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成功の鍵は"収益のミルフィーユ構造” 実践型新規事業開発ワークショップ

プロジェクトにおいて上流工程からコミットしてきたアクアリングですが、近頃、新規事業開発の伴走支援のご相談が増えています。ビジネス理解をより深め、課題解決提案の幅を拡げるために開催している、会計知識習得に特化したワークショップについてご紹介します。

アクアリングでは、スキルアップのため外部講師を招いたセミナーなど、組織が進化するために必要な場を、必要な時に企画しています。そんな場の一つとして、起業家の上野聡太さんをお招きした新規事業開発ワークショップを定期開催しています。

上野さんは、福祉領域の事業を複数経営する傍ら、会計事務所を母体とするグループ会社の経営企画にも携わり、新規事業に関する心構えから立ち上げまで、全ての過程を熟知されています。参加者全員が自らの経験を持ち寄り、互いに議論しながら学びを深めるこのワークショップは、事業を実現する上で欠かせない損益計算書を実際に作成するなど、業務に即役立てることが可能な実践的な内容です。

上野聡太氏プロフィール
株式会社ヒューマンアルバ 代表取締役 
セブンリッチグループ 経営企画室 室長

大学卒業後、一般社団法人RCF復興支援チーム(現在は、一般社団法人RCFと改称)に所属し、官公庁や大手企業の復興支援プロジェクトに従事。2017年より、国内における依存症対策領域へのアプローチを事業とする株式会社ヒューマンアルバに参画。2019年4月株式会社ヒューマンアルバ 代表取締役に就任。2021年にセブンリッチグループに経営企画室長として参画。グループ全体の経営企画に携わると同時に、グループでの新規事業創出、M&A、ターンアラウンド案件などを責任者として担当。

そもそもなぜ、アクアリングが「新規事業支援」をするのか?

デジタルクリエイティブを得意とするアクアリングで、なぜ新規事業開発のサービスを提供するのか?

一つの答えは、上流工程からクライアントのプロジェクトにコミットし、プロダクトやサービスローンチ前後に仮説と検証を繰り返すプロトタイピングの手法を用い伴走支援してきた数々の知見と経験がある、ということ。

一説には8〜9割の新規事業が失敗するといわれており、Amazonなどのグローバル企業でさえ、何百というアイディアを試し、そのうちの数パーセントが実際のサービスとして実装されているという現実があります。その数%を生み出すためには、とにかくアイデアを形にして判断することが必須。ただ、そのステージまでコマを進めるのがまず難しい…と頭を抱える新規事業担当者も多いようです。

講師の上野さんによれば、新規事業をアイデアベースで計画に落としても、損益計算書ベースでの十分な検討ができていないため、持続可能・拡大可能な収益構造になっておらず、後の事業化フェーズで実際には収益が上がらない、ビジネスが持続しない、といったケースに陥ることも多いそう。計画書をはじめ、全てのステージにおいて、考えるべきポイントを押さえた上で、どこまで解像度を上げられるかが事業成功の肝になるといえます。

そうは言っても、紙のうちはただの空論になりがち。一歩先に動かして具現化し、学びを得ることが成功の近道のはずです。スタッフの中には、すでにファイナンスに詳しく現在新規事業支援にも関わっている銀行出身者や、別会社で新規事業を担当していた者などが在籍しています。クライアントとともに手を動かしながらプロダクトを実装するまでの過程は、アクアリングが得意とするところ。最重要である資金周りの知識と、これまでの得意領域を組み合わせることで、新規事業を成功させる可能性をさらに高めるべく、体制を強化しています。

事例を通して多角的に事業を見ることで「収益のミルフィーユ化」を図る

ペアワークでは、それぞれのグループが担当クライアントのほか、さまざまな業種のビジネスを仮説として選択し、実際に損益計算書を作成しました。資金周りの解像度を上げることで、そこからスケールアップしたらどうか、どのコストを下げたら収益が上がるか、など、具体的なシミュレーションが容易になります。

いかに多角的に収益源を検証できるか、そのために「収益構造のミルフィーユ」をしっかりとつくり、構造として成り立つかが、創造性発揮のしどころであり、ビジネス成功の鍵になる、と上野さんは語ります。

上の「収益のミルフィーユ構造」の図のように、「費用面」と「収益面」の両方に重層的な構造(=ミルフィーユ)があり、それらを高い解像度でイメージすることで、以下2点を検討できるようになるそうです。

  • どの部分の付加価値を高めることができれば売上が上がるか

  • どの部分のコストを削減することで利益を生むことができるか

最終的に、ペアワークで作成した架空の事業計画とそのPLを元に投資家目線で各々のチームに出された課題によって、さらに事業計画をブラッシュアップ、解像度をさらに引き上げました。一連の事業計画からPL作成までの経験を通し、事業をマクロで見る視点と今後の提案に活かす手応えを得るワークショップとなりました。


アクアリングはプロトタイピングによる新規事業の実装までを伴走支援しています。

  • 事業計画書の作り方が今更聞けない・・・

  • 計画書作りで終わっていてプロトタイプまで進まない・・・

  • 組織をなかなかまとめきれない・・・

こんなお悩みをお持ちで新規事業の壁打ち相手をお探しの方はお問い合わせください。


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