【無料】中国経済、孤立と投資不足
投資猫レイです。
中国経済は世界経済のエンジンでした。
リーマンショックから世界経済が立ち直った際、その立役者は間違いなく中国でした。
その後も、中国経済の規模と高い経済成長率は、世界中から投資マネーを惹き付けていました。
しかし、米中対立の激化、そして、ロシアのウクライナ侵攻、習近平氏の独裁と共同富裕によって、中国経済は大きな転換点を迎えています。
・中国経済の本質的な問題点
この点について解説します。
まず、中国経済の課題には、不動産バブルがあります。
長年、不動産セクターに頼った経済成長をしてきたツケです。不動産バブルが限界点に達し、不動産企業の債務返済が滞り始めたのです。
しかし、これは本質的な問題というほどではありません。
中国政府には財政出動の余地がまだまだあるからです。
その気になれば、中国政府はこの問題に対処可能です。
中国経済の抱える最大の問題点は、投資不足です。
そして、この投資不足は、次の理由によって海外マネーが中国に向かわなくなったことによって生じています。
・米中対立
・習近平氏の独裁と共同富裕による企業への締め付け
・ロシアのウクライナ侵攻で、中国の台湾侵攻が現実味を帯びたこと
どれも構造的で根深い問題ですね。
このチャートは、海外から中国への直接投資の推移を示しています。
2022年の後半から劇的に減少しています。
これほどまでの激減は過去に例がないです。
しかし、中国には高い成長率を維持するために投資マネーが必要です。
中国は世界第二位の経済大国ですが、一人当たりGDPで見ると、日本などの先進国には遥かに及びません。
農村部はまだまだ貧困です。
米中対立、習近平氏の独裁と共同富裕、台湾リスク。
こういった問題が近いうちに解決する可能性は極めて小さいです。
すなわち、中国は、今後、長期間に亘る投資不足と、その結果として低成長に陥る可能性が高いのです。
何年か前までは、豊富な人口を理由に、中国は世界トップの経済大国になると予想されていました。
今では見る影もありません。
See you!
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