見出し画像

ビジネスケアラー


ビジネスケアラー

最近、耳にするようになった。それ以前は、ヤングケアラーのようだと言われていた。しかし私のように両立できず介護離職したものはどのような位置づけになるのか…。

トリプル介護

事故当時、祖母を施設介護していた。ゆえに、父の入院先いがいに祖母の施設にも通っていた。祖母の身の回りの世話もしていたのである。その後、母がパーキンソン病を発症し、W介護がトリプル介護になった。

独りで、親ひとり介護するだけでも大変なのに私は3人だった。ただ必死だったし、まだ30代だったため、最後まで祖母にも付き添えた。祖母が旅立つまでの最後の1ヶ月は搬送先の病院で過ごすことになったが、誰にも邪魔されない穏やかで幸せな時が過ごせた。祖母が旅立ったのはちょうど今頃の季節。桜をみてからの旅立ちだった。

命が助かったからよかったとは言えない

交通事故と言えば、死亡事故ばかりがフォーカスされる。私は悲惨な死亡事故のニュースをみるたびに心が痛まないわけではない。しかし意識不明の重体ですというアナウンスを聞く度に、その後の人生がいかに過酷が壮絶か想像に難くない自身の経験から、もっともっと苦しい日々が始まると思うと、更に心が痛む。

公務員の守られるべき身分とは

一時期、八王子市にこういうタイトルのHPがあった。交通事故を起こしても公務員の身分は守られるべきだという内容だった。公務員の身分を守るためなら何をしても良いのだろうか。

人生を大きく壊され踏みにじられる階級差別

こうして記録を読み返せば読み返すほど、『そちらのなど知ったことではない』と言い放った加害者損保に怒りを禁じ得ない。事故を起こした責任を背負うことなく、証言を二転・三転したうえ、入院費も手術代も支払わないと圧力をかけ、一方的な過失割合を言い立て、これらの支払いをしてほしくば、この過失割合をのめなどと、いかがなものか。

起きてしまった事故はしかたない。しかし、被害者とその家族の人生を奪ったということ。人生を破壊したということ。そして17年経過した現在でも、二次被害・三次被害で苦しんでいること。それから目を背けるのはいかがなものか。

しかし役人とはそういうものなのだ。この国には階級差別は存在する。民主主義などではない。結局弱いものいじめは、古今東西なくならないのだ。