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おすすめ本 『ぢるぢる旅行記』

知らず知らずの間に己の潜在意識にインドが激烈でカオスだという印象刻み込んだ一冊。

私の通っていた市立中学校には数多く漫画本が置いてあった。
中には中学生に見合わぬような本も多数あり、先代は一体どういうセンスをしていたのだろうか(それに感謝の気持ちでいっぱいである)と思わずにはいられない。
そんな本を代表する一冊がこれである。
一話8ページ、計19話のお話が入っている。これはインド編だが、ネパール編もあり、そちらが収録されているバージョンのコミックスもある。

この作品、どこが魅力的なのか。
それは可愛らしくデフォルメされた絵柄にねこぢると旦那(山野一)織り成す会話に垣間見れる独特の価値観にあると思う。
彼ら、作品の中で悪びれることなく、バングラッシー(大麻をすりつぶしたものを入れたヨーグルトドリンク)や大麻をごく自然に当たり前のように、折角インドにいるんだから、というように摂取する。
当時、それらがどういったものなのか中学生の私は全然理解していなかったが、この作品によりインドがカオスで独特な国だということは鮮烈に脳裏に刻み込まれたのだった。

そしてインドに訪れた後も、この作品によって受けたインドの印象は変わることはなく、二人がインドに惹きつけられた理由を身をもって体感したのであった。


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