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台湾の蓮舫さん怒りまくる恋愛時代

『エドワード・ヤンの恋愛時代』(1994年製作/129分/台湾)監督:エドワード・ヤン 出演:ニー・シューチュン、チェン・シァンチー、ワン・ウェイミン、ワン・ポーセン

名匠エドワード・ヤン(『牯嶺街少年殺人事件』)のキャリア最大の野心作が29 年の時を経て甦る! 90 年代の台北を舞台に、心に空虚感を抱える若者たちが見つけ出した、生きる意味とは――
急速な西洋化と経済発展を遂げる1990年代前半の台北。モーリーが経営する会社の状況は良くなく、彼女と婚約者アキンとの仲もうまくいっていない。親友チチは、モーリーの会社で働いているが、モーリーの仕事ぶりに振り回され、恋人ミンとの関係も雲行きが怪しい。彼女たち二人を主軸としつつ、同級生・恋人・姉妹・同僚など10人の男女の人間関係を二日半という凝縮された時間のなかで描いた本作は、急速な成長を遂げている大都市で生きることで、目的を見失っていた登場人物たちが、自らの求めるものを探してもがき、そして見つけ出していく様を描いている。 ※当館での上映は2Kとなります。

『牯嶺街少年殺人事件』の監督とは思えない退屈な映画だったのは、喜劇であるから微妙な言葉の壁があったのかもしれない。最初に孔子『論語』から引用されるのだが、それも字幕では理解できなかった。たぶん孔子の時代から世の中変わってないというようなことなんだろうと。

いけいけの蓮舫タイプの女性とおしとやかな女性の恋愛模様を喜劇的に描いた作品。けっこう寝ていた。音楽で盛り上げるとかないんだよな。今風の映画に慣れてしまっているからセリフだけの映画は辛い。それに面白くないギャグみたいな。お国柄でたぶん中国批判とかあるのだと思うがそれもよくわからなかった。

二人の女性の生き方なんだが、仕事一筋で豊かになったが男運に恵まれずに面倒くさいことばかりというような。この二人が同性愛的ならば今風の映画になっていたのだろうが、そういう映画でもなかった。ガールズトーク的な女の苦労は、というような映画だったのか。出てくる男が馬鹿すぎて、それが社会批判と思えないこともないのだが、なんか笑えなかったな。結局国は豊かになったけど自由がなく本当にやりたいことを見失って、だからとりあえず恋愛みたいな。その恋愛もロマンもない恋愛だった。わかりすぎているというか、男女の恋愛観の違いといより男女格差の話なのかな。仕事でも補助的な役割だとか。出てくる男がどうしようもない男ばかりで、それは自虐的な部分もあるのかもしれない。

蓮舫タイプの女性が怒りまくるという映画だったような。それで幸せをつかむのは性格が正反対の女性だった。

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