樹木医Sakurai

樹木医Sakuraiが植物情報を発信します。 樹木医21期。造園会社勤務。

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最近の記事

アブラチャンの黄葉

アブラチャンの黄葉グラデーション。 何を隠そう、アブラチャンといえば、公式に「ちゃん」付けされている唯一の樹木なのである。よって、アブラチャンに親しみを込めて呼ぶ際はアブラチャンちゃんになる。 …というのは冗談で、「チャン」とはザックリ言うと油のことで、「アブラ」はもちろん油のことなので、アブラチャンは訳すと油油になる。 …というのは半分冗談で、アブラチャンは実にも材にも油分を多く含むので、そんな名前がついている。決して小ぶりな葉っぱがかわいいからちゃん付けした訳ではな

    • どんな紅葉を美しいと思うか

      ここ数年、この季節になると紅葉(黄葉)の色集めを行っている。 やることは綺麗な落ち葉を拾って、グラデーションになるよう並べなおして記録するだけなのだが、これを大げさに言うと色集めになる。 論文を書くために行っているわけではないので、科学的根拠としては乏しいのだが、やってみるとジワジワと楽しい。 例えば、紅葉の代表種イロハモミジを色集めするとこうなる↓ モミジといえば紅葉(こうよう)。 紅葉(こうよう)といえばモミジ。 紅葉(こうよう)と書いて紅葉(モミジ)と読ませるほどに

      • ショクダイオオコンニャクの美

        東京の小石川植物園でショクダイオオコンニャクが咲いたというニュースを聞き、観に行ってきた。 まずは、簡単にショクダイオオコンニャクを説明している下記のショート動画をどうぞ。 このショクダイオオコンニャク、自生地のボルネオ島では、約7年に1度しか 花を咲かせない。日本の植物園では種から花を咲かせるまで10数年かかるらしい。1年で咲くような植物のサイクルを考えると、これはとても長いように思える。 一方、僕は齢30半ばを過ぎているが、一向に咲く気配がない。 もし僕が咲いたらニ

      アブラチャンの黄葉