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【地域おこし協力隊インターン募集】地域の資源でクリエイティブしたい人を募集

はじめまして!
南信州 松川町で地域おこし協力隊をしている田中大也(たなかだいや)です。
2022年5月に新卒で大阪から長野に引っ越してきました。

お気に入りの赤松と。

今回は2023年の11月中旬~1月末まで活動を行う予定の地域おこし協力隊インターンの募集記事です。

なぜ私が「地域おこし協力隊インターン」をきっかけに、新卒でいきなり山奥へ移住することになったのか?今までどのような活動をしてきたのかも交えてご紹介します。


こんな方に読んでほしいです。
・地域の資源を使ったものづくりをしてみたい人
・クリエイティブな企画に興味がある人
・小さい町ならではの面白さを体験をしたい人



地域おこし協力隊インターンを募集してます!

今年の冬、長野県松川町で一緒に活動しませんか?

阿吽の呼吸で仕事を行う木樵(きこり)

インターンでは町の人と関わりながら、森をみて、木を採って、ものづくりを行います。

募集期間:2023年11月13日まで
実施期間:11月中旬~1月末(3カ月間)
実施方法:オンラインでの活動を基本とし、長野県松川町での現地フィールドワーク(1泊2日×3回)の開催を予定しています。

松川町は人口1万人弱の小さい町だからこそ、子供から大人まで、様々な人と関われます。参加者それぞれの得意を活かして、一緒に活動しませんか?お待ちしています!

応募はこちらより。

ところで、なぜ大阪から松川町へ移住したのか?

元々、大学では建築とランドスケープデザインの勉強をしていました。
課外活動では、土の構法研究をされている教授や先輩たちと日干し煉瓦を使って古民家1棟を改修したり、学生らしくデザインコンペに応募して入選、落選を繰り返し一喜一憂していました。そんな多様な活動をしている中で存在を知ったVUILD株式会社という建築系ベンチャーにご縁をいただき、大学4年生の時には、約1年間インターンとして働いていました。

3,4年生の間はコロナ渦ということもあり、どういった働き方、進路が良いのか、かなり悩んでいました。気になる分野(自然素材やデジタルファブリケーション)の大学院に行くべきか、地元大阪で就職をするべきか、学生時代にお世話になった会社に勤めさせていただくか、はたまた地方でリモートワークとか…?などなど。

そんな悩める時に、松川町との出会いはありました。

4年生の8月頃からVUILDの仕事で大阪福島にあるビルの改修を担当させていただいた時のことです。大阪の地域産材である河内杉を使ったルーバーでエントランスをリニューアルするという内容でした。このときに初めて製材所を見学させていただき、木が丸太から製品になるまでのプロセスや丸太1本からどのように無駄なく製材して使われているのかなど、今まで知らなかった林業の世界を教えていただき、衝撃を受けました。

大阪福島ビル ファサード・共用部改修PJ photo by Hayato Kurobe

そして、その直後にVUILDの先輩から声がかかったのが、今回募集している松川町の地域おこし協力隊インターンでした。このときは廃校にある工房を整理しつつ、地元の森を見るという内容でした。私自身、大阪の案件がきっかけで森に興味深々だったタイミングでちょうど声がかかったので、最初は誰かを紹介してほしいと頼まれていた気がしますが、学校もアルバイトも少しお休みをいただき自分が行くことに。

そこからの松川町での経験は衝撃的で、植樹されてから70~80年経った大木が目の前で伐採され、森から運びだされ、製材されて製品になっていくダイナミックなプロセスを体験しました。

このとき、言葉にできないほどの森の偉大さを感じました。

地元の人にとっては木は燃料であり、山はいつも視界に入ってくる何てことない日常かもしれません。でもこのとき、私の心は大きく動きました。

ここで、ものづくりをしたい!!」と。

そこからは話が早く、次年度から地域おこし協力隊という制度で地域と林業をものづくりで繋ぐ【MMMプロジェクト】を推進する人材を募集したいということで、応募して実際に移住することになりました。

活動紹介

ここからは、私が地域おこし協力隊として行っている活動を簡単にご紹介します。

MMMプロジェクトとは?

MMM(Matsukawa×Makes×My life)と称して、地域資源(森や果樹の木)を自分たちの手で活用していく取り組みです。

資源循環のダイアグラム

拠点は旧松川東小学校(2014年閉校)。職員室や校長室を工房にして日々ものづくりをしています。

旧松川東小学校(町を一望できる標高860mにあります)

この工房のメインとなるのが、【ShopBot】というデジタル木工加工機。3DCADで設計を行い、そのデータから3Dプリンターのように木材を加工できる機械です。

デジタル木工加工機ShoBot

松川町はShopBotとデジタルテクノロジーを活用して家具から建築までを作る建築系スタートアップ企業「VUILD株式会社」と包括的地域連携協定を結んでいます。詳しい背景はこちら

小さい町だからこそ起きた摩訶不思議な出来事

今回募集しているインターンではまた違った活動をできますが、私の場合のMMMプロジェクトでの活動をお話していきます。
まず、松川町は人口が1万人弱の小さな町です。職場がある生田地区に関しては1500人ほどです。
なので、職場である廃校の工房にいると地元の子供たちが覗きに来ていつの間にか一緒に遊んでいたり、逆にお手伝いをしてくれたり。はたまた、いつも顔を合わせる隣の90歳のおばあちゃんと話していると1時間もお茶をする事になったり…。なんだか、住んでいて心地が良い環境です。

そんなこんなで自分と近くの人が繋がって行き、様々な化学反応が起きました。この不思議な現象の中、起こった出来事を紹介していきます。

その1:新卒がいきなり公共施設の改修を手掛ける

1.図書館の一部リノベーション
引っ越してきてすぐに、図書館のスタッフの方に「ここの使われていない場所に何か作ってくれない?」と声をかけていただいたのをきっかけにプロジェクトは始まりました。
町で豊富に採れるヒノキを使って、地元の方々や役場の方と一緒に少しずつ図書館をリニューアルしています。第一段として行ったのは、使われなくなったビデオコーナーを読書コーナーに変えることでした。デザインは図書館をよく利用する人たちと一緒に話し合いながら決まりました。作る段階からは壁の塗装から組み立てまで何でも、町民を巻き込んで進めています。

読書コーナーの木パーツを紙やすりで磨く中学生たち
使われなくなっていたビデオコーナーを読書コーナーに。

2.元校外学習施設の内装リニューアル
松川青年の家という現在は使われていない公共施設が再出発に向けて動き始めています。まずは、プレイベント行うこととなり、エントランスホールにキッズスペースを作っています。
こちらも町民とワークショップ形式で一緒に作っています。

模型写真(エントランスにヒノキ材で滑り台を作ります)

その2:中学生のものづくり部活を立ち上げた話

松川町に来てすぐの頃は授業の一環で小学生たちとスツールを作ったり、一緒に工作をしていました。こちらのワークショップ自体は楽しくできていましたが、デジタル加工機を扱う上で重要なデータづくりが小学生にはハードルが高いということがわかりました。

小学生とスツールづくり

そこで、データを作る所から関われるように、中学生を対象に新しい部活動を企画しました。その名も【デジタル工芸部】です。そして、今年の5月頃にいきなりどこの馬の骨かもわからない私が全校集会の時に呼びかけを行った所…、なんと8人の生徒が集まりました!飛び込んでくれた子たちには感謝しています。

中学生は兼部している子が多く、運動部、文化部に所属の子が半々です。この部活がものづくりの楽しさを知るきっかけになるといいなと思っています。

部活の様子1(3DCADでキーホルダーのデザイン)
部活の様子2(図書館の組み立てを一緒に行いました)

その3:90歳のおばあちゃんとオリジナルの椅子づくり

近所に住んでいて、たまに1時間一緒にお茶をするおばあちゃんに椅子を作りました。

このおばあちゃんは90歳ながらも一人で自活をし、畑仕事もこなすパワフルな方です。そんなおばあちゃんは近所のお友達と毎日お茶をしていて、よくお客さんを招くそうです。ただ、みんな足が悪かったりするので取り回しの良い回転する椅子が欲しいな、ということで作ることに。

椅子に座って記念写真

おばあちゃんが縁側で好きな本を読むときにも使ってくれているそうで、うれしい限りです。

おまけ:独身からいきなり4人家族になった話

摩訶不思議な出来事で言えば、これがダントツで一番ですが、いきなり家族ができました…笑 (妻と子供2人と犬1匹)

同じ集落に住む女性(DIY好きが興じて、一軒家をセルフビルドした強者)と、ものづくりをきっかけに知り合いトントン拍子で…。

独身で松川町に移住して来ましたが、今は4人+1匹で日々、楽しく山暮らしをしています。

犬小屋づくりが知り合うきっかけに…

インターンの応募はこちらより。
どうぞお待ちしています!

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