治療本

週末には図書館に行き本を借りる。

今日もいつものように朝9時30分に図書館に行った。本を返し、また本を借りる。なんとなく目についた本を借りることが多く今週は4冊の本を借りることにした。

受付で本とカードを差し出し借りる手続きをする。
「本の中を確認しますね」
「あれ?この本、中が少し破れかけていますね。」
「あちらの席かけてお待ちください。」

ここは病院なのだろうか。危うく保険証出すところだったじゃないか。
仕方なく、本の治療が終わるまで雑誌を読みながら待った。
すると、「お待たせしました」と本を差し出された。

結構、重症だったようだ。
ギブスで固定されている。

「のりで貼ってありますので1日この状態で置いておいてください」

「一日経てば輪ゴムと紙を取ってもらって結構ですので」

「それまでは他の本を先に読んでくださいね」

「あっ、あと紙と輪ゴムは捨ててもらって結構ですので」と言われた。

僕は「ありがとうございます」と言ってしまった。

すると受付の人は「お大事に〜」と一言。

いや、待て。待ってくれ。
これは僕の所有物ではない。
お大事にってこれは図書館の所有物であって、しかも破いたのは僕ではないのだ。

例えば友達の本が破れたのを直した際ならまぁ、この流れは分かる。大人の友情があれば直すだろう。
まぁ、読めてないから大人の友情が何かはわかりませんが。

と、こんなことを言っていますが実際はそんなに悪い気もせず、治療してもらえて良かったねというような気持ちになった。

なんかこうやって本を大事に直して多くの人に読んでもらえるようにするのっていいなと思うし、図書館で借りた本なのだから大切に扱おうと思う。

まぁ、返したときも中確認してるんだからその時見つけれろよとは思うけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?