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シティポップはなぜ海外でウケるのか?




大変大変お久しぶりでございます、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は元気にやっております。



突然なのですがタイトルにある通り、
先日スマホのメモを整理していたら2019年になんとなく書いたであろう
「シティポップはなぜ海外で流行っているのか」というタイトルの
独断と偏見まみれの記事が出てきたので削除する前に
ここに載せることによって供養したいと思います。


短いし、専門性皆無だけどみんな責めないでね(泣)
また、2019年の内容なので現在とかなり時間差があります。



ではではスタート!




1.シティポップとは何か?


今、”シティポップ”と呼ばれるジャンルの音楽が
密かに海外で人気を博している。

軽快なリズムにどこか切なさが混じったメロウなサウンド。

一度聴くと、まるで恋愛ドラマの主人公にでもなったかのような気持ちになるそのメロディは、日本国内に留まらず世界中の音楽好きの注目の的になっている。

実際私が住むここ台北でも地元のCDショップに行くと
日本のシティポップアーティストの作品が数多く並んでおり、
アジアツアーと称して彼らが来台した時には、
台北中のシティボーイ(ガール)達がこぞってライブハウスに集まっている。

ネット上でもその人気は明白だ。
YouTubeでは日本のポップスにも関わらず
コメント欄が異国の言語の賞賛の言葉で埋め尽くされている。


2.なぜシティポップは海外でウケるのか?


ではなぜそこまでシティポップが海外で”ウケている”のであろうか。


そのためにはシティポップの歴史を紐解いていく必要がある。
そもそもシティポップとは1970年代の伝説のバンド
シュガーベイブを先駆けとして生まれた音楽ジャンルであり、
洋楽を意識した都会的なサウンドが特徴である。

1980年代に全盛期を迎え、
キングオブシティポップとも言われる山下達郎を始めとして、
大貫妙子や荒井由実(松任谷由実)、大瀧詠一など
多くのアーティストが数々の名曲を生み出している。



これらの音楽は当時のCM広告やアニメ主題歌などにも使われ
幅広い世代から支持を受けていた。

そこにシティポップが海外でウケたヒントが隠れている。

まず一つは、日本のアニメ文化による影響だ。
『JAPAN=ANIME』と言われても過言ではないほど、
アニメは日本を代表する文化の一つであり、世界各国で親しまれている。

かつて私が留学していたベルギーでもお昼時になると
日本のアニメが放映され、それらを見て育ってきた現地の大人たちが
カタコトの日本語で主題歌を歌っていた。
(私のホストファミリーはガンダムの曲が歌えた)

そう、彼らが見て育ってきたアニメの主題歌そのものが、
かつて80年代に流行ったシティポップだったのである。


2000年代に入り日本のアニメブームに火がついた中で、
作品を支えるアニメソングに興味を持った世界中の”オタク”たちが
シティポップに目をつけたのかもしれない。


そして、シティポップの海外進出を後押ししたと
考えられるもうひとつの理由がある。

それが”Vaporwave”の流行である。

Vaporwave(ヴェイパーウェーブ)とは2010年代に
インターネット上で生まれた音楽ジャンルであり、
既存の音楽をミックスすることによって
新たな音楽を作り出すアンダーグラウンドさが特徴である。

これらの楽曲をサンプリングするトラックメーカーが
日本の80年代シティポップに目をつけたのだ。
インターネットで生まれた音楽ジャンルだからこそ、
広がり方は無限大だったのであろう。

これらは私の単なる憶測に違いないが、
80年代の音楽が時を経て若者たちにウケている
不思議な事実と照らし合わせると辻褄があってくるのだ。


3.シティポップの未来


2010年代に入り、
新たに”ネオシティポップ”と呼ばれるジャンルの音楽が生まれた。
さらに洋楽要素を取り入れた、より繊細で都会的なサウンドが魅力だ。

現在ではSuchmosやcero、Yogee New Wavesなどといった
ネオシティポップを代表とするアーティスト達がアジアツアーを行い、
日本から世界へ活動の幅を広げていっている。

この新たなブームが日本にどのような影響をもたらすのだろうか。


現在の日本では2020年の東京オリンピックに向けて、
国を挙げて”クールジャパン”政策に力を入れている。

クールジャパンとは、
外国人がクールだと思う日本のポップカルチャーを指し、
アニメや漫画はもちろん、シティポップもその中のひとつだ。


シティポップは今や日本を代表する音楽ジャンルになりつつある。
これからも果てしない可能性を抱いてさらに発展していくであろう。


聴く者が心を踊らせる感覚に境界線はないのかもしれない。








と、ここまで読んでくれてありがとうございました。


いやあ随分偉そうに書いていますが、
オリンピックエピソードだったり、選曲だったりが
非常に2019年を感じさせます、たった4年前なのに。

変わっていないのは今でもシティポップが大好きだということ。


この4年間で色々な新しい経験をし、新しい音楽に出会い、
自分自身の考えもどんどん変わっていったりしているので
いつかまた機会がある時にシティポップについて書いてみたいと思います。



今日はここまで、
今度また近況についても投稿しますね

ではでは。

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