0219「認知症の父からの鬼着信のこと」

老人ホームで暮らしている父からは、日々、着信連打。


多い日は30回ほどで、ほんとに時々、まるで無風のように着信がない日もあり、生存に不安を感じることもあるほど、とにかく電話を掛けてくる。
 

うちの父は17年ほど前に脳梗塞で倒れて以来、半身麻痺の後遺症が残り、昨年あたりから認知症の傾向が見られて、アリセプトを処方されるようになった(いまは飲むのをやめている。アリセプトについてはまた改めて)。
 

怒濤の電話攻撃は認知症の症状なのか、もともとの性質が強く出ているのか、正直わからないところもある。
 

さておき、わたしはフリーランスなので、自宅で仕事をしているので、電話を取ろうと思えば取れる。しかし、内容はほとんど同じで「今日(ホームに)来る?」「今日は平日だから行けないよ」と言った繰り返しなので、仕事が立て込んでいる日は着信拒否設定にしたりもする。

今朝もなかなかの回数だったので、もうそろそろ拒否設定にしようかと思っていたら、兄経由でホームから父がインフルエンザに罹患したということを知った。どおりで、今朝は声が変だと思っていたのだ。38度ほどの熱があり、薬を処方して様子を見ているらしい。容態が急変したら救急搬送もありますので、その際は家族の付添をお願いします、とも告げられている。
 
という事実を知った後(現在)、着信を拒否設定することを躊躇している。仕事は締切前でテンパり気味なんだけど、もし着信を拒否してる間に、父が重篤な状況になり、死んだら…。
 
わたしはきっと後悔することになるだろう。父のことでは、今までに幾度となく「死んだらええねん」と非情のライセンスで怒り、恨み、苦しんだこともあるが、ほんとうにいま死んでしまうと、やっぱりわたし自身が辛いことになるだろう。
 
結局はわたしはわたしのことしか考えておらず、父も自分のことしか考えていない。似たもの同士なのだ。
 
こうして書いている間、妙に電話は静まりかえっている。不穏だ。
 
というような愚痴を、しばらくnoteで書いていきます。誰のためにもならないだろうけど、わたしの心の平安のために(ひどい娘)。