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じわじわとくるり浸透中

友達と音楽話をしていると大概誰が好きかという話になってくる。
もちろんすかさず"くるりが好き"ということをずっと言い続けてきたが、ただそう言っただけなのに何故か相当好きだという図式が彼女たちの中に出来上がっていた。
何でだろう?と思ってみたら、皆その人の音楽は聴くけれどライブまでは行かないらしく、毎度毎度ライブ話をする私はかなりのファンだという位置付けで見ていたようなのだ。
まあかなりなファンではあるけれど、普通と言えば普通です。

良さを広めようと押し付けて聴かせたりしないし、熱く語ったりもしないし。
でもそんなことをしなくても"くるりが好き"と言うと、くるりいいよね~というとても好意的な反応が必ずといっていいくらい返ってくる。これには私も正直にんまり。
それぞれ皆思うところがあるのか、もうそれ以上は何も言わず、でしょ!でしょ!と同意を求めてやんわりと話を終わらせます。

それほど熱心に聴いていない人でも良いね、と思わせるくるりの魅力って何でしょう?分かりません。
私は好きすぎて見方が友達とは違うと思うので、そうじゃない視点で聴いているとどう感じているのかそれがとても気になる。

そう思ったのも、最近友達からあることを聞いたのがきっかけ。
その友達とは普段殆ど音楽の話をしないので、くるり好きというのも相当昔に言ったきり。ただ音博に行くようになってから季節になるとその話をするようになったので、ちょっと触れる程度には認識していたと思う。
それがこの間全く関係ない話をしている時に急に"ダンナがくるりのお薦めって何?って言ってた"という話をしてきて、どうした急に?しかもダンナさん⁉とちょっと驚きを隠せなかった。
ダンナさんとは面識もある、音楽話もしたことがある、でもくるりの話はしたことがない。
私の知らないところでくるりが着々と浸透していたとは。しかも友達を通り越してダンナさんに。
何だか嬉しくなってあれやこれやと教えました。
ただハードコア好きのダンナさんには何が良いのかはちょっと分からなかったけど。

そんな事があってのまたつい最近、別の友達からもくるりの話を振られて。
その子とは色んなイベントやフェスに行く程音楽の趣味が合い、9月のローカルグリーンにも一緒に行ってきた仲。私はくるりを、その子のダンナさんはNulbarichを見たいということで、じゃあ行こうと。
ゆる~い空気の中まったりとライブを楽しみ余韻に浸りながら帰っていたら、ダンナさんがしきりにくるりの良さを語りだしてきたので、おっとどうした⁉と思いながらもくるり談義に花を咲かせました。
彼はその日が初くるりだったらしく知っている曲が殆ど無い、と言っていたが急に惚れてしまったのかいいね、いいね、とずっとべた褒めしていた。
そう言われると私が褒められているようで(全然違うが)なんだか嬉しい。

そんな良い印象を抱いてくれたダンナさん。
あれからどうやらホントにはまってしまったらしく、ずっとくるりを聴いてるの、と友達から聞かされて嬉しいやら嬉しいやら。
これまた私の知らないところで浸透していた。

何故急にくるり熱が浮上してきたのか。
それぞれ詳しくは聞いていないので分からないけれど、何かグッと刺さるものはあったらしい。
それを自分に問うてみたところで詳しくは説明できない。ただ好き、それだけ。
好きになる理由は人それぞれだけど、なんか好きなんだよなっていう感覚は大事にしたいと思う。
多分ずっとそんな思いのままここまできている気がするから。言葉に出来ない何かがあって好きでいられる。
私にとってくるりはそんな希有な存在。

皆それぞれ思いがあってくるりを聴いているんだろうけど、それだけで私はとっても嬉しいのです。