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キング牧師暗殺以降のブラック・パワー

『ブラックパワー・ミックステープ ~アメリカの光と影~』(2011年製作/92分/スウェーデン)監督ヨーラン・ヒューゴ・オルソン

解説
スウェーデンのテレビ局に眠っていた、アメリカ公民権運動の模様を記録したフィルムをもとに、自由と平等を求めて権力と戦ったアフリカ系アメリカ人たちの歴史を紐解くドキュメンタリー。キング牧師、マルコムX、アンジェラ・デイビス、ストークリー・カーマイケルらの貴重な映像に加え、現代アメリカで活躍する著名なアフリカ系アメリカ人たちが、アメリカの現在や過去を語る。

先に観たNetflix『憲法修正第13条』はこの映画を元ネタとしていると思われる。60年代後半から70年代のブラック・パワー運動を捉えたスウェーデンのテレビ局に保存されていた黒人運動家のインタビュー。キング牧師が暗殺された68年以降の活動家の運動「ブラック・パワー」の主導者ストークリー・カーマイケルを中心としたブラック・パンサー党の映像。

前半はストークリー・カーマイケルのキング牧師暗殺以降、それまでの非暴力主義のやり方では何も解決されないとし、ブラック・パンサーに繋がる活動を紹介する。

なかなかの弁士でカッコいいのだが、やっぱアンジェラ・デイヴィスがこの映画の華だ。この映画のインタビューがNetflix『憲法修正第13条』では使われている。

アンジェラ・デイヴィスはブラック・パンサー党員ではないのだが、知り合いのブラック・パンサー党員がアンジェラの銃で殺人事件を起こして、共犯者とされて死刑裁判を受けた。そのとき自らの潔白を証明するだけでなく、産獄複合体の実態を暴く本を出版する。その戦う姿勢に全世界から共感を得て無罪を勝ち取った。その本が元になってNetflix『憲法修正第13条』のドキュメンタリーが作られた。

ブラックパワー・ミックステープ アメリカの光と影のオフィシャルサイトhttp://www.curiouscope.jp/BLACKPOWER/

参考映画


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