。コナンがサイコパスになった感じで。

読書は『白鯨 下』を解説を読んだ。その前に池澤夏樹『世界文学を読みほどく』を読んでちょうど『白鯨』の講義で思い出したのだ。上・中と読んでいて下を読んでないと。調べたら2019年だった。5年ぶりの再会。だいたいストーリーは頭にあるのだが。「白鯨」がアメリカの象徴という話は面白かった。捕鯨船がアメリカそのもので、階級社会で成り立っていて白人の船長が一番偉い。インディアンやアフリカの奴隷のような銛撃ちがいる。一つの捕鯨船がそういう構造になっていて、なおキリスト教(旧約)の寓話だというのだ。鯨が悪魔と見るエイハブ船長と、白鯨というキリスト教以前の神だとする思想の葛藤。旧約の鯨とヨナの話。さらにメルヴィルはそれを鯨学というデーターベースのようなオタク小説化させて書いている。そこが現代文学性だと池澤夏樹が言うのだった。最初にイシュメールが港で仕事探しにバーに寄って仕事を得るのだが、そこがRPGの始まりのようだと思えばそうかもしれない。情報を集めて旅(航海)に出る。そこで仲間と知り合うパーティーが出来るのだった。

あと『窯変 源氏物語』「絵合わせ」の冒頭部分。六条御息所が亡くなるのだが、その前に娘を源氏に託すのだが、男に近づけるなと。守れということなんだが。光源氏に託すことがそもそも間違いなのだが、六条御息所は後ろ盾もないので、偉くなった光源氏に娘の後ろ盾を頼むしかないのだった。その駆け引きが、六条御息所だから怨念の人だからちょっとホラーっぽいんだよな。六条御息所を不幸のどん底に落としたのが光源氏だから、そこが面白い。娘の元斎宮も母親譲りの性格を引き継いでいるから、光源氏は母親を重ねてしまいようよう手出しは出来ないなと思ってしまうのだった。それでも手を出すのが光源氏なのだが。

あとは短歌レッスンをやったり、俳句レッスンははかどらなかった。この後にやる。あと音楽でホレス・シルバーを聴いていたのは、先々週のジャズ・トゥナイトがホレス・シルバー特集だったから。嫌いではない。あまり聴かないけど。ハードバップなんだが、もう少し泥臭いのかな。ただメッセンジャーズではオールドスタイルになってしまったようだ。アート・ブレイキーが目立ちすぎるんだよな。ホーン中心になるのもあるが。ピアノは中心になるのはピアノ・トリオとか。ホーンが中心だと盛りたて役にしかならない。そこがリーダーじゃなければ音楽性の対立も出てくるのだろう。メッセンジャーズはアート・ブレイキーのバンドだったということだよな。そう思って「ジャズ・メッセンジャーズ」のホレス・シルバー時代のアルバムを聴いていた。「ニカズ・ドリーム」が好きなんだが「クレオパトラの夢」と「プラスチック・ドリーム」とジャズ三大夢曲だった。

今日の一句。

ひきこもりいつまで続く猫の夢  宿仮

ニカ夫人が現れてきそうもない。

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