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映画あれやこれや

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映画狂時代

映画狂時代

私が20代の頃の一番の娯楽は、映画だった。本当に狂ったように映画を観に行っていて、多いときで月5~6本は観ていた気がする。
1日3本観たときは、後半ほとんど話を覚えていなかった。いや寝ていたと言ったほうがいいかもしれない。

あの頃の映画に対する熱量は半端なかった。休みが自由に取れる職場にいたときは、まず映画サービスデイに休みを入れる、2番館などの短期上映の場合はその期間内で必ず休みを入れる。

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ワールド超え

ワールド超え

私が唯一買い揃えている作家さん、森見登美彦氏。存在を知ったのは確か「宵山万華鏡」が出たときだと思う。かなり遅い出発ではあるけれど、その後の私の追い上げは半端ないものだった。最初に手にした「夜は短し歩けよ乙女」から始まり、「太陽の塔」「四畳半神話大系」「きつねのはなし」「新釈走れメロス」…
読めば読むほどおかしな世界に引き込まれ、気づけば森見ワールドにどっぷり浸かってしまっていた。

奇想天外、摩訶

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三度目の正直

一度目の本上映を普通に見逃し、二度目(目黒シネマだったかな)も気付いたら既に終了、三度目日付と時間を何度も確認してようやく観に行ってきた。
「セトウツミ」

75分間の無駄話。ざっくりとした内容だけで、何じゃそれ観てみたい!と公開前から気になっていた作品。
内容だけでも気にはなっていたけれど、もう一つの決めては大森監督の作品という点。
デビュー作を観て以来、ずっと気になる監督。「ゲルマニウムの夜」

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