こんばんは。

中小企業・地域企業コンサルタントの新井です。

中小企業と地域企業に特化し、事業成長や地域活性化の支援を日々行っています。

今日は香川県高松市に来ています。緊急事態宣言を除けば、少なくとも１ヶ月に１回は訪問している地域です。香川は自然も、食も、なにより人が良い地域で、この地域に関われていることは私の喜びでもあります。これまで企業支援や観光支援など携わらせていただきました。

観光という意味では、県内の宿泊施設経営者へ講演を行わせていただいたり、コロナ前はインバウンドプロジェクトの座長などをさせていただき、海外視察などもご一緒しました。瀬戸内海の島々、アート、お遍路など文化的にも優れたものが多数あり、今や日本でもっとも注目される地域の一つといっても良いでしょう。

今回は高松駅前にあるJRホテルクレメントインというホテルに宿泊しています。今回は数ヶ月ぶりの宿泊でしたが、チェックイン後すぐ、一番乗りで最上階の大浴場へ。瀬戸内海が一望できる開放感あるお風呂です。

全く興味のなかったミラブルを図らずも初体験

今回、いつもとシャワーヘッドが変わったことに気づきました。シャワーブースのうち、いくつかがミラブルのシャワーヘッドだったのです。

油性マジックを顔に塗って、それをシャワーで落とせるというCMでご存知の方もいると思います。自宅にあるシャワー、一般的にホテルにあるシャワーに不満はないので、これまで注目していませんでしたので、今回初体験です。結論、驚きました。ウルトラファインミストというPRをされていますが、確かにこれまでのシャワーでは感じたことのない霧のような温水が出てきます。ただ霧のようなのですが、勢いはあり、優しいという不思議な感覚です。美肌になるかどうか、それなりに歳のいった男の私にはわかりませんが、少なくとも気持ちよく、顔はスッキリしたように思いました。モードを変えると、頭皮マッサージのような勢いある湯が出ました。これは私も実感できました。これまで全く興味がなかった商品ですが、図らずも試してみると、価値あることがわかり、いずれ購入検討しても良いと思えるようになりました。

ミラブル初体験からお伝えしたい”マーケティングのヒント”

ミラブルは良い商品だと思いますが、私がミラブルを初体験してお伝えしたいことは、ミラブルのことではありません。

情報が溢れる中、商品を人に記憶してもらったり、購入検討段階に入れてもらうということは、かつてより難しくなっています。まして高額商品であると、試すことが難しいので、より難しい面もあります。

信頼できる口コミや通販番組（中高年向け商品）など、売るための手段はありますが、私が感じたような、適切な場所で、自然に商品の良さを感じる機会を提供することが重要だということをあらためてお伝えします。そして、適切な場所（今回は、女性宿泊客も多く、可処分所得の高い人も宿泊し、綺麗なホテル）で、適切な商品の接触機会を作ることは、場所、商品、人（今回では宿泊者）の三方良しの関係を作ることができるのです。そして、これは口コミとして広まっていきます。

今回のミラブルがタッチアンドトライのためのプロモーションかホテル側で購入しているのかはわかりませんが、プロモーションとして成立する座組みになっています。

大きな仕掛け方も良いですが、小さくても適切な取り組みを行うことを大事にすることも心がけてください。こうしたアプローチは、大企業だけでなく、中小企業や地域企業でもできますので、取り組んで見てください。