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展覧会レビュー

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趣味のひとつ、展覧会めぐり。 主に関西圏の展覧会のレビュー記事を書いています。
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記事一覧

「村上隆 もののけ 京都」展レビュー

「村上隆 もののけ 京都」展レビュー

京都市の京セラ美術館で開催中の「村上隆 もののけ 京都」展
平日の昼間を狙って行ってきました。

村上隆さんの公の日本の美術館での展覧会は23年ぶりだとか。

展覧会名に「京都」とついているので、他県での巡回はなし??

京都でこのような大規模展が開催されたことうれしい限りです。
つたないながらも展覧会レビューを記録しておきますね。

カラフルはパワフル色に興味がある私としては、作品から感じたのは

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ルーヴル美術館展「愛をテーマにした展覧会」

ルーヴル美術館展「愛をテーマにした展覧会」

京都で9月まで開催していたルーヴル美術館展。
会期は終了しましたが、展覧会レポです。

愛ってどんな愛?ルーヴル展は過去に2回いきましたが、今までと展示のコンセプトが全く違うので今回初めて観る作品ばかり。

愛をテーマにっていうとどんなこと?
どんな愛を思い浮かべますか?

男女の情愛はもちろんのこと。←私はそれしか思いつかなかった

ギリシャ神話の神々の愛の表現
庶民の愛の形
など男女の愛の描き

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サンリオ哲学に痺れる@サンリオ展

サンリオ哲学に痺れる@サンリオ展

2023年も全国巡回中の「サンリオ展」

12月に京都会場へ行ったもののレポを書けていなかったので、展覧会を再び思い出しつつ感じたことを。

これから行こうと思っている方にとっては、展示写真を載せますのでネタバレご了承ください。

「かわいい」だけが流行る理由じゃない展覧会が間違いなくかわいいだろうと期待して、それ以上期待なく行ったんです。

すみません、舐めていました。
さすが世界のサンリオです

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アンディ・ウォーホル・キョウト@京セラ美術館

アンディ・ウォーホル・キョウト@京セラ美術館

今週末に会期が終了してしまうのですが、アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO展のレビューです。

先週の平日に行ったので混んではいませんでしたが、そこそこ人は入っていました。

あと数日なので、平日でも混んでいるかもしれません。

記録と記憶に残したいなら展覧会は撮影OKのものが多くて。

こうしてレビュー記事を書くなら写真必須じゃん?なのですが、うっかりロッカーに

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矢沢あい展@大丸ミュージアム〈京都〉

矢沢あい展@大丸ミュージアム〈京都〉

矢沢あいファンとしては、これだけは絶対に逃せない!

矢沢あい作品を愛する人と興奮を分かち合いたく展覧会レビューいたします。

矢沢あい❝ベストアルバム❞りぼんの中で大人びた漫画『天使なんかじゃない』を経て『ご近所物語』の主人公とともに思春期を過ごし

りぼんから卒業しても『下弦の月』『Paradise kiss』に心を動かされ、『NANA』をいまだに愛読する

矢沢あいど真ん中世代です。

矢沢

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マリー・クワント展@Bunkamuraザ・ミュージアム

マリー・クワント展@Bunkamuraザ・ミュージアム

東京出張の際に絶対行きたかった
「MARY QUANT マリー・クワント展」

印象としてはコンパクトな展覧会でしたが、十分マリクワの世界を堪能できる内容です。

記憶に残っていること3点を記しておきますね。

マリクワが可愛い理由可愛い理由はたくさんありますが、色の専門家なので色の話をすると、ビビッドな配色がポップで可愛いのです。

真っ赤なワンピース
真緑のタイツ
真っ黄色のセットアップ
どこ

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美しき色、いにしへの裂@細見美術館

美しき色、いにしへの裂@細見美術館

今日は展覧会レビュー記事です。

細見美術館で開催中の『美しき色、いにしへの裂 ぎおん齋藤と染司よしおかの挑戦』を観に行きました。

これぞ「日本の色」植物染色家の故吉岡幸雄さんの作品はいつみても本当に美しい色・色・色。

日本古来から伝わる植物染料のみで染められた色は、はんなりした色とでもいうのでしょうか。

鮮やかな色もありますが、人工の色とは違ってどぎつい感じがしません。
これぞ「日本の色」

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モディリアーニ展鑑賞おすすめポイント

モディリアーニ展鑑賞おすすめポイント

今年開館したばかりの大阪中之島美術館。

現在、開館記念特別展「モディリアーニ ー愛と創作に捧げた35年-」を開催しています。

今回はじめてアートナビゲーターの解説付き観賞会に参加したので、その良さと展覧会のおすすめポイントとをお伝えしますね。

[おすすめポイント1]モディリアーニの芸術家人生を辿れる貴重な機会関西の注目の展覧会はたいがい足を運ぶ私ですが、こんなにたくさんのモディリアーニ作品を

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「庵野秀明展」@あべのハルカス美術館

「庵野秀明展」@あべのハルカス美術館

大阪、あべのハルカス美術館で開催中の「庵野秀明展」を観てきました。

実をいうと夫が行きたがり、展覧会だからとりあえず行ってみるか、なノリで。

エヴァンゲリオンもちょこちょこ観た程度で、庵野氏の作品にあまりなじみがなく。

なじみがなくてもそれなりに楽しめましたが、庵野作品を観たことがない幼い子どもはすぐに飽きていました。

展覧会は「鈴木敏夫とジブリ展」と同じく、巨匠が生まれた背景と巨匠の頭の

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体感型展覧会『バンクシーって誰?展』

体感型展覧会『バンクシーって誰?展』

バンクシーが世間をにぎわすアーティストだということは何となく知っていました。

とりたてて好きでもなければ、注目をしていたわけでもなく。

でも、展覧会が来てるなら興味アリ!

世界が注目するアーティストの作品を生で観てみたいじゃないですか。

そういう意味で好奇心がそそられて『バンクシーって誰?展』に足を運びました。

バンクシーの有名な作品の多くは、街中の落書き(って言っていいのかな?)ですよ

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「鈴木敏夫とジブリ展」@京都文化博物館

「鈴木敏夫とジブリ展」@京都文化博物館

京都文化博物館で開催中の「鈴木敏夫とジブリ展」

プロデューサーの目線からスタジオジブリの作品を堪能できる展覧会です。

映画の原作者(ここでいうなら宮崎駿)をとりあげる展覧会ならよくありますが、プロデューサーにフォーカスするって珍しいのではないでしょうか。

それだけ有名プロデューサーってことなんでしょうね。

プロデューサーがどんな仕事なのか知らないですし、どんな仕事をしているのか興味がある訳

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なぜ私たちは北欧デザインを好むのか

なぜ私たちは北欧デザインを好むのか

京都文化博物館で開催されていた「創業200周年記念 フィンレイソン展」を観に行きました。(残念ながら1月10日で会期終了)

休日ということもあってか、親子連れから若いカップル、ご年配のご夫婦まで、老若男女問わず観覧されていました。

私もご多分にもれず可愛いデザインにくぎ付けになったわけですが、ふと「なぜここまで日本人が北欧デザインに魅了されるのだろうか」と疑問が湧いてきました。

展覧会を観な

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日本の色とヨーロッパの色の違い

日本の色とヨーロッパの色の違い

先日、京都で開催していた「フィンレイソン展」と「上野リチ展」を観てきました。

フィンレイソンはフィンランドの会社
上野リチはウィーン生まれで日本に嫁いだ女性

どちらもヨーロッパのデザインに触れられる展覧会だったんです。

フィンレイソン展のレビューはこちら

この記事では、上野リチ展のご紹介をしつつ、日本の色とヨーロッパの色の違いをお話していきますね。

上野リチのデザインを観て感じたこと

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観られるのはあとここだけ!誕生65周年記念「ミッフィー展」

観られるのはあとここだけ!誕生65周年記念「ミッフィー展」

2020年に誕生65周年になった、うさぎのミッフィー。

65周年を記念した展覧会が、昨年から全国で開催されてきました。

現在の開催地は名古屋。

この会場が、ミッフィー展最後の開催地です。

名古屋に出る予定ができたので(筆者は京都在住)、スキマ時間に観覧することができました。

ミッフィー大好き♡でもなかったのに、観ているうちに、作者ブルーナさんの世界観にどっぷり浸ってメロメロ。

私はカラ

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