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【やりたい仕事病】の要約

目の前の仕事に没頭しないのにキャリアプランには余念がない人。

そんな「やりたいこと」難民に警鐘を鳴らすのが本書です。

筆者の主張はこうです。

「未来のことばっかり考えず、今の仕事に没頭しろ」

キャリアプランが一丁前でも今に没頭していなければ本末転倒です。

逆に、キャリアプランを考えていなくても今の仕事に没頭していたら自然と未来が明るくなります

その根拠を3つのポイントにまとめました。

1.やりたい仕事にこだわることで何を失うか
2.目の前にある仕事にまずは没頭する
3.やりたいことはなくてもいい

1.やりたい仕事にこだわることで何を失うか


例えば、事務職希望なのに営業職に配属された

営業職は自分がやりたいことではないから会社を辞める。

筆者はこの状況にメスを入れます。

「日本の社会では就職して、いきなり自分がやりたい仕事ができるのはあり得ない」

「先のことばかり気にして今、この瞬間に没頭できないことにより充実感を味わえない」

目の前の仕事に没頭できないことによる損失は大きいと言います。

目の前のことに没頭する。

仮にそれが今、必要じゃないことだとしても点として残る。

点と点が繋がれば線になる。

スティーブジョブズの例をあげます。

彼がアップルを創業する前の話です。

カリグラフィーに興味を持ちました。

カリグラフィーとは文字を美しく見せるための手法です。

彼は好奇心だけでカリグラフィーの講義を受けました

その時は何の役にも立たない知識でしたが彼は興味本位で熱心に勉強しました。

これが点になります。

やがて彼がMacを発明したとき、フォントにカリグラフィーを応用しました。

それまでのコンピュータの文字は見えづらいものでした。

しかし、ジョブズの発明でコンピュータの文字がとても見えやすいものになりました。

これが点と点が繋がる瞬間です。

今、意味がないことでものちに繋がることを信じて没頭すればそれは価値のあることだと言えます

2.目の前にある仕事にまずは没頭する


将来のことばかり考えていても、この先何が起こるかなんて誰にも分かりません。

そんな不透明なものに浮き足立っていては今に集中できない。

未来は「今」の積み重ねで出来ています。

だからこそキャリアデザインするよりも今の仕事に没頭することの方が重要だと言います。

堀江貴文さんの言葉を引用します。

「過去に囚われず、未来を悲観せず、今を生きろ」

3.やりたいことはなくてもいい


好きなことややりたいことを見つけることよりも大事なのは、やれそうな仕事をピックアップすることだと言います。

自分ができそうなことを見つけて片っ端からチャレンジする。

上手くいけば御の字。

ダメだったら次に行く。

再び堀江貴文さんの言葉を引用します。

「自分の失敗を知ってるのは自分だけ」

彼らにとっては失敗は成功するためのプロセスです。

だから失敗を恐れない。

そもそも本当にやりたいことがあったら既にやっていると筆者は言います。

例えば、本当に漫画家になりたければ既に何か描いている。

本当に好きで好きで堪らないものがあれば、いくら自分でブレーキをかけようとしてもやってしまう。

そこまででなければ本当に好きなこととは言えないと筆者は言います。

まとめ


未来志向の私には耳が痛くなる本でした。

しかし説得力のある本だと思います。

「今に没頭することで、勝手にそれが繋がる時が訪れる」

このマインドがあれば情熱を持って仕事に取り組めそうな気がします。

本書は現実的で辛辣な表現も含まれていますが、終始筆者の主張は一貫しているのでとても読みやすい本です。

・仕事に悩んでいる人
・物事に熱中出来ない人
・やりたいことが見つからない人

にオススメの一冊です。

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