こんにちは、青山有です。

創作秘話の第三回目。

今回もキャラクターメイキングです。

題材は作中屈指の美貌とプロポーションを誇る、みんなのアイドル聖女様。

と、その前に作中冒頭で語られる、異世界転移の経緯について簡単におさらいをさせてください。

異世界の管理者である女神により、強制的に異世界へ転移させられる主人公たち。

彼らが異世界に転移させられるきっかけとなるのはＶＲＭＭＯ。（※ネットのゲーム程度の理解で十分です）

これに登録したプレーヤーの中からランダム？で１００人が転移者として女神に選ばれます。

彼らは登録したキャラクター（外見・性別・年齢・能力・名前）として異世界に転移させられます。

つまり、外見や性別、年齢、名前までもが変わってしまう。

もう、別人です。

お互い知人であっても気付く可能性の方が低いくらいでしょう。

話を戻します。

その転移者の中に主人公である藤原路永（ふじわらみちなが）の同僚であり、彼が淡い思いを寄せる？女性がいます。

それが“聖女”こと“ひいらぎちゃん”です。

元の姿と転移してからの姿。これを読者が最初から把握しているのは主人公と聖女だけなのです。

しかも主人公が淡い思いを寄せる女性。

まるで正ヒロインのような設定じゃないですか！

なので、この設定段階で彼女はヒロインレースからのコースアウトが決定しました。

なぜって？

そんな素直なストーリー、私が書きたくありませんので。

さて、ここからがキャラクターメイキング本番です。

最も大切なこと、それは“役割”です。

聖女の最大の役割は……おいておくとして。

再開（再登場）時の役割は、もう一方の異世界の存在とそちら側の状況。そして『一度死んでももう一方の世界で蘇ることができる』『ただし、蘇るのは一度だけ』という秘密に迫る情報を主人公にもたらします。

実にヒロインっぽいですね。

では早速、そんなヒロインっぽい彼女のキャラクターを作り込んでいきましょう。

創作秘話の第二回のときに白アリと黒アリスちゃんの対比表を作ったとお話しをしましたが、今回も対比表が活躍します。

そう、会社の同僚である“ひいらぎちゃん”が取り繕った大人の顔とすると、“聖女”は本当の顔、彼女の心のタガが外れた真の姿なのです。

ということで、お馴染みのキャラクターを構成する要素を書きだしました。

ですが、ここでは割愛。

とっとと、キャラクター対比表の抜粋に話を進めさせていただきます。

■ひいらぎちゃん
・小柄で童顔
・幼児体系
・可愛らしい外見
・人あたりが良く明るく穏和
・男性に対して奥手

■聖女
・長身の美人
・スタイル抜群（胸が大きい！）
・妖艶な外見
・自分の欲望に忠実（明るい性格はそのまま）
・女性に対して非常に積極的

これで抑圧された“ひいらぎちゃん”と解放された“聖女”が出来上がりました。

主人公が聖女となったひいらぎちゃんと再開するとき、主人公の淡い恋心が壊れる瞬間です。

さて、聖女の能力です。

自称聖女とはいっても、聖女と名乗るくらいなので回復系特化の能力を持たせる必要があります。

■聖女の能力
・作中トップクラスの回復魔法（光魔法）の術者
・武器は槍or薙刀
※剣や短剣を使うキャラが多いので遠距離攻撃武器にしたいが、弓矢は胸が邪魔なのでＮＧ。自然と槍or薙刀となりました。
・強化アイテムは大人の女性らしくアクセサリーで、魔法の効力増幅＆必要魔力減

こうして聖女の外見や性格、能力が決まってくると本来の役割だけでなく、他のキャラクターとの絡みも形になってきます。

そうです。

聖女を自称するくらいなので、外面は極端によく、それを利用して女性キャラクターに積極的にアプローチするという、百合街道まっしぐらな聖女が出来上がりました。

物語において、とても重宝する『物語を動かすキャラ』と『引っ掻き回すキャラ』とう二面を担うヒロインとして活躍してくれるのです。

少し短いですが、今回はこの辺りで。

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小説家になろう 『救わなきゃダメですか？ 異世界』