マーケティングで「数字」は大事。ただその前に「質」が大事

気になったニュースを紹介します。

国内で年間100億円超の広告費が、広告だらけで独自性のない低品質コンテンツを集めたサイトに、流入している疑いがあるというニュースがありました。生成AIが出てきたことでサイト数が3割以上増えたということです。

生成AIはとても便利で生産性を上げていくツールです。これからの時代は使うことが当たり前になっていくでしょう。ただ悪用されると今回のようなケースが出てくるでしょう。今回、資生堂が対策していますが
、今後は企業単位ではないルール化や法制化があっても良いと思われます。

さて、今回問題視されている低品質コンテンツを集めたサイトが問題になりましたが、生成AIを使えば、マーケティング関係、とりわけデザインやコピーなどもあっという間にできてしまいます。誰でも、同じようにデザインやコピーがあっとういう間にでき、それらは広まっていくことができます。このことについての良い面、悪い面については、ここで触れません。

マーケティングの世界でも、 KPIなどのデータの数字は、あらゆる打ち合わせで出てきます。数字はとても重要です。しかし、KPIやデータのベースとなる数字自体の価値を疑う姿勢を経営者やマーケターは持っておくほうが良い時代になりました。10年前と数字が同じだとしても、数字をとりまく環境の変化などで、企業にとっての数字の価値が変わる可能性があるからです。
例えば、10年前は100あるうちの10だったものが、今は1000あるうちの10になっているとします。同じ10という数字でも、数字をとりまく環境が変わったことで、意味が変わってくるのです。

近しい話としてSNSの話をします。
SNSにおいても、かつては数字を持っているインフルエンサーに依頼をして、商品のPRをしてもらうやり方が多くありました。しかしフォロワー数や登録者数など数字だけでインフルエンサーを選ぶ時代は終わりを迎えつつあります。マーケティングでは、自社と良い関係でいられる人たちと長くお付き合いするということが、より重視される時代になりました。これはお客さまだけでなく、インフルエンサーも同様です。本当に自社のことを理解し、好きでいてくれる方が重要です。情報がますます溢れる中で、持っている数字は少なくても、企業や商品・サービスへの理解と思いがあるインフルエンサーの言葉のほうが説得性を出るのは明らかです。

余談ですが弊社のPRサービス「コヂカラ」は2022年に立ち上げ、中小企業のみなさまにご愛用いただいています。インフルエンサーマッチングにあたっては数字だけでなく企業への理解と思いについても重視しており、インフルエンサーにアナログで確認をすることも大事にしてきました。時間と労力をかければインフルエンサーへの依頼は自社でもできます。しかし、ただ数字で選ぶマッチングではなく、こうした地道に質を追求する点を評価いただける企業様からは「コヂカラ」に依頼をいただけています。手間も時間もかかるのですが、中小企業のPRのために、当社としては大事にしてきたポイントです(ご興味ある方は、以下のURLにアクセスいただき、フォームから「コヂカラ相談」と送っていただければ、担当者が対応させていただきます)

まとめると、数字はとても重要で、経営にもマーケティングにも不可欠なものですが、表面的なものにとらわれすぎないよう、質を重視していく姿勢がより重要な時代です。あたりまえのことですが「そうだよね」とでも感じていただけたら幸いです。

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